Debbie Gibson - One Hand, One Heart (1991年)~Prologue~2月14日は、“バレンタイン・デー”。
女性が主役の日ということで、今回は女の子を主人公としたかわいらしいストーリーを選んでみました♪
相手の男性を迷いの淵から救い出そうと、彼女が
“ある提案”をするのですが…(詳細後述)。
~バレンタインの奇蹟!?~ところで、バレンタインといえば“女の子側からアピールする”イベントですが、今回のバレンタインでも困難に挫けず頑張っている“女の子”の恋物語をご紹介いたしましょう♪
彼女は、島根県松江市大垣町にある世界有数の花と鳥のテーマパーク
『松江フォーゲルパーク』の…
ケープ・ペンギン“さくら”ちゃん 
さくらちゃんは現在10歳で、人間で言うと30歳前後の女盛りだそうですが昨年10月にパートナーのムサシに先立たれてしまい、以来淋しい毎日を過ごしてきました。
そんな彼女の新たな恋のお相手が、これも男盛りの…
“飼育員さん”! 
その熱愛ぶりは動画にある通りで、
彼に対しては“求愛のポーズ”も取って猛アタック中だとか…。
種の違いを超えた彼女の一途な恋に、果たして“バレンタインの奇蹟”は叶うのでしょうか!?
~概要~デビー・ギブソンは’80年代後半に10代でデビューしたアメリカの歌手で、当時ティファニーやニュー・キッズ・オン・ザ・ブロックらと共にアイドル扱いされていましたが、当初から
自分で作詞作曲・プロデュースをこなすという点で彼らとは一線を画していたともいえる存在です。
1stアルバムで全米No.1シングルを輩出し、2ndアルバムもNo.1に輝くなどアメリカではこの頃人気絶頂でした。
日本ではこれに遅れて、1990年の3rd
アルバム『Anything Is Possible』がオリコン5位を記録するピークを迎えていて、「ワン・ハンド,ワン・ハート」もこのアルバムに収録された作品です。
この頃デビーが日本で人気を獲得した理由として“ドラマの主題歌”の起用があり、1990年には浅野ゆう子主演『男について』で山下達郎と共作した
「ウィズアウト・ユー」をデビーが歌いました。
’92年には沢口靖子主演『…ひとりでいいの』にアルバム『Anything Is Possible』から
「イン・ヒズ・マインド」と「ワン・ハンド,ワン・ハート」が挿入曲として起用され、それぞれシングル・カットもされています。
当時デビーのヒット曲の多くはアクティブなポップ/ダンス・ナンバーでしたが彼女の音楽の原点は幼少から学んだピアノで、「ワン・ハンド,ワン・ハート」はほとんど
ピアノの弾き語りといっていい程シンプルな作品です。
しかし反ってそれが作品の魅力を引き出す要因となっていて、“コロンコロン”と響くかわいらしいピアノの響きや伸びやかでくすみないデビーの歌声が、まるで心をくすぐるように元気づけてくれますよ♪
~Lyrics~Come with me to a place where all is free一緒に行こう… すべてが自由でNo one to tell you what to doあなたに指図する人なんて、いない場所…
“彼女の提案”とは、こういう事です。
でも“愛する二人きり”なら、ホントに“指図される”コトは無いの?
Use your mind自分自身で考えLeave the whole world behind周りのことなど放っておけばいいたぶん彼女は、周りの配慮もできる優しい彼だからこそ好きになったのでしょうが、二人の恋の成就にはそれが反って妨げになっているようです。
しがらみを断ち切れない彼に彼女の苛立ちも垣間見えますが、歌やサウンドが可愛らしいので嫌味に感じないところがミソ♪
同じ言葉でも、伝え方が違ったら相手を怒らせてしまうコトだってありますよね…?
All alone I want to beAll alone… そこにいるのは、私だけAll alone, sharing my heart, my homeAll alone… こころ分け合える、私だけの安らぎの家In your armsあなたの腕の中に… サビのフレーズです。
二人の幸せの期待に胸膨らませるこの場面で、それに相反する
“All alone=一人きり”という言葉を巧みに当てはめているのが、cool!
そのため戸惑われた方もあるかもしれませんが、1行目と3行目を繋げ
“All alone I want to be In your arms”としてみると、どうでしょう?
“一人きり”という淋しい言葉も、使い方によって
“独り占め”の意味合いを引き出すことができるのですネ…。
~Epilogue~バレンタインは男女どっちが贈り物をするとか、どちらが主導権を握るとか、関係の本質からすればそれは方法論に過ぎません。
大切なのは…
One hand, one heart手を取り合い、心ひとつでいることそれぞれが別個の人格であるからには、全てでこれが守れる道理はありません。
しかし“One hand(手を繋いだ)”二人である限り、意見を異にするからと手を離し別々の人生を歩む選択はないはずです。
ここで
“one heart(心ひとつでいる)”とは全ての局面でそれを満たすことを目標とするのではなく、“枝葉の違いはあったとしても
相手の人格に対する信頼や尊敬が揺るがない程の太い幹を、常日頃を懸けて共に育む努力をすること”と解釈すべきなのではないでしょうか。
せっかく、手を繋ぎ合えた二人なのですから…。
「ワン・ハンド,ワン・ハート」
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1991年 バラード/ピアノ ピュアな愛 ドラマ