この年を代表するヒット曲だけあって1993年のグラミー(第35回)では主要2部門“Song of the Year”と“Record of the Year”にノミネートされましたが、いずれもエリック・クラプトンの「Tears in Heaven」に敗れてしまいました(彼に、この題材を持ち出されちゃ仕方ありません)。 しかしアメリカでの「セイヴ・ザ・ベスト・フォー・ラスト」の人気は根強く、現在も多くのメディアやスポーツ・学校の式典などでよく用いられています。
Save the Best for Last - Live
~Lyrics~
Sometimes the snow comes down in June 時として、6月に雪は降り Sometimes the sun goes round the moon 時として、太陽は月の周りを回る
All of the nights you came to me あなたが私を訪れてくれたのは When some silly girl had set you free つまらない娘から、あなたが自由になれた夜だけ
待っていた現実が、コレです。 彼女の筋書きには、きっと“some silly girl”は登場しなかったでしょう。 こうした想定外があったからこそ、主題である「Save The Best For Last」というストーリーも生まれるわけですが…。
~Epilogue~
この歌の主題となっている「Save The Best For Last」は直訳すると、“最良を最後までとっておく”といった意味で、“紆余曲折あったものの、最後は私を選んでくれた”…という女性の驚きと感謝の気持ちが込められています。 主人公の女性は必ずしも積極的な姿勢ではありませんが、全ての人が“自分で勝ち取る”ような生き方ができるものでもありません。 “困難に挫けず、耐え抜いた末に掴んだ best ”だって、それに劣らぬ価値があるはずです。 この曲が卒業式に選ばれるのはこうした背景があり、まさに多くの人生と交差している証でしょう…。
Just when I thought our chance had passed 二人のことを諦めかけた…まさにその時 You go and save the best for last あなたが、最高の結末を届けに来てくれるんだもの