I Wish~洋楽歌詞和訳&解説

80年代の洋楽ロック・ポップス&ビートルズを中心に、歌詞の和訳と解説+エッセイでお届けします

STOP!
地球温暖化/気象災害激甚化
Lil Dicky - Earth
Lil Dicky - Earth1
Beatles & Solo
Please Please Me


With The Beatles


A Hard Day's Night


Beatles For Sale


Help!


Rubber Soul


Revolver


Sgt Pepper's


The Beatles


Yellow Submarine


Abbey Road


Let It Be


Magical Mystery Tour


Beatles(the other songs)


John Lennon


Paul McCartney


Wings


George Harrison


Ringo Starr


「暗闇の爆撃/叶わぬ賭け」ヴァン・ヘイレン

2020.10.09

category : Van Halen

Van Halen - Eruption / Ain't Talkin' 'Bout Love (1978年)

1980年代最大のギター・ヒーロー、エディ・ヴァン・ヘイレンを追悼する特別編。

《解説記事を更新》いたしました。【続きはこちら>>】をクリックしてご閲覧ください。


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tags : 70's HR/HM かっこいい 偉大なギター CM曲 

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「オーバー・ザ・トップ」サミー・ヘイガー with エディ・ヴァン・ヘイレン

2016.07.01

category : Van Halen

Sammy Hagar - Winner Takes It All1 Sammy Hagar - Winner Takes It All2


Sammy Hagar - Winner Takes It All (1987年)



~勝者には、独占する権利がある!?~

「Winner Takes It All」…
直訳すると、“勝者がそれを全て取る”。
2009年の事業仕分けに於いて民主党の蓮舫議員が、次世代スーパーコンピュータ開発予算削減を求めて“(世界)2位じゃダメなんでしょうか?”…と、問うた波紋を思い出します。
“2位じゃダメ”といえば今年はオリンピック・イヤーであり、アスリートにとって金メダルは他の誰にも渡せないものでしょう。


 …そこでクエスチョン!
もし一組のカップルにトトロのシュークリーム1個あげたら、二人はどうする?

①彼女が“あなた全部食べて❤”と言い、オレがいただく
②オレ様が一番だから、当然オレがいただく
③甘味に情け無用、力ずくでもオレがいただく

 …どうあっても一人占めして食べたいようね?



~概要~

サミー・ヘイガーは1973年からモントローズ(Montrose)の一員としてとして活躍しその後ソロに転身、1985年にはアメリカHR/HM界を代表するバンドのヴァン・ヘイレン(カテゴリ) に加入し2代目ヴォーカリストを務めたアメリカのロック・ミュージシャンです。
サミーのお披露目となった1986年のアルバム『5150』は全米No.1の大ヒットを記録、続いて彼はソロ名義でシルヴェスター・スタローン主演の映画『オーバー・ザ・トップ(Over the Top)』のサウンド・トラックへと参加しました。

楽曲は『フラッシュダンス』『ネバーエンディング・ストーリー』など、当時話題の映画音楽を次々と提供してきた巨匠ジョルジオ・モロダーの手によるもので、本作の作詞トム・ホイットロック(Tom Whitlock)とのコンビは『トップガン』の「Take My Breath Away」や「Danger Zone」でも有名です。
シルヴェスター・スタローンといえば、鍛え抜かれた肉体を生かした作品スタイルから『ロッキー3』の「Eye of the Tiger」など“燃える名曲”を数多く生み出してきた俳優ですが、『オーバー・ザ・トップ』の主題歌である「Winner Takes It All」もそれらに劣らぬ出来栄えに仕上がったといえるでしょう。
しかし肝心の映画自体がスタローンの代表作『ロッキー』シリーズの約1/10程度の興行収入しか得られなかったためか、1stシングルとしてリリースされた「Winner Takes It All」もBillboard Hot 100で54位と振るいませんでした。

スタローンが、自分より遥かに大きな男たちとアーム・レスリングで勝ち抜かねばならない戦いの過酷さを伝えるのに十二分なサミーの迫力あるヴォーカルですが、当初「Winner Takes It All」を歌ったのは同サントラに参加していたエイジアのジョン・ウェットンでした。
しかし彼のバージョンは“不十分”と判定され、サミーが歌うことになったという経緯があったようです。

日本盤「オーバー・ザ・トップ」のジャケットには“with エディ・ヴァン・ヘイレン”と記されており、VHのギタリストであるエディが参加しているのかと思いきや、PVを見る限り“ギターを弾いているのはサミー本人”で戸惑われた方もあるでしょう。
しかし実際にはエディはちゃんとギターを弾いていて、彼は“ベース”ギターをプレイしています!
何でも、エディがベースを弾いたのはこの時が初めてで、彼はこのレコーディングのために3日でマスターしたそうですよ!



~Winner-take-all~

原題として用いられている【Winner-take-all】はアメリカ大統領選挙の一般投票で殆んどの州が採用する選挙方式です。
よくアメリカ大統領選挙は有権者による直接選挙といわれますが実際には、有権者は大統領選挙人を選び→大統領選挙人が大統領を選ぶという二段階方式になっています(※選挙人は誰に投票するか事前に公表しているので実質的に“選挙人を選ぶ=大統領を選ぶ”と解釈される)。
選挙人の数は州ごとに決まっていて、最多得票の選挙人(団)がその州に割り当てられた直接選挙票の全てを獲得することから“勝者総取り方式”と呼ばれます。

【Winner-take-all】は“最多票を獲得した人が全ての権利を得る”というシンプルで非常に分かり易い制度である反面、大きな欠点もあります。
元々アメリカのように堅固な二大政党制が根づいていれば現与党への批判票の行き場は1つに絞られ有権者は意思を反映させることができますが、イギリスや日本のように野党が小党乱立している場合批判票は細かく割れて殆んどが“死票”となり、たとえ反与党勢力が総数で与党を上回ったとしても単独で1位になる政党がなければ、与党の勝ちとなってしまうのです。

“大政党の独り勝ち”という【Winner-take-all】の特色は、小選挙区制が導入されて以降日本の衆院選で顕著であり、過去4回に於ける第一党('09年以外は自民党)の得票率の平均は46.5%であるのに係わらず、第一党が獲得した議席占有率の平均は75.3%に膨れ上がる“マジック”によってもたらされています。
さらに、投票率が50%強であることを考慮すると、“近年この国の立法・行政は国民全体の僅か25%の票が議席(衆院)の75%を支配し、その議決権の殆んどを独占”している実態が浮き彫りになってきます。
これこそが近年“原発回帰”や“安保法”、“沖縄米軍基地問題”、“与党政府の急速な右傾化”など重大事案について大多数の国民の気持ちと真逆の結果を次々と重ねながらも、いざ選挙をすると何故か自民党独り勝ちという不思議な現象のカラクリとなっているように思うのです。
民主主義国家に於いて、こんな民意を反映させない選挙制度は即刻改めるべきですが、その議決権を握る当の自民党にとってこんなオイシイ“魔法の選挙制度”は無いワケで…。



~Epilogue~

安倍首相は、今回の自民党の参院選のポスターに“この道を。力強く、前へ。”を掲げています。
“この道”とは、一体何を意味するのでしょうか…。

2014年の衆院選の際も“景気回復、この道しかない。”と経済政策を前面に打ち出し選挙で大勝利をしましたが、今年の参院選直前に2度目の消費増税延期を表明していることが、現在の景気状況を物語っています。
一方その間安倍首相が精力を注いだのは、進んで選挙の争点として広く国民に宣布しなかった『特定秘密保護法』や『安全保障関連法』の成立です。
今回の参院選ではスローガンから“景気回復”の文字が消えていますが、やはり選挙が終わるとその際争点化するのを避けてきた“この道”を力強く、前へ進めることに全力を注ぐのでしょう。


私は、至上命令としての護憲派ではありません。
現・日本国憲法9条2項の“陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。”の一文を純粋に解釈すると自衛隊の存在は疑いなく違憲であり、国民の大多数がその存在を認めている矛盾を解消すべく、“この一点に限り修正すべき”と考えています。

しかし、『自民党憲法改正草案』には全面的に反対です。
その条文の一字一句も然ることながら、何よりその根底には日本国憲法が最も大切にしてきた“国民主権”“基本的人権尊重”“平和主義”など国民の権利を削ぎ、思想信条・家族の領域までも国家が統制し、国家政府の権限を強化しようというねらいが強く感じられるからです。(日本国憲法改正草案Q&A(増補版)
安倍氏は口々に“美しい国”や“愛国”を持ち出しますが、愛や献身は個人それぞれの心から自然発生して初めて美しいのであって、愛国教育を含め国家や他人に強要された献身を、私は美しいとは思いません。


また、選挙の度に“これからの国のあり方”に係わる非常に重要な案件を国民から隠す姿勢や、アメリカ議会に約束した“事後処理”として国民の反対を押し切って強行採決した『安全保障関連法』、沖縄の民意で選ばれた知事への失礼、権力から独立性を保つべきの内閣法制局や日銀・メディアへの介入統制、GPIF評価損の公表を今年に限って選挙後に変更、政権中枢にある人たちの心ない言動

第2次安倍政権が発足してからの3年半は、その判断を下すのに十分な時間と、多くの材料がありました。
そして、もしかしたら今回が現憲法下で行われる最後の国政選挙になるかもしれません。
一つ言えることは、“信用できない人間に、大切なものを預けるべきではない”ということ。


私は、今上天皇を敬愛しています。
それは、彼の天皇という身分についてでなく、一個の人格として尊いと思えるからです。
きっと生来のお人柄に加え、戦争を経た日本の歴史を踏まえ、現・日本国憲法が理想とする精神の範(象徴)たるべく人格の修練に励まれてきたことでしょう。
武力で威嚇し国を守るのではなく、徒(いたずら)な戦意を萎えさせる静かな心。
日本は、陛下のように穏やかで偏りのない国風であって欲しい…。



「オーバー・ザ・トップ」


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tags : 1987年 ロック ギター 映画80's スポーツ/ドライブ  

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「キャント・ストップ・ラヴィン・ユー」ヴァン・ヘイレン

2013.08.01

category : Van Halen

Van Halen - Cant Stop Lovin You1 Van Halen - Cant Stop Lovin You2


Van Halen - Can't Stop Lovin' You(1995年)



~夏にピッタリなサウンド♪~

ヴァン・ヘイレンというとHR/HM(ハードロック・ヘヴィメタル)の代表格で、ロック・ファン以外は近寄り難いイメージをお持ちの方もあるでしょうが、この曲は別です!
ハートフルなメロディー・ラインと、ハードというより“爽快”なギターサウンドがこの季節にぴったりくるでしょう。

イントロのギターに心をくすぐられたなら、きっとあなたもこの曲を好きになりますよ♪


~Data~

ヴァン・ヘイレンは1978年にデビューしたアメリカのHR/HM系ロック・バンドで、ローリング・ストーン誌の“歴史上最も偉大な100人のギタリスト(2011)”に於いて8位にランクされるカリスマ、エドワード(エディ)・ヴァン・ヘイレンが率いています。
ちなみにマイケル・ジャクソン「今夜はビート・イット」の有名なギター・ソロは、エディによるものです!

1984年に「ジャンプ」を大ヒットさせますが、これを歌ったデイヴィッド・リー・ロスが直後に脱退してしまい…。
後任のヴォーカリストとなったのがサミー・ヘイガーで、彼が加入してからの4枚のオリジナル・アルバムは全て全米No.1に輝く偉業を成し遂げました。
残念ながら今日の紹介曲を含む『Balance』が、サミーにとっての“基本的に”最後のアルバムとなります…。

10thアルバム『Balance』は、ボン・ジョヴィの『ワイルド・イン・ザ・ストリーツ』やエアロスミスの『パーマネント・ヴァケイション』などを成功に導いたプロデューサー、ブルース・フェアバーンを起用しグラミーのハード・ロック・パフォーマンス賞も受賞の充実作でした。
アルバムは400万枚を超える大ヒットでしたが、1stシングル「キャント・ストップ・ラヴィン・ユー」はBillboardで30位と、作品のクォリティに見合わぬ結果に終わってしまいます。
当時は退廃的なオルタナティヴ系ロックがまだ主流であり、これと正反対で陽性な「キャント・ストップ・ラヴィン・ユー」は時流に合わないといえたでしょう。


~「Can't Stop Lovin' You」って…?~

ところで「Can't Stop Lovin' You」というタイトルは、何かで聞き覚えがありませんか?
実は、この曲はその作品へのオマージュ(敬意)が込められているのです。
ヒントは、最後に出てくる以下のフレーズにあります…。

Hey Ray, what you said is true, oh
なぁレイ、君の言ったことは本当だった

この“Ray”なる人物…
彼が亡くなった2004年に、そのまま伝記映画のタイトルにもなりましたが…?

…そう、偉大なR&B歌手レイ・チャールズです!
彼が1962年にヒットさせた名曲「I Can't Stop Loving You(愛さずにはいられない)」のことを指しています。
(ただし、作者はレイ・チャールズ本人ではない)


~Lyrics~

「Can't Stop Lovin' You」は“いかにもラブ・ソング的なタイトル”ですが、実際に訳してみるともっと広義な愛を説いている印象を持ちました。
“愛のベクトル”が、特定の一人だけに向けられているワケではないような…?
つまり…
“周りの誰かが何と言おうと自分の好きなことをトコトン頑張れ、俺も応援してるぞ!”

…そんな、エールを送っているかのように。
もちろん“I can't stop lovin' you”ですから、恋人への強い想いが根底であることに疑いありませんが、それ以上の“健全さ”が感じられます。
ヴァン・ヘイレンって、時々こういう“いいコト”言うんですよね…1986年の「ドリームス」とか♪


~Epilogue~

誰かを、或いは何かを大好きであることは、人生を歩む大切なエネルギーを育みます。
大好きな人、大好きな物、大好きな行為、大好きな感覚…

何でもいい…
大好きと思えたり夢中になれるものがあれば、それが無い人生より遥かに心が豊かでいられます。
誰かを、或いは何かを大嫌いと思って生きるより…。

たとえ…
それが現実に手にすることが出来ないとしても、心の中に何かを大好きという気持ちがあるだけで、その間の心に温かいものを与えてくれたでしょう。
夢を叶えるとか、そういう大きな話ではなくとも自分の心の持ちようで、日常に触れる景色や体感温度を変えることはできるのです。

何かを“愛することを止めない”ことによって…。



「キャント・ストップ・ラヴィン・ユー」


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