I Wish~洋楽歌詞和訳&解説

80年代の洋楽ロック・ポップス&ビートルズを中心に、歌詞の和訳と解説+エッセイでお届けします

STOP!
地球温暖化/気象災害激甚化
Lil Dicky - Earth
Lil Dicky - Earth1
Beatles & Solo
Please Please Me


With The Beatles


A Hard Day's Night


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Rubber Soul


Revolver


Sgt Pepper's


The Beatles


Yellow Submarine


Abbey Road


Let It Be


Magical Mystery Tour


Beatles(the other songs)


John Lennon


Paul McCartney


Wings


George Harrison


Ringo Starr


「ゴールド」プリンス

2023.09.14

category : Prince

Prince - Gold (1995年)

「Sign O' The Times」と対極の傑作。王子の本質がよく表れた歌詞、超絶ギター・ソロも必聴 ♪

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tags : 1995年 ロック/ポップ ファンク 偉大な歌手 ギター スポーツ  

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「サイン・オブ・ザ・タイムズ」プリンス

2021.05.28

category : Prince

Prince - Sign O' The Times (1987年)

ビートルズの「A Day In The Life」に通じる“何か”を抱かせる天才・プリンスの傑作 ♪

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tags : 1987年 ファンク プロテスト 偉大な曲  

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「ラズベリー・ベレー」プリンス&ザ・レボリューション

2018.03.16

category : Prince

Prince The Revolution - Raspberry Beret1 Prince The Revolution - Raspberry Beret2


Prince & The Revolution - Raspberry Beret (1985年)



~【紫殿下】、恋の花が咲く~

3/15、全国に先駆けて高知市で桜(ソメイヨシノ)の開花が発表されていよいよ桜の季節がスタート、今回はそのイメージで選曲してみました♪ 
(※歌詞が反映された[桜ソング]ではありません)

…でも、あのプリンスが桜のイメージ?

ご存知のようにプリンスの作品というと“性的表現”が極めて多く、1985年にティッパー・ゴア(後の副大統領アル・ゴア夫人)らが設立した音楽検閲組織【PMRC】の“Filthy 15(下品な15曲)”に彼の作品が3曲も指定されており、“そのジャンル”での存在感を物語っています。
こうした介入が影響したかわかりませんが、いつもと違うプリンスをお楽しみください。



~概要~

マイケル・ジャクソンは『Thriller』の大ヒットから次作『Bad』を発表するのに実に5年の歳月を費やしましたが、プリンスは1984年6月の『Purple Rain』がBillboardで約半年間No.1に居座り続けるロングセラーとなったにも拘らず、僅か10ヶ月後の1985年4月に7thアルバム『アラウンド・ザ・ワールド・イン・ア・デイ (Around the World in a Day) 』を発表しました。
しかもこの間6か月のツアーとアルバムの作詞・作曲+レコーディング、独自レーベル(ペイズリー・パーク・レコード)の設立を果たしてここに至っているというのですから、驚くほかはありません!

まさにその出発に相応しい華やいだテイストに仕上がった「ラズベリー・ベレー」はアルバムからの1stシングルで、Billboard Hot 100で2位(年間51位)を記録しました。
作詞・作曲はプリンスで、元々は1982年に録音した未発表曲を再レコーディングした作品です。
アレンジはフィンガー・シンバルやストリング・セクション、ハーモニカなどアコースティックを取り入れており、基本ファンクでありながらプリンスとしてはこれまでにないまろやかなサウンドとなっています。

そのサイケデリックなサウンドとアルバムのカバーがビートルズの『Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band』を想起させ話題を呼びましたが、「ラズベリー・ベレー」のPVはそこから抜け出たようなスカイ・ブルーの背景と衣装、その晴れやかさを象徴するようなプリンスの笑顔が印象的です。
歌が始まる前わざわざ彼がせき込むシーンが挿入されていることから、ファンは“何か意味がある…?”と色めき立ちましたが、当のプリンスは“単に具合が悪かっただけ…”と否定しました。
また、この作品をよりハートフルにさせているのが映像に編集されている水彩のようなやさしいタッチのアニメーションで、これは日本人アニメーターによる貢献だそうです。

残念ながらプリンス&ザ・レボリューションによるライブ映像は現時点でyoutube上にありませんが、プリンスの死後はザ・レボリューションの後継バンド【The New Power Generation】が世界中でプリンスの曲の演奏活動を続けており、この3/20からは来日公演を予定しています。
また、プリンスの死を悼んだColdplayBeckは自身のステージで「Raspberry Beret」を捧げました。

 



~Lyrics~

I was working part time in a five-and-dime
雑貨店のパートタイムで働いていた
My boss was Mr. McGee
ボスはミスター・マギー

[dime]は10セント貨で、【five-and-dime】は“5セント・10セント均一店”を指します。
もちろん10セント(約10円)はずっと昔のことで、現在は【1ドルストア(Dollar store)】とも呼ばれています。

日本でも100円ショップは全国至る所にありますが意外にもこうした均一店はそれ以前にも存在し、1930年(昭和5年)には【十銭均一ストア】なるお店が開設されていたそうです。
しかし当時その店舗を展開していたのが、現在は高級百貨店として有名なあの『高島屋』だったというのも、意外でしょ(1941年までに全国106店舗を展開)? 


She wore a raspberry beret
ラズベリー・ベレーの女の子
The kind you find in a second hand store
古着屋で見かける帽子

【raspberry】はヨーロッパ原産のバラ科キイチゴ属の低木で、赤や紫、黒紫色の果実(直径1~2cm程)は酸味が強く、甘味が少ないのでジャムや洋菓子などとして食用されます。
アメリカには最低な映画を表彰する【ゴールデン・ラズベリー賞(Golden Raspberry Award)】という映画賞がありますが、これは【raspberry】の“軽蔑の念”の意味に由来し、プリンス自身も1987年に『プリンス/アンダー・ザ・チェリー・ムーン』で最低主演男優賞、最低監督賞、最低主題歌賞の三冠を獲得しています。

【beret】はスペイン・フランス国境のバスク地方発祥の丸くて平らな鍔や縁のない帽子で、ピカソや手塚治虫らの[芸術家]やアメリカ陸軍のグリーン・ベレーなど[軍隊の制帽]のイメージがある一方、【beret】【ベレー帽】を検索してみると[女性のおしゃれ帽]のイメージが圧倒的です。


I put her on the back of my bike And we went riding
彼女をバイクの後ろに乗せ
Down by old man Johnson's farm
ジョンソンじいさんの農場のそばを下る

日本で【バイク】というと普通“オートバイ”を指しますが、英語で【bike】は普通“自転車”です。
ちなみに【ライディング】を検索すると殆んど“バイクに跨った運転手”の画像が出てくるのに対し、【riding】だと“馬に跨った騎手”ばかりというのも、面白いでしょ?

それにしても、あのプリンスが農場をチャリンコで走る…なんて
あまりにギャップがあり過ぎて戸惑ってしまいますが、PVに描かれるアニメではバイクに乗っている(プリンスではない)ので訳もバイクとしました。



~Epilogue~

「Raspberry Beret」が生まれた1982年当時、プリンスには交際していた恋人がありました。
1980年にAmerican Music Awardsで出会った、カナダ出身でモデル・女優のデニース・マシューズ(Denise Matthews)《写真・右》。
プリンスは彼女に【Vanity】の名を与え、彼女を中心とした女性ユニット【ヴァニティ6】をプロデュース、映画『パープル・レイン』でも恋人役として出演予定でしたが、その過程に於いて破局してしまいました。

Prince The Revolution - Raspberry Beret1 Prince The Revolution - Raspberry Beret3

2016年2月15日に彼女が他界した翌日、プリンスはツアー中のメルボルン公演で“ヴァニティのこと話していいかな?今夜はちょっと僕には辛い夜だから。僕らは深く愛し合い、喧嘩もした。きっと彼女はその死を嘆くのではなく、祝福してもらいたがっている”と彼女のために歌を捧げ、奇しくもそれから間もない4月21日にプリンス自身もこの世を去ってしまいます。


But different than the day before
でも、その日を境に変わったんだ
That's when I saw her, Ooh, I saw her
あの娘に出逢った日…

赤や黒、紫など一見してインパクトの強い色を実らせるラズベリー…
まるで“誰か”の個性を象徴するかのような果実です。
しかしその花は、それとは似ても似つかない“純白”を咲かせます。

Prince The Revolution - Raspberry Beret4 Rubus hirsutus

男の心に咲いた、純白の花…。



「ラズベリー・ベレー」


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tags : 1985年 ファンク サイケデリック  

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「1999」プリンス

2016.04.29

category : Prince

Prince - 1999 1 Prince - 1999 2


Prince - 1999 (1982年)



~Prince Rogers Nelson 1958-2016 R.I.P.~

アルバム『Purple Rain』の世界的大ヒットや映画『バットマン』の主題歌「Batdance」などのパフォーマンスで日本でもお馴染みのアメリカのシンガー・ソングライター“プリンス”が、去る4月21日(現地時間)に急死したニュースに驚かれた方も多いことでしょう。
プリンス(57歳)は4月初頭にインフルエンザに罹患し15日には移動中の機内で体調が悪化、緊急着陸し病院へ搬送され自宅で休養中と報じられていた矢先でした…。
現時点で死因は特定されてはいないものの、彼は昨年10月にAIDS(後天性免疫不全症候群)を発症していたとも報じられており、免疫不全状態の患者にとってはたとえただの風邪であっても命に係わります。
また、義弟の方の証言によるとプリンスは死の直前の154時間休むことなく作業を続けていたそうで、もしかしたらこの時すでに自らの天命を悟っていたのかもしれません。

1980年代の音楽界を代表する3大スターといえるマイケル・ジャクソンマドンナ、そしてプリンス…そのうち2人が故人となってしまいました。
奇しくもこの3人は何れも1958年生まれであり、これにホイットニー・ヒューストン(1963年生)が4年前亡くなっていることを考えると、80年代の音楽を愛する者にとっては本当に残念でなりません。
心より、冥福をお祈りいたします…。

プリンスの死後“Vevo”により動画が公開されていたのですがどうやら期間限定だったようで、本記事に掲載の動画もいつまで見ることができるか不確かなので、有効なうちにご覧ください。)



~概要~

プリンスほど、“天才”という称号が相応しいミュージシャンはこの世に存在しないでしょう。
デビューした1978年からの38年間にスタジオ・アルバムを39枚発表したというだけでも尋常ではありませんが、その殆んどの作詞作曲プロデュースを自分でこなす才人ぶり。
それでもなおこの先何十枚もアルバムを発表できるだけの楽曲のストックがあるといわれていましたが、実際にプリンスの死後金庫からアルバム100枚分を超える音源が発見されたそうです!
(そのほかも沢山あり過ぎて長くなるので今回は省略)。


「1999」はプリンスの1982年の5thアルバム『1999』のテーマ曲であり、1stシングルとしてBillboard Hot 100の12位(1983年の年間41位;27週チャート・インというロング・ヒットによる)を記録し、彼がブレイクするきっかけとなった作品です。
また、本作はローリング・ストーン誌“the 500 Greatest Songs of All Timeの215位”にも選ばれています。

作詞作曲はもちろんプリンスですが、特徴的なリフはママス&パパス1966年のヒット曲「Monday Monday」をヒントに創作されており、彼の作品でもかなりポップなテイストの「1999」は歌詞を替え「Manic Monday」(過去ログ)として1986年にガールズ・ロック・バンドのバングルスに提供されています。
また、ジェネシスのツアー中に「1999」にハマって繰り返し聴いていたフィル・コリンズは、これをヒントに大ヒット曲「Sussudio」を生み出しました。

「1999」は通常のプリンスの作品とは異なり、プリンスと“ザ・レヴォリューション”のメンバー3人によるパートによって構成されており(後述)、恐らくこれはテーマの一つでもある【party】の演出によるものでしょう。
一方で、歌詞をよく読むと“反戦歌”というマジメな側面も持ち合わせています。

 



~Lyrics~

I was dreamin' when I wrote this
夢の中で描いた、この詩(うた)…
Forgive me if it goes astray
もしも惑わせてしまったなら、どうか許して?

このラインを歌っているのは、後に“Wendy & Lisa”を結成するウェンディ・メルヴォワンとリサ・コールマン。

原詞では【this】としか言及されておらず、“詩”は私が付け加えた装飾です。
過ぎてみればそれに該当するような大事件は実際に発生しませんでしたが、20世紀に世界を騒がせた“予言”がありましたね?
16世紀フランスで出版された有名な『ミシェル・ノストラダムス師の予言集』は“四行詩集”の形態の著作であり、“1999年”について言及したのもその中の一編でした…。


But when I woke up this mornin'
だけど今朝、目覚めたら
Coulda sworn it was judgment day
確かにそれは、“最後の審判の日”

このラインを歌っている“日の丸ハチマキ”のギタリストは、デズ・ディッカーソン。

キリスト教で【judgment day】は“神の裁き”が下される日であり、まず神と地上の悪者(人間の諸政府)との間に最終戦争(ハルマゲドン)が起こり神が勝利、その後イエス・キリストが再臨し全ての死者を蘇らせ裁きを行い(最後の審判)、永遠の生命を与えられる者と地獄に堕ちる者とに分けるとされています。
この世は悪と共に滅亡しますが、新たに地上にはキリストが直接支配し善人だけが暮らす千年王国(Millenarianism)が築かれるそうです。
(※千年王国については、諸説ある)


There were people runnin' everywhere
人という人は、何処も奔り回っていた
Tryin' 2 run from the destruction
破滅から逃れようと、必死に

プリンス独特の【2(=to)】♪
一方、ノストラダムスの百詩篇第10巻72番には以下のように記されています。

1999年、7か月、
空から恐怖の大王が来るだろう、
アンゴルモワの大王を蘇らせ、
マルスの前後に首尾よく支配するために。


【ノストラダムスの予言】と【ハルマゲドン】は元来まったく別モノなのでしょうが、キリスト教国の人たちも混同しているようですね?
1998年にエアロスミスの「ミス・ア・シング」(過去ログ)と共に大ヒットした映画『アルマゲドン』では地球を破滅させるのは小惑星の衝突でしたが、もしもこれが本当に【Armageddon】であったなら“ブルース・ウィリスは神と戦った悪者”となり、まして神サマに勝っちゃうというトンデモナイお話!?? 



~Epilogue~

4月14日の発生から震度7が2回・震度6強が2回・震度6弱3回をはじめ、5/1までに震度1以上を1100回以上観測した熊本・大分及び九州地方を襲った【熊本地震】。
49人が亡くなり(行方不明1人/災害関連死の疑い17人/重傷337人)2万2000人余が避難、熊本県内の住宅被害が2万68棟に上りました(5/1現在)。

本当に甚大な被害をもたらせた熊本地震ですが、今回の地震が400年前に西日本で群発した地震と酷似しているという指摘もあります。
4/29の報道ステーションによると、今回の地震と1619年5月1日に発生した熊本八代地震(推定M6.0)では以下の共通点がみられるそうです。《写真・左》

①城郭が崩壊するほどの強い揺れ
大分へ被害が拡大した
半月ほど余震が頻発
熊本八代地震の8年前(1611年)に甚大な津波被害をもたらせた慶長三陸沖地震(推定M8.1)があったという流れが、東日本大震災の5年後に熊本地震が発生した経緯に類似している

そして、400年前の地震活動にはまだ続きがあります。
熊本八代地震の6年後、1625年には広島・愛媛・熊本で3カ月ごとに再び地震が発生したとの記録が残っているそうです。
これらは何れも日本最大級の断層“中央構造線”付近で発生しており《写真・右》、1633年には小田原で地震・津波も起きています。

Prince - 1999 3 Prince - 1999 4

勿論これは過去のデータの一つであってこれら全てが連動しているとも、今回の地震も同じような動きをするとも断言できるものではありませんが、この海域には東日本大震災を超える甚大な人的・物的被害を及ぼすと想定されている“南海トラフ”もあります。

宗教や占星術に基づく“予言”は別次元の話として、発生のメカニズムを考慮すると地震はある程度決まった時間軸の中で繰り返し発生する性質のものであり、“活断層が存在する限り、地震はいつか必ず起きる”といえるのでしょう。
問題は“いつ起きる?”ですが、中央構造線断層帯は記録が残っている近世以降(1619年)M6前後以上の地震は13回/400年起きています。

'Cuz they say two thousand zero zero party over,Oops out of time
だって2000年で“パーティー”はおしまいなんだって…おっと、もう時間がない!
So tonight I'm gonna party like it's 1999
だから今夜、騒ぎ倒すのさ…1999年のように

…あなたは“パーティー”派? それとも“備える”派? 



「1999」


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tags : 1982年 偉大な曲 ポップ/ファンク オカルト 反戦 

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