「シンクロニシティーII」はスティング(Sting)擁するイギリスのロック・バンド、ポリス (The Police)1983年の5thアルバム『シンクロニシティー(Synchronicity)』の収録曲で、3rdシングルとしてBillboard Hot 100で16位を記録しました。 「II」があるからにはもちろん「Synchronicity I」があり、こちらはアルバムのオープニング曲となっています。
アルバム・タイトルを冠した楽曲の作者はスティングで、本曲を含むアルバムの多くは007シリーズの原作者イアン・フレミングのジャマイカの別荘【Golden Eye】で書かれました。 スティングはここに滞在中、スイスの心理学者カール・グスタフ・ユング(Carl Gustav Jung)の著作を読み漁ったといわれており、本作はユングが提唱した【Synchronizitat】(独語)の概念に着想を得たものです。 また、一説によると「Synchronicity II」はアイルランドの詩人ウィリアム・バトラー・イェイツ(William Butler Yeats)の詩「The Second Coming」からインスピレーションを得ているともいわれています。
The secretaries pout and preen like cheap tarts in a red light street, 秘書たちは、赤線街の安っぽい売春婦の如くふくれっ面で身繕いしているが But all he ever thinks to do is watch. 頭にあるのは、“警戒”
「見つめていたい」はポリスの最大のヒット作にして現在までで最後のアルバム、1983年の『シンクロニシティー(Synchronicity)』の収録曲で、1stシングルとしてBillboard Hot 100で8週連続No.1(年間No.1)を達成、これは「Physical」(10週)「Bette Davis Eyes」「Endless Love」(9週)に次いで80年代で4番目の記録であり、同チャートが2013年に集計した『55th Anniversary: The All-Time Top 100 Songs』では28位にランクされた作品です。 言うまでもなくポリス&スティング最大のヒット曲であり、第26回グラミー賞では“Song of the Year”と“Best Pop Performance by a Duo or Group with Vocals”をもたらしました。 また、ローリング・ストーン誌は本曲を“The 500 Greatest Songs of All Time 84位”に位置づけています。
「Every Breath You Take」の楽曲の作者はスティングで、夜中にアイデアが浮かびピアノを用いて30分くらいで書き上げたそうです。 一方、有名なギターのアルペジオはアンディ・サマーズによる貢献で、当初スティングがバンドに持ち込んだとき本曲はビリー・プレストン風のハモンド・オルガンによるデモ音源だったそうで、明らかにポリスの志向とは違っていため、アンディはこの頃ロバート・フリップとの共演経験から、20世紀前半に活躍したクラシック音楽の作曲家/ピアニストであるバルトーク・ベーラとバイオリンを共演するイメージでフレーズを創り上げたといわれます(ロバート・フリップはバルトークを音楽的ルーツとするギタリスト)。
そして、アンディ自身“このアルバムで最も演奏が難しかった”と語るこの名ギター・リフは、1997年にアメリカのR&BユニットPuff Daddy & Faith Evans ft.112の「I'll Be Missing You」に丸々サンプリングされHot 100でオリジナルを大きく上回る11週No.1の大ヒット、ちなみにこの作品ではコーラス部分にも「見つめていたい」の楽曲&歌詞フレーズがカバーされています(“I'll be watching you”の歌詞を“I'll be missing you”と替えて歌っている)。
また、「見つめていたい」が優れているのは楽曲や演奏に止まらずミュージック・ビデオも80年代を代表する名作であり、“MTV Video Music Award for Best Cinematography”を受賞しました。 制作したのは前回デュラン・デュランの「View To A Kill」で近未来的な映像も手がけたゴドレイ&クレームで、他にもハービー・ハンコックの「Rock It」やエイジアの「Heat Of The Moment」(過去ログ)など時代の先端をゆく映像を多く手掛けた映像ディレクターです。 「見つめていたい」のサウンドは無駄な装飾を極限まで削いで3人の歌と演奏・楽曲の魅力を引き立たせましたが、カラーが当たり前となっていた時代、この映像が表現した“白と黒の世界”は逆に鮮烈を与えました。
~Lyrics~
Every breath you take その息遣いすべて Every move you make 振舞いのすべて
【Every...】で始まるラインをひたすら繰り返す定型詩。 これらのフレーズを【I'll be watching you】で括(くく)っていることから、主人公の[you]への強い思い入れが伝わってきます。
しかし翌28日、事務総長側はプレスリリースで特別報告者の件について“特別報告者は人権委員会に直接報告する独立した専門家であるSpecial Rapporteurs are experts that are independent and report directly to the Human Rights Council.” と外務省と相違する内容の文を明記し、そこには外務省が発表した“必ずしも国連の総意を反映するものではない”に該当する記述はありませんでした。 また慰安婦問題の件についても、日韓合意によって解決されるべき問題であることに同意したことは認めているものの、“事務総長は特定の合意内容については言及していないが、問題解決の方向性や内容を決めるのは日韓両国次第だという原則について述べたThe Secretary-General did not pronounce himself on the content of a specific agreement but on the principle that it is up to the two countries to define the nature and the content of the solution for this issue.” とあり、これも外務省の“同合意につき賛意を示すとともに,歓迎する旨述べた”という発表とは相違があります。