I Wish~洋楽歌詞和訳&解説

80年代の洋楽ロック・ポップス&ビートルズを中心に、歌詞の和訳と解説+エッセイでお届けします

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「ハイ・オン・ユー」サバイバー

2019.05.31

category : Survivor

Survivor - High On You (1985年)

「Eye of the Tiger」の“燃える”と並ぶ、サバイバーらしい“心地よい”ロック・テイスト ♪


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tags :  80's ロック ハード 楽しい 

comment(10) 

「ザ・モーメント・オブ・トゥルース」サバイバー

2016.08.05

category : Survivor

Survivor - The Moment Of Truth1 Survivor - The Moment Of Truth2


Survivor - The Moment Of Truth (1984年)



~The Moment Of Truth~

“オリンピックには魔物が棲む”といいますが、大会はまだ始まったばかりというのに波乱が相次いでいます。
ATP世界ランキング1位のN・ジョコビッチがテニスの男子シングルス1回戦で同141位の選手に敗れたのをはじめ、卓球女子シングルスで世界ランク6位の石川佳純選手、フェンシング男子個人フルーレで世界ランク2位の太田雄貴選手が、何れも格下を相手に初戦で敗退するという信じられない展開となりました。
特に太田選手は試合後早々に現役引退の意向を示しており、オリンピックという4年に一度の舞台は非情であると痛感させられる思いです。

それこそが、“The Moment Of Truth”という世界…。



~概要~

サバイバーは1979年にデビューしたアメリカのロック・バンドで、1982年にシルベスター・スタローン主演の映画『ロッキー3』の主題歌「Eye of the Tiger」を歌い、一躍世界でも有名バンドの仲間入りを果たしました。
しかしその後、続く1983年の『制覇への野望(Caught In The Game)』は82位と全く振るわず、その上ヴォーカルのデイヴ・ビックラーが喉を傷めてしまい、一転バンド存続の危機に陥ってしまいます。

その危機を救ったのが、新たなヴォーカリストとしてバンドに加わった元コブラのジミ・ジェイミソンでした。
そんな“新生サバイバー”の試金石となったのが1984年の映画『ベスト・キッド(The Karate Kid)』のサントラへの参加で、主題歌となった「ザ・モーメント・オブ・トゥルース」は本映画の音楽担当だったビル・コンティ(「ロッキーのテーマ」でお馴染み)らの手による楽曲です。
一般にこの人気映画シリーズは、空手をテーマとしていることから『The Karate Kid』(日本では『ベスト・キッド』)のタイトルで親しまれていますが、実は本作劇場公開時のタイトルこそ『The Moment of Truth』であり、名実ともに本楽曲はテーマ曲として創作されました。

残念ながらジミがサバイバーに加入して最初のシングルとなった「The Moment of Truth」はBillboard Hot 100で63位と、チャート成績としては振るいませんでしたが、サビでみせた彼のパワフルで伸びのあるハイトーン・ヴォイスは魅力十分で、続いて発表されたアルバム『バイタル・サインズ(Vital Signs)』(「The Moment of Truth」もボーナス・トラックとして収録)以降でヒットを連発し黄金期の立役者となります。

アメリカではヒットに至らなかったものの日本人好みといえるのか、浜田麻里が1985年に英語詞のままカバーしています。

 



~Lyrics~

When you're alone you ask yourself
“探しもの”は、何だろう…
What are you searching for
ただ一人、自らに問い掛けるとき

私が今回のオリンピックで特に注目した競技の一つが、“体操男子”。
前回2012年のロンドン大会で、当時世界選手権3連覇(現在6連覇継続中)の“絶対王者”内村航平選手が個人総合で自身初のオリンピック金メダルを獲得したものの、団体戦は自らのミスも響き“悔しい銀メダル”に終わったことが強く印象に残っているからです。

この内村選手の不調は、ライバル中国に対抗するため大会直前に演技構成の難度を急に上げたことが原因だったと分析されています。
その反省の下、今回は本来彼が目指すべき“技の完成度”を磨くことに重点を置いてトレーニングを実行、2004年アテネ大会を最後に果たせぬままの“団体金メダル”を獲得することを最大の目標に掲げてきました。


If you think you can find the passion
もし君が、情熱と出あい
And you're ready to take a chance
チャンスに懸ける準備が整って

…とはいえ、目指すべき目標が定まってもそれを実現するために十分な日々の積み重ねが不可欠であり、その根源となるエネルギーこそが、“情熱”。
ロンドンでの失敗を踏まえ今回、内村選手はリオ大会本番の1年前から演技構成を固め、インターバルの時間や失敗が許されない状況を含めて実際のリオの決勝を想定した“一本通し”という形式の練習を週2回継続させたそうです。
ロンドンで落下したあん馬の練習をするときは、“下が崖で、落ちたら死んじゃうぐらいのプレッシャーをかけている”そうで、そんな厳しい緊張感を伴ってでも練習を継続できるのは、“情熱”以外にないでしょう…。


It's a promise you make for love
だけど、それは大切な人と交わした誓い
For the people that keep believing
君を信じ続けてくれている多くの人

“ 約6000万人の日本国民がゴールを見届けた”といわれる、2000年シドニー五輪・女子マラソン高橋尚子選手の金メダル…
Qちゃんがゴール後、誰よりも小出義雄監督を探す微笑ましい姿も印象的でした。
(…なのに、監督はいつまで経っても愛弟子を迎えに来ない!

実はこの日、32km地点でも監督が待っている約束だったのにそこにも現れず、彼はそれをすっぽかして途中で“飲み”に出掛けてしまっていたそうです(本人談によると“ガンガン飲んでいた”らしい)。
これについて、小出監督は次のように弁明しています…
“22kmくらいでポーンと抜けだし、もう勝てるなと確信したね。
毎日一緒にやっているんだから、この先どういう展開になるのかくらい分かるのよ。”


…これも、“絶対的信頼”の賜物? 



~Epilogue~

テーマとなっている【the moment of truth】はスペイン語の[el momento de la verdad]を語源とし、闘牛士がとどめを刺すために立ち向かう瞬間を表すことから“決着の時・正念場”といった意味で広く用いられます。

映画『ベスト・キッド』は日本の『水戸黄門』のように善悪の立場がハッキリして非常に分かり易い(人相ですぐわかる)のですが、主人公の少年ダニエル(ラルフ・マッチオ)の空手の師匠である日系人ミヤギ(ノリユキ・パット・モリタ)は掴みどころのないフシギな人物です。
実は相当なお金持ちなのに普段の衣服や態度には全くそんな風がないし、空手の達人なのに身の危険でもない限り決してそれを用いようとはせず、空手の指導も目的を告げずワックスがけやペンキ塗りをさせてばかり…。
でもそんな表面の“変人”ぶりの裏では、礼儀正しく、和を尊び、謙虚で人に親切…といった“よき日本人”としての素養がたっぷり詰まっており、日本人の私たちにとって非常に共感がもてる人物像となっています。

異文化が交わる時、日本人にとって当たり前のことが実は奇特な行為であることを、外国人に教えてもらうことがあります。
2014年、サッカーW杯で日本が試合に敗れた後日本人サポーターが整然とスタンドのゴミ拾いをしているさまに対し世界中から賛辞が贈られたのも、このブラジル大会でした。


また、先日放送された日本体操チームの金メダルへ向けた取り組みに焦点を当てたNHKの番組を見て思ったのは、“日本らしさ”
内村選手ら日本体操陣が目指していたのは一つひとつの技を、着地や指先まで神経の行き届いた完成度の高い“美しい体操”(Eスコア)で、技を仕上げる過程を見ていると、まるで“職人”が一つの作品に何度も何度も丁寧に磨きを重ねているようにも思えました。
これに対しライバルである中国は、難度の高い技に野心的に挑みそれを数多く取り入れ得点を稼ぐという考え方(Dスコア)で、選手は8kgのおもりを腰に巻き付け技に負けないパワーを培おうとしており、これも“お国柄”がよく出ているような気がしました。

…さて、オリンピックが開幕し日本チームは団体・予選でミスを連発、それでも全体の4位で決勝に進出しました。
森泉コーチによると今回メンバーがしたようなミスは、何れもこの数週間の練習で見られなかったミスだそうで、オリンピックという舞台が如何に想像を越えた“魔物”であるかが窺えます。
しかし今回のような自滅的ミスをしていたのではライバルに勝つどころか、日本が誇りとしてきた“美しい体操”を世界に示すことさえできません。
練習ではミスしないのだから問題は技術ではなく、“心”にあります。
決勝は気持ちを入れ替え、“これぞ日本”という美しい体操を世界に見せつけて欲しいです! 

It's the moment of truth
さあ、決着の時がきた
You're giving it all
すべての力を、尽くすのだ



「ザ・モーメント・オブ・トゥルース」


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tags : 1984年 ロック/ポップ 負けない心 スポーツ/ドライブ 映画80's 

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