Bay City Rollers - I Only Want To Be With You (1976年)~待望の夏休み♪~ “今年は、全国的に涼しい夏となるでしょう。”
気象予報士の爽やかな言葉に、ホッとしたのも束の間…
…30 …35 …38.8℃??
梅雨が明け、待っていたのは猛暑の夏!?(長期予報も、“暑い夏”に変わってるし…?
)
続々と届けられる全国からの“猛暑日”の便りに重ねてウンザリする毎日ですが、学生さんにとっては待ちに待った夏休みの幕が開けました。
休み入り際のあんなウキウキ感って、大人になるとなかなか味わえませんね?
やりたい事いっぱいで胸が膨らんでいた、“あの頃”が懐かしい…。
~概要~ ベイ・シティ・ローラーズ(以下
BCR )はイギリス・スコットランド出身のロック・バンドで、甘いマスクと若さ溢れるエネルギーに熱狂する女の子たちのさまは、
“ビートルズの再来” とまで騒がれました。
またスコットランドの民族衣装に由来する“
タータン(チェック) やキルト”はBCRのトレードマークであり、“タータン・ハリケーン”と形容されるほど時代のファッションにも広く影響を及ぼしています。
「二人だけのデート」は1976年の4thアルバム
『青春に捧げるメロディー(Dedication)』 の1stシングルで、
全英4位 を記録しました。
前年に『サタデー・ナイト』で初めてアメリカのチャートNo.1に輝いた余波が生きていて、ここでも
Billboard Hot 100で12位 とヒットを遂げています。
アルバムのレコーディング・セッション中に創設メンバーで年長のアラン・ロングミュアーが脱退、当時まだ17歳で最年少のイアン・ミッチェルが加入しました(しかし、半年ほどで脱退)。
日本ではこの
アルバムが初めてオリコン週間1位 を記録し、1977年の年間10位に輝きました。
しかも、この年は他の2枚もアルバム年間5位&27位に入っており、まさに絶頂期を象徴する大活躍だったといえるでしょう。
また、「二人だけのデート」が日本人にとって特に身近に感じられるのは、長年生活情報番組
『はなまるマーケット』OP曲 として親しまれた影響もあるでしょうか…。
~オリジナル&カバー~ ダスティ・スプリングフィールド この
作品は元々イギリスの女性ポップ・シンガー、ダスティ・スプリングフィールドが1963年に発表 し全英4位/全米12位とヒットさせた作品で、BCR以外でも数多くカバーされています。
サマンサ・フォックス 私のお気に入りのカバー。
1989年に、時のユーロビート・ブームの仕掛け人
SAW (ストック・エイトケン・ウォーターマン)と組んで発表した作品で、全英16位/全米31位を記録。
サマンサというと普段はセクシーさが売りですが、ここでは明るく健全(?)な彼女が意外にハマります!
SAWプロデュースだけあって歴代カバーでも恐らく最もダンサブルなテイストで、きっとみなさんもノリノリにさせるでしょう♪
PVはとっても楽しくテンションが上がる映像なのですが現在Upされていないので、こちらをご覧ください。
日本のカバーでは
ピンク・レディー や、タケカワユキヒデが訳詞した
ハッスル3 のバージョンなどが有名です。
~Lyrics~ I don't know what it is that makes me love you so 何が、こんなにも僕の心を躍らせるのだろう I only know I never want to let you go この胸は、“もう放さない”と告げている 冒頭の部分。
早くも
love とか
you とか“答え”は明らかなのですが続くフレーズを生かすため、訳ではそれをぽかして表現しました。
敢えて“躍らせる”としたのは、主人公のウキウキ感と恋のときめきを冒頭でカタチにしておきたかったから…。
Cause you started something 心に火を点けたのは、君 Oh can't you see 覚えてない? きっと、彼女が意図して始めたわけでなく、“彼が勝手に始めちゃった
”のでしょうねっ!?
彼にとっては運命を変えた大事な一瞬だったのに彼女にその自覚がなく、“えっ!覚えてないの!?”というトホホ感が’他人事としては’面白いでしょ?
I fell into your open arms 君の腕の中に身を任せたけど… I didn't stand a chance 僕って、“見込み”ないっ!? 立ち止まって“踊らない?”なので、人気ない砂浜あたりが舞台でしょうか…。
ここもちょっとコミカルな場面を想像し、主人公が不慣れな自分の踊りっぷりに“僕は、踊りのセンスがない!”と嘆く自虐的なオチにしてみました。
でも、こんなときに見事なダンス・シーンよりも、ぎこちなかったりしてクスクス笑い合ってる方が微笑ましいと思うのは、私だけ?
「二人だけのデート」はとても明るくてノリのいい曲なので、和訳も表現が重くならないよう心掛けました。
特に今回重点を置いたのは“ノリ”で、字脚こそメロディーに揃えてはいませんが1フレーズ毎に歌を聴きながらそのフィーリングに合う言葉を探ったつもりです。
…なのでみなさんも是非、今回は
音楽を聴きながらリアルタイムで和訳でフレーズをなぞるように 楽しんでみてくださいね。
きっと、もっとこの歌のハッピーな感覚を味わえることと思いますよ♪
~Epilogue~ 邦題は「二人だけのデート」ですが、作品の本質とはちょっと違うような気がします。
確かに曲のウキウキ感は楽しいデートを想起させるものですが、詞を読み込むと「
I Only Want To Be With You (
君と一緒にいるだけでいい )」という想いが込められていることに気づくはずです。
最初は一緒にいるだけで顔を真っ赤にするほど幸せを感じられたのに、いつの間にかプレゼントやサプライズが伴わないと腹が立つ自分がいる…。
そんなんじゃ、齢を重ねるほどに幸福感を満たすのはどんどん難しくなる一方ですよね。
この歌には、そんな“しあわせのレシピ”が込められているような気がします。
It doesn't matter where you go or what you do 君が何処へ行き、何をしたって構わない I want to spend each moment of the day with you 一日の、その一瞬一瞬を共に過ごせるなら 「二人だけのデート」 続きはこちら >>
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1976年 ロック/ポップ 楽しい愛 日本で人気