I Wish~洋楽歌詞和訳&解説

80年代の洋楽ロック・ポップス&ビートルズを中心に、歌詞の和訳と解説+エッセイでお届けします

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「カサブランカ」バーティ・ヒギンズ

2014.10.17

category : 1980年代

Bertie Higgins - Casablanca1 Bertie Higgins - Casablanca2


Bertie Higgins - Casablanca (1982年)



~“Casablanca”~

 あなたは“カサブランカ”という言葉に、何を思い浮かべますか?

ちなみに、google検索Top3では…
3位は“都市・カサブランカ”(Wiki)、2位に映画『カサブランカ』(Wiki)、そして堂々の第1位は…
“カサブランカネット”(中四国の賃貸物件情報サイト)!? ウ~ム…? 

まぁ、個人的には“ユリの女王・カサブランカ”と「カサブランカ・ダンディ」にも一票入れときましょう♪
さて、今回の「カサブランカ」は、どれに関連してるかナ…?



~概要~

バーティ・ヒギンズはアメリカのシンガー・ソングライターで、1981年9月のデビュー・シングル「Key Largo」がいきなりBillboard Hot 100で8位(82年・年間17位)という大ヒットに恵まれた幸運の持ち主。
一方で、その後は現在に至るまで1曲のヒット(Top40以上/Hot 100)にも恵まれないという運命を辿った人でもあります…。

しかし日本では「Key Largo」より遥かにヒットし、圧倒的に知名度の高い作品が存在します。
それこそが、今回ご紹介する「カサブランカ」。
この曲は、日本で郷ひろみにより「哀愁のカサブランカ」として日本語カバーされ46.8万枚の大ヒット、その影響でバーティのオリジナルも28.4万枚(オリコン週間13位)を売り上げ、2人合わせるとこの年度の4位に相当する楽曲セールスを記録しました!
また、「カサブランカ」は「Key Largo」と同じ1stアルバム『Just Another Day in Paradise』に収録されアメリカでも38位とそこそこヒットしましたが、日本ではオリコン週間4位を記録し37.1万枚を売り上げています。

そのヒットの経緯が興味深いので、併せてご紹介しておくと…
まず、ニッポン放送パーソナリティ・はた金次郎がバーティの「カサブランカ」のラフ・テスト盤を聴いてヒットを確信し、自身の“ラジオ番組でこの曲の日本語歌詞と歌って欲しい歌手を募集”したのがきっかけだったそうです。
その結果・日本語歌詞は作詞家志望の高校生が受賞、郷ひろみによって歌われた音源がラジオで放送され、大きな反響を呼びました。
これに目を付けたCBSソニーが正式に乗り出しレコードが発売されますが、この時点で日本語歌詞はプロの作詞家・山川啓介によって差し替えられ、お馴染みの歌詞となっています。





~Lyrics~

I fell in love with you watching Casablanca
『カサブランカ』を観て、僕は君に恋をした
Back row of the drive in show in the flickering light
ドライブイン・シアターの光が耀(かがよ)う、後ろの列で

この作品は、ハンフリー・ボガート&イングリッド・バーグマン主演による1942年の映画『カサブランカ(Casablanca)』に基づいています。
映画は第二次大戦下のフランス領モロッコ(北アフリカ)の都市・カサブランカを舞台に繰り広げられるロマンス・ストーリーで、『AFI(アメリカ映画協会)アメリカ映画100年シリーズ』の“アメリカ映画ベスト100の2位”にも選ばれている名作です。
ボガート(ボギー)はこの時代の“ハードボイルド&ダンディズム”の象徴的存在で、沢田研二の1979年のヒット「カサブランカ・ダンディ」もこの作品の影響を受けています。

“ドライブイン・シアター”は訳してもいまいちピンとこないと思いますが、どうやら“広い駐車場に大きなスクリーンを置いて車内から映画を観る”という形態のようです。
(日本人には、ちょっと思いつかない発想? 


I thought you fell in love with me watching Casablance
『カサブランカ』を観て、君も僕に心をときめかせただろう
Holding hands 'neath the paddle fans in Rick's Candle lit cafe
パドル・ファンの下、手の温もりを確かめ合った“リックのキャンドルライト・カフェ”

“デートの定番”といえば、映画ですね。
当ブログの中心となる80年代は『フラッシュダンス』や『アウトサイダー』、『セント・エルモス・ファイアー』のような青春映画が真っ盛り♪
『カサブランカ』のようなダンディズムは、ドコに…??

『カサブランカ』の主人公リック(ボガート)は酒場“Rick's Cafe American”を経営していて、ストーリーはここを中心に展開してゆきます。
また、この映画には『AFIアメリカ映画100年』の“アメリカ映画の名セリフ・第5位”に選ばれたリックの有名な決めゼリフがありますが、そんなコトバを吐かれたら女性はメロメロですよネっ! 

 "Here's looking at you, kid.君の瞳に乾杯)" 



Oh! A kiss is still a kiss in Casablanca
あぁ…『カサブランカ』のキスは、今も素敵なキスなのに
But a kiss is not a kiss without your sigh
君の吐息のないキスなんて、キスじゃない

同AFI“情熱的な映画・第1位”もナットク、男性陣イチコロのイルザ(イングリッド)の名ゼリフ♪ 

 “Kiss me. Kiss me as if it were the last time.キスして…これが今生の最後というキスを。)”




~Epilogue~

楽曲「カサブランカ」の興味深い所は、サビの締めくくり部分でしょうか…。

まず、一番最後の「as time goes by」は映画『カサブランカ』でサム役のドーリー・ウィルソンが歌った曲で、“アメリカ映画主題歌・第2位”の名曲に掛けています。
この曲をバックに二人は“運命の再会”を果たしていますが、元々はこの映画のために用意された楽曲ではなく、1931年のブロードウェイ・ミュージカル『Everybody's Welcome』のための作品。




Please come back to me in Casablanca
どうか、“あの夏”の『カサブランカ』に戻っておくれ
I love you more and more each day as time goes by
月日が過ぎ往くほどに、君への想いは募るばかり…


一方『カサブランカ』が70年以上に亘り名作と評される所以は、この部分に象徴される“大人の恋のほろ苦さ”ではないでしょうか?
過去ログ「ドント・アンサー・ミー」トでも、そんな切ない男と女の結末が描かれています。

若い時分のように惚れた腫れたの勢いで突っ走るのではなく、思慮分別の備わった大人ほど“それで相手を幸せにできるのか?”とその責任と覚悟を慎重に自問自答することでしょう。
『カサブランカ』の結末は、そういう大人の男と女が出した一つの答えです。

“棘の道も、共に歩むからこそ愛?”
                       それとも、                                                                      “大切な人だけは棘の道を歩ませたくないのが愛?”

人生の経験を重ねその答えが幾通りも見出せるからこそ、大人って難しい…。



「カサブランカ」



Writer(s):Bertie Higgins /訳:Beat Wolf


『カサブランカ』を観て、僕は君に恋をした
ドライブイン・シアターの光が耀(かがよ)う、後ろの列で
星空の下、ポップコーンとコークをキャビアとシャンパンにして
長く暑い夏の夜、二人は愛し合った

『カサブランカ』を観て、君も僕に心をときめかせただろう
パドル・ファンの下、手の温もりを確かめ合った“リックのキャンドルライト・カフェ”
スポットから外れた君の瞳に映るのは、モロッコの月明かり…
僕の古いシボレーの中は、映画の魔法に包まれていた

[Chorus:]

カサブランカに散った恋も、山ほどあろう
行ったことのない僕には、確かなことは言えないけれど
二人の恋物語が、もう二度とあの大きな銀幕に映し出されることはないだろう
だけど去り行く君をただ見送らねばならなかったのは、この上ない痛み…

[Chorus:]
あぁ…『カサブランカ』のキスは、今も素敵なキスなのに
君の吐息のないキスなんて、キスじゃない
どうか、“あの夏”の『カサブランカ』に戻っておくれ
月日が過ぎ往くほどに、君への想いは募るばかり…


最後までお読みいただき、ありがとうございました♪
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tags : 1982年 AC せつない愛 哀愁 映画-60's 日本で人気 

コメント

映画「カサブランカ」は今年になって初めて観ました。
甘い名台詞がたくさんで酔ってしまいそうな、でも切ない映画でした。
この曲は郷ひろみの歌詞しか聞いたことがなかったので、映画と関連あるなんて全く知りませんでした。

2014.10.23  きり  編集

きりさん

こういう映画って、劇場で観たいですよね。
特にこの作品はかっこいいセリフが「これでもか」というほど
込められていて、素敵な作品です。

郷ひろみはこの頃、フリオ・イグレシアスもカバーしてましたね!

2014.10.23  Beat Wolf  編集

「カサブランカ」映画見たことがないんですが
ポスターだけ見てもカッコイイ☆

甘いセリフ映画で聞いて見たいですね(*^_^*)

大人の選択☆難しい。

2014.10.26  ☆dct☆  編集

☆dct☆さん

「男がピカピカのキザでいられた」ってヤツですね。
歴史に残る名作なので、一度は見ておいて損はないと思いますよ♪

現実世界は、映画のように美しくキマらないですが…?i-229

2014.10.26  Beat Wolf  編集

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