ロバータ・フラックは1973・74年と、2年連続でグラミー・最優秀レコード賞(Record Of The Year)を授賞した類まれな女性ソウル・シンガーで、“ローリング・ストーンの選ぶ歴史上最も偉大な100人のシンガー”に名を連ねる(49位)男性R&Bシンガー、ダニー・ハサウェイとのデュエット作品も数多く残してきました。 ところが1979年にダニーが亡くなってしまい、大切な仕事上のパートナーを失ってしまいます。 その後任として名前が挙がったのがピーボ・ブライソンで、ソフトな“シルキー・ヴォイス”はロバータとの相性は抜群でした。
二人はまず、1980年に共同でライブ・アルバム『Live & More』を発表します。 その後82年のロバータのアルバム『I'm the One』でも一部共演すると、翌83年には二人のデュエットで構成された『Born to Love』を発表しました。 このアルバムに収録されたのが「愛のセレブレーション」で、アメリカ・Billboard Hot 100では16位・イギリスでは2位を記録しています。
“Celebrate”は儀式を行なうといった意味で、原題の「Tonight,I Celebrate My Love」は直訳すると“今夜、私の愛の儀式を行ないます”となるでしょう。 じゃあそれがどんな儀式かというと、“I make love to you”と歌われています。 “make love”は単に愛し合うというよりも“肉体関係を伴う”ものを指し、それを“今夜執り行う”というワケです。
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