この年セリーヌを上回ったのは世界的なムーブメントにまで発展した「恋のマカレナ」と、マライア・キャリー&Boyz II Menの“夢の反則タッグ”「One Sweet Day」の二組だったことを考えると、通常なら年間No.1でも不思議ではない活躍といえるでしょう。
もちろん「ビコーズ・ユー・ラヴド・ミー」の人気はアメリカ一国に止まらず各国でプラチナ認定される世界的大ヒットで、グラミー最優秀レコード賞・最優秀楽曲賞・最優秀女性歌手賞にノミネートされました。 また、この曲が収録されたアルバム『FALLING INTO YOU』はグラミー最優秀アルバム賞・最優秀ポップボーカルアルバム賞を授賞し、これまで3200万枚以上のセールスを挙げています。
一方で映画の主題歌でもあったこの曲はこの年アカデミー歌曲賞にノミネートされましたが、マドンナの「You Must Love Me」(エビータ)に敗れてしまいました(翌年、アノ曲で雪辱を果たしますが!)。 しかしこの曲の人気は年が改まっても衰えを知らず、ピルボード・アダルト・コンテンポラリー・リカーレントでは154週(3年間)にも及びチャートインし続けたといいます!!
~Sound Track~
この曲は、ロバート・レッドフォード&ミシェル・ファイファー主演の映画『アンカーウーマン(Up Close & Personal)』の主題歌でもありました。 物語はアメリカ初の女性アンカー(ニュース・キャスター)となったジェシカ・サヴィッチの実話を基にしていて、地方局から登用された女性が優秀なプロデューサーに美しさと実力を磨かれてゆくシンデレラ・ストーリー。 でもこの展開は、セリーヌ・ディオンとプロデューサーのデイヴィッド・フォスターの軌跡にも重なりますネ…。 「ビコーズ・ユー・ラヴド・ミー」は、映画で恋と仕事に欠かせぬパートナーを得た女性の心情がそのまま投影されていて、“永遠の感謝を捧げます”という内容となっています。
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