Justin Bieber - Turn To You (Mother's Day Dedication)(2012年)~Prologue~5月の第2日曜日は、“母の日”(2013年は12日)。
「ターン・トゥ・ユー」は、サブタイトルに“Mother's Day Dedication”とあるように母の日に向けた献辞であり、ジャスティン自身の体験を綴った自伝的作品でもあります。
ところでジャスティン・ビーバーといえば2011年には5300万ドル(約42億2,000万円)を稼ぎ出し、米経済誌フォーブス誌の『世界のセレブ100人番付』でも3位にランクされる“超お金持ち17歳(当時)”です。
しかしデビュー前は、生活保護を受けねばならないほど貧しい家庭に育っています。
そういう意味でも、女手ひとつで彼を育ててくれた母への尊敬と感謝の気持ちは人一倍強いのでしょう…。
~Pattie Mallette~ジャスティンの母パティ・マレット(Patricia "Pattie" Mallette )は幼い頃姉を事故で亡くし、父親はアルコール依存で両親も間もなく離婚。
その後も何人もの大人に性的虐待を受ける悲劇に見舞われ、その地獄の苦しみから逃れるためにアルコールやドラッグに溺れるようになり、自殺未遂まで起こしています。
17歳の時にパティはジャスティンを身ごもり、周囲に反対されながらも彼を産む決断をしています。
歌詞に、“94年…すべては変わり始めた”あるのは“ジャスティンの誕生”のことで、彼がこの曲を発表したのと同じ年齢・18歳での出産でした。
その後ジャスティンの父親とは1年足らずで別れてしまい(ビーバーは父親姓)、パティはシングル・マザーとしてパートなどを掛け持ちして彼を育ててゆくことになります。
作品でもこの事が描かれており、それを見てきた母への想いが綴られているわけです…。
~Summary~「ターン・トゥ・ユー」はジャスティンの高校を卒業を機に書かれた作品で、2012年の“母の日”に合わせて発表されBillboardでは60位を記録し ました。
作品についてジャスティン自身は…
“母が苦難を乗り越えてどれだけ力強く生きてきたか…それを世界の人に知ってもらいたかった。”と、語っています。
そして、このCDの収益はシングル・マザー支援のために寄付されています。
~afterwards~その年の9月、母パティは自身の波乱万丈の半生を綴った自伝を発表。
彼女が“家”とも呼ぶジャスティンが出生した施設取り壊しの危機を阻止すべく立ち上がったり、シングル・マザー支援のための資金集め活動を始めるなど、忙しい毎日のようです。
同時に、“ジャスティンが18歳になるまではデートはしない”という誓いは、彼がその年齢に達したことで男性とのデートも解禁しています。
一方で当のジャスティンはといえば最近、スキャンダルな報道も多く素行の乱れが目立っているようです。
歌詞からも彼のパティへの深い愛情は感じられますが上記の彼女の行動から、淋しさを募らせているのかもしれませんね。
どんなに親しい母子でも、いつかは心理的な親離れはしなければなりません…。
それはともかく、
お母さん…
産んでくれて、育ててくれて、愛を授けてくれて、ありがとう。
「ターン・トゥ・ユー」
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2012年 /ポップ 親子愛