I Wish~洋楽歌詞和訳&解説

80年代の洋楽ロック・ポップス&ビートルズを中心に、歌詞の和訳と詳しい解説でお届けします♪

「ハート・オブ・マイン」ボビー・コールドウェル

2016.12.23

category : Bobby Caldwell

Bobby Caldwell - Heart of Mine1 Bobby Caldwell - Heart of Mine2


Bobby Caldwell - Heart of Mine (1988年)



~“ミスターAOR”来日~

“ミスターAOR”と称されるアメリカのミュージシャン、ボビー・コールドウェルが来年1/25-2/2に東京・大阪のBillboard Liveで来日公演を行います。
AORというとクリストファー・クロスやボズ・スキャッグス、TOTO、シカゴなど1980年前後に活躍が顕著だったミュージシャンらが代表的であり、彼らの音楽は本国に劣らず日本で人気が高く、さらに近年も頻繁に来日公演を行うなど永く愛され続けているジャンルです。
ボビー・コールドウェルも彼らに引けを取らずの人気ぶりで、近年ほぼ毎年のように来日し前回公演は今年7月の公演でした。

今夜は、日本で広く愛された大人の歌をお楽しみください。



~概要~

「ハート・オブ・マイン」は、ボビー・コールドウェル1988年の5thアルバム『Heart of Mine』の収録曲です。

この作品はもともと、友人であるボズ・スキャッグスに“「Harbor Lights」(彼の1976年のアルバム『Silk Degrees』の収録曲)みたいなバラードを書いてくれないか?”と依頼されたのがきっかけで、共作者の一人にはシカゴのジェイソン・シェフも名を連ねています。
この約束はボズの1988年のアルバム『Other Roads』で果たされており、「Heart of Mine」はその1stシングルとしてBillboard Hot 100で35位まで上昇し彼の復活に大いに貢献しました。

ボビーver.は当時シングル・カットこそされなかったもののアルバムは200万枚の大ヒット、日本のジャズ系音楽雑誌『ADLIB(アドリブ)』で1989年に最優秀アルバムに選出されています。
また、「Heart of Mine」を広く世間に知らしめることとなったのは後年フィリップモリス社のたばこパーラメント(PARLIAMENT)のCMに起用されたことで、同社の戦略イメージである“ニューヨークの夜景”と「Heart of Mine」の大人のほろ苦い恋を思わせる“都会的テイスト”がマッチして日本で大ヒット、他にも「Stay with Me」や「Come to Me」も起用される人気ぶりとなりました。
ちなみにボビー自身ニューヨーク・マンハッタンの芸能一家の生まれで、彼の洗練された音楽やファッションは幼くして自然に身についたものなのでしょう。

 



~Lyrics~

One day I may
いつの日か、この僕も
find true love that will last forever and ever
永遠に続く本当の愛に辿り着くかもしれない

2行目の“永遠に続く本当の愛”という非常に明確な願いに対し、その実現性を示す1行目の【One day】や【I may】の心許なさ…
それが、主人公の現状をすべて物語っているかのようでもあります。
でも簡単に“永遠”を口にする(大仰な)西洋的表現よりも、日本人にとってはこの位の方が自然で受け止め易いかもしれません。


Till then I'll spend
その時まで、ずっと
a lifetime wishing us together
ふたりが共にあることを、生涯懸けて祈り続けるつもり

まだ“契り”さえ交わしていない相手に、生涯を捧げる覚悟の主人公…
こういう一途なオトコより、(“条件”の揃った)浮気なオトコの方が遥かにモテるのが世の中というものでもあります。
でも、たとえ契りを交わした二人であっても、その気持ちをお互い生涯持ち続けることは至難であることに変わりはありません。
むしろ契約に縛られる分、そっちの方が苦しいという声も…?


I never thought she'd say goodbye
…なのに別れを告げられるなんて、思いもしなかった
And I'll never understand the reason why
そしてこの先も、決して理解できないだろう
その理由なんて…


彼が切ないのは、既に別れを告げられた相手に生涯を捧げようとしているところ…。
こういうストーリーって、必ずしも結末を明確にする必要のない歌曲だからこそ描けるのではないでしょうか?
小説や映画が得意とするのは“右に振られ左に振られ…でも最後は明確な結論が出る”というストーリーで、“フラれた後もずっと想い続ける”という結末は描き辛いに違いありません。

でも“本当の愛とは、相手の状況に係わらず想いを貫く、その愚直さにある”ような気がしないでも…。
 くびれたウェストがポッコリになり、フサフサの髪がツルツルになってもか?



~Epilogue~

「Heart of Mine」のユニークなところは、主人公が“どうすれば彼女を思い出すのを止めてくれる?”と自分の心に問い掛けている点にあるような気がします。

私たちが生きるのに不可欠な血液を全身に送り出す役割を果たしている心臓は、私たちの意思とは別に作用します。
基本的に心臓の筋肉を構成する細胞は自発的に規則正しく拍動する性質をもっており、これに脳神経系が必要に応じて拍動数を増減させて調整しています。
しかも心臓は神経を切断しても、あるいは体外に取り出しても、適当な状態に置けばしばらくの間は一定のリズムで自発的に拍動を続けることができるほどの強い生命力を持っているのです。

視・聴・嗅(きゅう)・味・触など、感覚器からの情報に対する直感的な反応は喜び・怒り・哀しみ・楽しみ・憎しみ(六情)など“感情”を形成します。
一方、感覚器からの直感だけでなく社会的条件など概念的な思考を加えた“理性”はしばしばこれと小さな胸の中で対立し、私たちの心を悩ませることがあります。


Heart of mine
わが心よ
How will you keep from dying
どうすれば、“君”は死にゆくを逃れ
Stop reministing
思い巡らすことを止めてくれるだろう

想い巡らすは、苦しい
想い巡らさぬは、もっと苦しい
どんな瞬間も、心は拍(う)つことを止めたりしない
あなたが、いまを生きようと望む限り…



「ハート・オブ・マイン」

“Lyrics&歌詞和訳”は下の“続きはこちら>>”をクリックして表示させてください。


Writer(s): Bobby Caldwell, Dennis Matkosky, Jason Scheff /訳:Beat Wolf


いつの日か、この僕も
辿り着くかもしれない
永遠に続く
本当の愛に…

その時まで、ずっと
ふたりが共にあることを、生涯懸けて祈り続けるつもり
…なのに別れを告げられるなんて、思いもしなかった
そしてこの先も、決して理解できないだろう
その理由なんて…


Heart of mine(わが心)
どうすれば、“君”は死にゆくを逃れ
思い巡らすことを止めてくれるだろう
“誰かと口づけを交わしている…”なんて
Heart of mine...
あぁ、何を試みたらいいというのだろう
その傷を繕えるものなど、もう何ひとつもいないのに

恋は、弄ぶだけの残酷なゲーム
…別の人を見つけたなんて、信じられない
新たな恋人を…

あぁ、僕を恋しいと思っていてくれるだろうか…
時々、そう考えずにいられない
もしも時計の針を止めることができたなら
いつだって“僕のもの”って思えるのに
永遠に…




最後までお読みいただき、ありがとうございました♪
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tags : 音楽 Lyrics 和訳 洋楽 

コメント

Beat Wolfさん、こんばんは^^
「ハート・オブ・マイン」なんとも思い通りにいかない恋なのですね。
でももしかしたら別れを告げられる前にサインがあったのに見えない
心になっていたのかなと~~いえ、よくわからない.....

こういう曲調の選曲は珍しいですねー♪

2016.12.23  みすてぃむーん  編集

みすてぃむーんさん

ドラマや人ごとだと、「思い通りにいかない恋」って面白いですよね!?(笑)
でも当事者なら、大変…。
確かにそういう場合って、前ぶれのサインもあったかもしれません。
女性からすると、「そういう所がニブいから逃げられる」って言われそうですが…。(汗)

ちょっとセンチメンタルで、秋の方が似合いますね♪

2016.12.23  Beat Wolf  編集

この曲はよく聴きましたね~、もう30年近く立つんですね。まさに光陰矢のごとし。
2016年もいよいよ暮れようとしています。今年最後の洋楽記事は。ビートルズ「エリナーリグビー」で締めくくりました。2016年はビートルズにとって特筆的な年でした。来日50周年、リボルバー50周年、LIVEドキュメンタリー映画公開、そして名プロデューサー「ジョージマーチン」の死、彼を追悼・・。

2016.12.24  ローリングウエスト  編集

ローリングウエストさん

確かに、改めてもう30年近くなるのだと思いました。
今年はビートルズにとっていろんなことがありましたが
解散してからこれまでずっと高い人気を維持し、新たな話題を提供してきたので
きっとこれからも折あるごとに伝説が更新されてゆくことでしょう。

2016.12.24  Beat Wolf  編集

Beat Wolfさん、こんばんは。
ボビー・コールドウェルは来日公演だったのですね。
都会的テイスト”でヒットし、洗練された音楽やファッションを身に着けた
人でしたか。
それが曲では別れを告げられても「心は拍を止めたりしなくて、本当の愛とは
相手の状況に係わらず想いを貫く、愚直さ」。

♪永遠に続く本当の愛に,,,♪
う~~~ん(恋)ですねー

2016.12.27  みすてぃむーん  編集

みすてぃむーんさん

まだ1カ月あるのですが、諸々の都合でこの時期に入れました。
イギリスのミュージシャンはブランド物のスーツを着てオシャレなのに対し
アメリカ人はラフな服装が多いイメージがあります(あくまで個人の主観です)。
でもボビーはいつも身なりがきちんとしていて、「こだわり」を感じます。

よく訪問させていただいている猫ブログで
猫はご主人にすり寄ったり離れたり勝手気ままなのに
ご主人はどんな時も彼らを愛して止みません。
それこそが「本当の愛」なのではないか…と!?(笑)

2016.12.27  Beat Wolf  編集

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ジャンルを問わず音楽が大好き♪
古い歌の“温故”から、歳月を重ねた“知新(いま思う・いま考える)”を綴ります。



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