I Wish~洋楽歌詞和訳&解説

80年代の洋楽ロック・ポップス&ビートルズを中心に、歌詞の和訳と詳しい解説でお届けします♪

「ビリーヴ・イン・ラヴ」ヒューイ・ルイス&ザ・ニュース

2017.11.17

category : Huey Lewis And The News

Huey Lewis And The News - Do You Believe In Love1 Huey Lewis And The News - Do You Believe In Love2


Huey Lewis And The News - Do You Believe In Love (1982年)



~<HUEY LEWIS AND THE NEWS JAPAN TOUR 2017>~

映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の主題歌「パワー・オブ・ラヴ」を歌い、“まさに1980年代のアメリカン・テイスト”を体現するアメリカン・ロック・バンド、ヒューイ・ルイス&ザ・ニュースが4年ぶりとなる日本公演を行います(11/20-24)。
とりわけ11月22日は彼らの全米トップ20入りした14曲+『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のEDテーマ「バック・イン・タイム」などを加えた全17曲という豪華なセットリストの特別公演『ALL THE HITS』が予定されているそうです。

もちろん今回ご紹介する「ビリーヴ・イン・ラヴ」もその一つですが、当のヒューイ・ルイスもこれを楽しみにしているようで、ヒューイ本人が世界初披露となるイベントについて日本のファンにメッセージをくれています。





~概要~

「ビリーヴ・イン・ラヴ」は1982年の2ndアルバム『ベイエリアの風(Picture This)』からの1stシングル、ヒューイ・ルイス&ザ・ニュースとしては初のヒット曲でBillboard Hot 100の7位(年間51位)を記録しました。
『Picture This』のオリジナル・ジャケット《写真・左》はヒューイの顔写真であるのに対し、日本盤(アナログ盤)『ベイエリアの風』《写真・右》では当時FM情報誌『FM STATION』の表紙を担当し人気を集めていた鈴木英人によるイラストが当てられています。

Huey Lewis And The News - Do You Believe In Love3 Huey Lewis And The News - Do You Believe In Love4

「Do You Believe In Love」の作者はAC/DCやフォリナー、デフ・レパードなどHR/HM系のプロデューサーとして当時大ヒットを連発していたロバート・ジョン・マット・ランジ(Robert John "Mutt" Lange)。
本曲はそのロバートが1979年にプロデュースしたイギリスのロック・バンド【Supercharge】に提供した楽曲で、ロバート自身がヴォーカルを務めていたものがオリジナルです。
元々タイトルは「We Both Believe in Love」でしたがヒューイのレコーディングの際に彼の提案で「Do You Believe In Love」に変更され、歌詞の一部も改められています。

一見畑違いで国籍も異なるロバートとの関わりは、メンバーのヒューイとショーン・ホッパー(key)がかつて所属していたことのあるクローバー(Clover)というバンドのプロデュースを、ロバートが務めていたことに依ります。
クローバーはエルヴィス・コステロのデビュー・アルバム『My Aim is True』の演奏を務めたことでも知られるバンドですが自身のヒットには恵まれておらず、解散後二人は【American Express】を結成しシングルをリリースするも失敗、改名して1980年に1stアルバム『Huey Lewis and the News』を出すものの、これもチャート・インできず…。

このため所属レコード会社からは次のアルバムからヒットが出なければ解雇すると告げられ、加えて「Do You Believe In Love」をアルバムに含めることを強く求められていました。
結果、本曲及びアルバムはヒット(Billboard 200で13位)して首がつながっただけでなく、曲作りの“コツ”を掴み次作『Sports』の大ブレイクへと繋がってゆくわけです。

 



~Lyrics~

I was walking, down a one way street
ワン・ウェイ・ストリートをボクは歩いていた
Just a looking, for someone to meet
ステキな“誰か”に出会うことを期待しながら

【one‐way street】は“一方通行の通り”ですが、通常歩行者用の一方通行道なんてありませんよね?
…なのでこの場合単純に通りを歩いているというより、もっと“彼自身に関わる道”を内包していると想像しました。

一方、通りで【someone to meet】を求め歩いているというと不純な動機を連想させますが、彼は決してそんな男ではない…
と、私は信じていますけどね? 


One woman
…そこに、一人の女性!
Who was looking for a man
彼女も一人の男を求めていた…

絶妙のタイミングで女性が登場!

彼女は【a man】を探しているといいますが、オリジナルのSupercharge ver.の歌詞では[looking for me]と、その相手が自分であることをハッキリと明記しています。
つまりこの二人はお互い意中の人とめぐり逢うべく【one‐way street】を歩いている、というところでしょう…。


So I'm coming
そして、今すぐそこへ行くよ
(I don't want to be lonely baby please tell me)
(一人ぼっちになりたくない…どうかよい返事を聞かせてね)
I wanna love you all over
…丸ごとキミを愛してあげるから

ヒューイ・ルイス&ザ・ニュースの魅力の一つはハート・ウォーミングなコーラスで、ここであるようにリードのヒューイとの臨場感あふれる掛け合いは、恋への期待と不安に揺れる主人公の心情を生き生きと表現しています[( )内がコーラス]。
幼少期に黒人居住区に居住していたヒューイにとって1950~60年代のモータウン音楽はとても身近なものであり、特にコーラスにはその影響を感じさせます。

PVではヒューイらが散々女の子にその熱い想いを伝えようとしていますが、彼女はベットで気持ち良さそうに眠り続け気に掛けようともしません!
 …ねぇヒューイ、そのピンクのトレーナーがマズかったんじゃない?



~Epilogue~

今回のテーマは、【believe in love愛を信じる)】。

でも、[believe]も[love]もどちらも心の中の感情であり、人間の感情ほど扱いの難しいものはありません。
何故なら、信じていない人に根拠も与えず“信じろ”と言っても信じるはずはないし、愛してない人を“愛せ”と求められても愛情は湧いてはこないからです。
(反面、別の相手はコロッと信じたり好きになったりするという気まぐれで非論理的な所もあり…)

また、私たちの頭上高く確かに存在する【空】を[信じる]とは言わず、その存在の有無を確認しようのない【天国】に[信じる]を用いるように、それが不確かで疑わしさを内包するからこそ【信じる】が成立し得るという特質があります。
つまり【信じる】とは、“疑わしいものを疑わない”という矛盾との闘いであるともいえるのです。
だからこそ[信じる]が適用される愛は、困難が立ちはだかるワケですが…。


ただ、【信じる】の本質はその真実性ではなく、[信じたい][信じよう]という[願望][意思]であり、従って【believe in love】とは[愛を強く願う][愛を貫き通す]といった強い気持ちが込められた言葉だと私は考え至りました。
[believe]や[love]の強さをお金で換算できるモノで示すのは具体的で価値判断し易いですが、それで価値を量れるモノって何だか[believe]や[love]の本質を台無しにしてしまう恐れがある気がします。

もしも未来に人間の内心を測定できる機械ができて、その瞬間毎の感情をリアルタイムに[believe][not believe]と外部にはっきりと表示される時代が来たらどうします?
嘘はつけなくなるものの、反って人間関係に波風が立つでしょう。
(女性は男性にそういう機械を付けたがるかもしれませんが…)

[believe]や[love]は金額や機械で示されるべきものではなく、何気ない互いの一つひとつの意思疎通によって確かめ合うからこそ価値があるのだと思います。
こんな風に…。

Do you believe in love
愛を信じるかい?
Oh you're making me believe it too
あぁ…ボクにそう信じさせてくれるのはキミなんだ



「ビリーヴ・イン・ラヴ」

“Lyrics&歌詞和訳”は下の“続きはこちら>>”をクリックして表示させてくださいね♪
Writer(s): Robert John "Mutt" Lange /訳:Beat Wolf



ワン・ウェイ・ストリートを
ボクは歩いていた
ステキな“誰か”に
出会うことを期待しながら
…そこに、一人の女性!
彼女も一人の男を求めていた…

あぁ、願ったり!(hoping!)
このトキメキはホンモノなんだ
でも大丈夫?(wondering?)
ボクと夜を一緒に過ごしてくれるといいけれど…
そして、今すぐそこへ行くよ
(一人ぼっちになりたくない…
どうかよい返事を聞かせてね)
丸ごとキミを愛してあげるから

[Chorus]
キミは愛を信じる?
それはホンモノだって
愛を信じるかい?
あぁ…ボクにそう信じさせてくれるのはキミなんだ

あぁ、想いは
膨らみ始めてる
そして、その意味について
キミだけがわかっていてくれる
もしそれを信じてくれるなら
ねぇ、この手を取ってごらん
その想いはボクが受け止めてあげるから、さぁ…

不思議だね(wonder)
どこからが、本当の愛のはじまりなのだろう…
ボクが挫けそうな時
キミを心に灯していたいな
愛しい人
(一人ぼっちになりたくない…
どうかよい返事を聞かせておくれ)
丸ごとキミを愛してあげたいな

[Chorus]

[Bridge]
(これまで、写真のキミを抱いていた…)
だから、そうじゃなくなってうれしいよ
(今やキミはボクのもの、そして最後の人)
ねぇ、キミは愛を信じる?

[Chorus]


~Let's Singin'~

最後までお読みいただき、ありがとうございました♪
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tags : 音楽 Lyrics 和訳 洋楽 

コメント

Fore!ツアーで後楽園球場に

行きました。(1塁側スタンド最前列!!)
当然、この曲も大絶叫しまくってましたが
改めて歌詞を見ると「ド直球」すぎて照れちゃいますね・・・。
けど、当時はこの歌詞に「共感してた」んだよな。嗚呼、高校生の自分も遠くになりにけり・・・。

2017.11.19  地味JAM尊  編集

Beat Wolfさん
タネもシカケのないまっすぐですかー
歌い方に楽器に演奏も聴きやすい曲です。
洋楽は歌詞がストレートで♪出会いを期待しそこに
一人の女性あぁ、願ったり♪……ウーン

2017.11.19  みすてぃ  編集

Re: Fore!ツアーで後楽園球場に

スタンド最前列ですか!
…羨ましい限りです。
そういえばブルース・ホーンズビーの時
見たとおっしゃってましたね。(笑)

この曲はホント、心地よいですね。
でも「ド直球」なのは、私にとっては当時より現在の方が心に響きます。
大人になって「汚いもの」をたくさん見過ぎたせいかもしれません。(笑)

2017.11.19  Beat Wolf  編集

みすてぃさん

そうですね。
初めてでも、とても聴き易いと思います。
しかも、歌い方は素直で楽器もオーソドックスなので
時代が変わってもサウンド的にも無理がないでしょ?

歌詞は、とてもストレートです。
少なくとも、前回のように「タネとシカケ」はありませんので
安心してお楽しみください♪(笑)

2017.11.19  Beat Wolf  編集

Beat Wolfさん
この曲は映画主題歌であって、来日公演でもあったのですか。
4年前にも公演があり今回もで、かなりのファンがいるのですね。

ヒットが出るまでいろいろな物語です‥‥

愛の定義に信じるの真実性ですか (=∀=)*♪
信じたい、信じようという願望.....

2017.11.22  みすてぃ  編集

みすてぃさん

あっ…いえ
『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の主題歌は「パワー・オブ・ラヴ」という曲です。(笑)
ヒット曲も多いし、特に昔は日本でも後楽園球場や東京ドームで
演ったぐらい人気があります。

でも意外と遅咲きで、この曲が初めてヒットした時
ヒューイ・ルイスは既に32歳になっていましたよ。

信じるとは、その人が「信じたい、信じよう」という
想いがあって初めて成立するものなのです。(笑)

2017.11.22  Beat Wolf  編集

ヒューイルイスまだ記事にしていないのです。80年代の映画音楽とタイアップしてヒットを狙う商業主義っぽい時代が何となく好きになれないんですよね~。S&Gもそうだったでしょ!と指摘されれば、確かに反論もありませんが・・(苦笑)

2017.11.23  ローリングウエスト  編集

ローリングウエストさん

「商業主義」のレッテルは、売れた人の宿命であって
売れない人はそう呼ばれません。
たとえピンク・フロイドのような難解な音楽であっても
何億枚と売れた路線を踏襲することは「彼らにとっての売れ線狙い」です。

S&Gは、「時代が変わっても心に響く確かな音楽」を作っていたと思います。
大事なのは、そういうことだと思います。(笑)

2017.11.23  Beat Wolf  編集

名曲ですね

こんばんは。初めまして…でしょうか。
当時、洋楽を聴き始めの頃で、この曲は一発で気に入りました。オリジナルじゃないですが、ウエストコーストロックっぽく爽やかで、未だに大好きな1曲です。ヒューイ・ルイス&ザ・ニュースがブレイクするきっかけとなった曲だし、彼らにとっても大事な1曲なんでしょうね。

2017.11.23  240  編集

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2017.11.24    編集

Re: 名曲ですね

初めまして。
私も、初めて聴いて一発で好きになりました。

今回調べたところでは
彼らにとって当初は必ずしも本意ではなかったようです。
でもその後の彼らの作品から見てこの曲がポイントになったことは疑いなく
現在の彼らにとって間違いなく大事な1曲だと思います。

2017.11.24  Beat Wolf  編集

鍵コメさま

励ましのお言葉、そして「鍵」のご配慮ありがとうございます。(笑)

その味わい方はいろいろありますが
基本的には楽しみながら「愛情」を込めてやっています。
ただし、「ロックの血」が流れていますから
「不公正な体制」にはシビアな面もありますので、ご注意ください。(笑)

2017.11.24  Beat Wolf  編集

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ジャンルを問わず音楽が大好き♪
古い歌を“過去”として懐かしむだけでなく、『温故知新』…“今”に繋がる何かを探し求めます。



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