ジョニー・ヘイツ・ジャズは、1986年にデビューしたイギリスのバンドです。 “Johnny Hates Jazz(ジョニーはジャズ嫌い)”という変わったバンド名は、奥さんがジャズ好きで朝から晩まで傍で聴かされたメンバーの友人が、半ばノイローゼになったというエピソードに由来します。 翌年2ndシングル「Shattered Dreams」が英米で大ヒット、それに続いて発売されたのが3rdシングル「I Don't Want To Be A Hero」でした。
イギリスでは11位とまずまずの成績でしたがアメリカのレコード会社はこの作品が“反戦的である”と発売に乗り気ではなかったそうです。 結局アメリカでもシングルは発売されることとなるのですが、当初イギリスで公開されたPVはヴォーカルのクラーク・ダッチェラーの美男子ぶりをフィーチャーした映像(カラー)なのに、アメリカ用(モノクロ)には戦争シーンを挿入させた重苦しい映像で、ヒットはしたもののBillboard Hot 100では31位に終わりました。
1988年初頭に「Shattered Dreams」「I Don't Want To Be A Hero」の入った1stアルバム『反ヒーロー宣言(Turn Back the Clock)』がリリースされ全英1位をはじめヨーロッパで大ヒット、アメリカBillboard 200(アルバム・チャート)では56位まで上昇しました。 日本では「ヴィーナス」をカバー・ヒットさせた長山洋子(現・演歌歌手)が、日本語カバー「反逆のヒーロー」としてオリコン10位とヒットさせています(内容はラブ・ソングに変更)。
I Don't Want To Be A Hero (US Version)
~Lyrics~
Oh, send me off to war With a gun in my hand あぁ…銃を握らせ、戦場に送り出すがいい But I won't pull the trigger だけど、僕はトリガーを引いたりはしない