I Wish~洋楽歌詞和訳&解説

80年代の洋楽ロック・ポップス&ビートルズを中心に、歌詞の和訳と詳しい解説でお届けします♪

「恋する二人」ビートルズ

2017.06.23

category : Beatles & Solo

Beatles - I Should Have Known Better1 Beatles - I Should Have Known Better2


The Beatles - I Should Have Known Better (1964年)



~ビートルズ記念日~

6月29日は、“ビートルズ記念日”。
ビートルズが羽田空港に降り立った日です(公演は6月30日~)。
今年は“『サージェント・ペパーズ』50周年”ということで何かと話題豊富ですが、最近は難しいネタばかり扱っていたので、このくらいシンプルな方がいいでしょう?

今日は、心置きなくお楽しみください♪



~概要~

「恋する二人」はビートルズ1964年のイギリス盤公式オリジナル・アルバム『ビートルズがやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ!(A Hard Day's Night)』の収録曲です。
同アルバムのA面(前半7曲)はビートルズ初主演同名映画のサウンドトラックとなっており、「恋する二人」は乗り込んだ[列車内でビートルズがトランプをするシーン]、もう一つは[最後のライブ・シーン]で使われています。
本アルバムからは何といっても「A Hard Day's Night」(過去ログ)と「Can't Buy Me Love」が世界的大ヒットを遂げていますが、イギリスでは「I Should Have Known Better」のシングル・カットはなく(1976年に「Yesterday」のB面としてリリース)、アメリカでは「A Hard Day's Night」のB面曲としてBillboard Hot 100で53位、日本ではA面(B面は「I'll Cry Instead」)として4位(ミュージック・マンスリー洋楽チャート)を記録しました。

「I Should Have Known Better」の作者はジョン・レノンで、ヴォーカルも彼によるダブル・トラックです。
他にはジョージ・ハリスンの12弦ギターとジョンのハーモニカが印象的でフォーク・ロック調のテイストとなっていますが、これはジョンがボブ・ディランの『The Freewheelin' Bob Dylan』(過去ログ)の影響を受けたことによるもので、この頃彼はかなりディランにカブレていました。
また、本曲はモノラルとステレオ・ヴァージョン(メイン動画)の2種類があり、イントロのジョンのハーモニカでモノラルは同じフレーズを2度繰り返すのに対し、ステレオは2度目の最後に“溜め”が入ります。

ライブは1964年10月から僅か1カ月足らずのイギリス・ツアーでセットリスト入りしただけなのでyoutube上にも見当たらず、今回は“デモ音源”と“BBCでのスタジオ・ライブ”を見つけました。
また、興味深いカバーとしてはビーチ・ボーイズが1965年のアルバム『Beach Boys' Party!』で取り上げており、これもまた楽しいテイストなのでご紹介いたします。

 
 



~Lyrics~

Whoa, oh, I never realized what a kiss could be
気づかなかった、キスがこんなに素敵だったこと
This could only happen to me
まるで、幸せを一人占めした気分

この歌の魅力は、何といってもこの“素直さ”といってよいのではないでしょうか?
作者のジョンもこの歌を“この映画のベスト3に入る”と、お気に入りの曲だったそうです。
当時ジョンがそう思っていたであろう相手はもちろん、奥さまのシンシア。

ところが1980年になると、ジョンはこの曲について“貶(けな)すほどではないけれど、ただの歌さ”と評したといわれます! 
(もちろん、この時の奥さまはオノ・ヨーコですが…)


That when I tell you that I love you, oh
“I love you”ってささやくと
You're gonna say you love me too, oh
“I love you”って返してくれる

人は、“現在の自分が未熟な過去の進化形”であると思いたいもので、若い頃に抱いた価値観を“未熟”と捉えがちです。
でも私は、若い頃のジョンが書いたこの歌も40歳の彼の作品と同様“いいもの”があるように思えてなりません。

むしろ“このフレーズのこと”って、若い頃は湧きあがる心のまま言葉にすればよいだけですが、年を重ねるほど心に意識を刻んでおかないと互いを結びつけているのが“そういう感覚”であることさえ忘れてしまうような気がします…。



~Epilogue~

記事を編集していて楽しいことの一つは、“思わぬトリビア”に出あった時。
今回発見して思わず笑ったのは、映画『A Hard Day's Night』のテレビ版でビートルズの日本語吹替を担当した声優さんについてです。
だって…

Beatles - I Should Have Known Better3 を Beatles - I Should Have Known Better4 Mr.BOO!(声は広川太一郎さん)

Beatles - I Should Have Known Better5 の声を Beatles - I Should Have Known Better6 うっかり八兵衛(高橋元太郎さん)

…が担当したというのです! すんごいギャップでしょ? 


話を本筋に戻します…

映画『A Hard Day's Night』の撮影に入った時、ビートルズ4人のうち3人は実生活でも既に妻や恋人をもつ“恋する二人”でした。
しかしこの映画によって“残りの一人”も運命の人と出逢い、そしてまさに「恋する二人」の仲間入りを果たすこととなります。

Beatles - I Should Have Known Better7

その二人とは、ジョージ・ハリスンパティ・ボイド
パティはこの映画で同じ列車に乗り合わせた女子学生の一人を演じていますが、「恋する二人」の撮影の頃にはすでにジョージと“特別な仲”になっていたのかこのシーンで他の女の子たちが金網の外に隔てられているのに対し、彼女だけはビートルズと同じ金網の中に置かれています(ポールの近くに座っている)。
このパティこそ後のハリスン夫人であり彼に「Something」を創作させ、その親友エリック・クラプトンに「Layla」(過去ログ)と叫ばせた伝説の女性です。

ジョージがインド文化に傾倒していたことは有名ですが実はパティも元々東洋神秘学に関心があり、ジョージがヒンドゥー教の神学者マハリシ・マヘーシュ・ヨーギーと会うことを勧めたのも彼女だったといわれます。
しかしその後ジョージは益々宗教へとのめり込み、その事が著しく彼の性格を変えて“取り返しがつかないほど彼女を遠ざけた”として二人の離婚の一因となってしまいました。
後にパティがジョージとの離婚を悔やむ結果となったことを考えれば、「I Should Have Known Better」はジョージとパティの出逢いの予言であり、“どんな時もその気持ちを忘れずに”という神さまから二人へのアドバイスだったようにも思えてきます。


I should have known better with a girl like you
もっと、ちゃんと気づくべきだった
That I would love everything that you do
君が何かするたび、胸がときめこうとしてたこと

出逢った頃も、歳月を重ねた後も、その大切さに変わりはありません。



「恋する二人」

“Lyrics&歌詞和訳”は下の“続きはこちら>>”をクリックして表示させてくださいね♪


Writer(s): Lennon–McCartney /訳:Beat Wolf


もっと、ちゃんと気づくべきだった
君が何かするたび、胸がときめこうとしてたこと
あぁそうさ… hey, hey, hey, ときめかずにはいられない


Whoa, oh...
気づかなかった、キスがこんなに素敵だったこと
まるで、幸せを一人占めした気分
…わからない?

**
“I love you”ってささやくと
“I love you”って返してくれる
“僕のものになって”って求めると
“私も愛してる”って応えてくれる

だから気づくべきだった…もっと前から、沢山のこと
でもこれが恋であるなら、もっと愛を注いでくれなくちゃ
ホラもっと… hey, hey, hey, もっとたくさん!


**


~Let's Singin'~

最後までお読みいただき、ありがとうございました♪
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tags : 音楽 Lyrics 和訳 洋楽 映画 

コメント

Beat Wolfさんへ
「恋する二人」ですか。
心も軽くリズムに乗って反応する曲です。
調子よい、ハーモニカにも誘われて~♪

2017.06.24  みすてぃむーん  編集

みすてぃむーんさん

う~ん…
スルドい所を突いてます!(驚)

この曲自体はそれがテーマではありませんが、リズムがそれをイメージさせ
映画ではその中でのシーンに使われています。
「それ」とは「リズムに乗って動くもの」ですが、さてそれは何でしょう?

答えは、後半のお楽しみ~♪(笑)

2017.06.24  Beat Wolf  編集

このアニメ楽しいですね~!初めて見ました。初期のプロモーションPVではお宝物級の発見です。実に面白い!

2017.06.25  ローリングウエスト  編集

ローリングウエストさん

アメリカABCで放送されていたアニメです。
昔ピンク・レディーがアニメになったことを考えると
ビートルズもアメリカでそれくらい浸透していたのでしょうね。

2017.06.25  Beat Wolf  編集

Beat Wolfさんへ
6月29日は、ビートルズ記念日だったのですか(^^♪
歌の魅力は素直さで、ジョージ・ハリスンが結婚したことで
タイトルの仲間入りしたのに、インド熱で離婚になっていた
のですか。

当時のビートルズは若くて歌い方も声質も軽やかでよいですね。
単純に曲を楽しめます~♪♪

2017.06.27  みすてぃむーん  編集

みすてぃむーんさん

ファン以外の人にはただの6月29日ですが
当時を体験したファンの方にとっては、きっと忘れられない日でしょう。
現在もジャニーズのタレントが「恋事はタブー」であるように
ビートルズも数年間は極秘事項でした。

でもこんなにカッコいい男の子に甘く歌いかけられたら
女の子だって叫びたくなりますよね?(笑)

2017.06.27  Beat Wolf  編集

同じタイトルになるのかな?

リチャマーのShoud've Known Betterだと何となく悲壮感漂ってるのに、こちらはホンワカしてますね~。ビートルズは持ってるだけで聴いてないのが多いんで、ちゃんと勉強しまっす!

2017.06.28  地味JAM尊  編集

Re: 同じタイトルになるのかな?

リチャード・マークスは「もう終わってて」
ビートルズは「現在進行形」ですからね?(笑)

でもビートルズを聴かないのはもったいないですよ!
何といっても、どのアルバムも捨て曲がありませんから。

2017.06.28  Beat Wolf  編集

〝素直さ〟って若さなのかなあ(*^_^*)
素直さ、良いですよね。自分の感情を素直に表現できる。。。

それより、トリビアにびっくり!
イメージ違いすぎませんか(笑)

2017.06.30  ☆dct☆  編集

☆dct☆さん

ジョンもあと1~2年もすれば
ひねくれた歌が多くなりますからね。
…あるいは逆に赤裸々で生々しい歌とか?(秘)

…そうでしょう?
どうでもいいことですが
面白くてつい話題にしたくなりました!(笑)

2017.06.30  Beat Wolf  編集

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