I Wish~洋楽歌詞和訳&解説

80年代の洋楽ロック・ポップス&ビートルズを中心に、歌詞の和訳と詳しい解説でお届けします♪

「オーバーナイト・サクセス」テリー・デザリオ

2018.04.06

category : 1980年代

Teri Desario - Overnight Success1 Teri Desario - Overnight Success2


Teri Desario - Overnight Success (1984年)



~4月は、「Overnight Success」の始まり?~

4月は、新入学生や新社会人を迎える時期。
日本では【学校年度】が4月1日開始となっていますが…でも何で4月?

実は“世界の多くの国の学校年度の初めは9月”であり、4月というのは世界でも稀です。
(他にはパナマぐらい)
明治時代の初め、西洋の教育が導入されると9月入学が取り入れられたものの、1886年(明治19年)に政府が【会計年度】の開始月を4月に変更したため、以来学校年度もこれに合わせて運用されるようになりました。

…でも、何で会計年度が4月に?

調べてみると、経緯は“海軍拡充により生じた財政赤字を穴埋めするために、酒造税の納期(第1期が4月)に合わせて年度変更するほかに方法がなかった”という意外な事情が始まりでした。

“桜が咲く”という夢のある理由ではなかったのね…? 



~概要~

「オーバーナイト・サクセス」はアメリカのシンガーソングライター、テリー・デサリオ(Teri DeSario)によって歌われた歌曲です。
1978年にビー・ジーズのバリー・ギブに見出されデビュー、翌1979年にリリースした70年代のディスコ・バンドの代表格KC&ザ・サンシャイン・バンドのK.C.ことハリー・ウェイン・ケーシー(高校の同級生)とデュエットしたバラード曲「Yes, I'm Ready」が全米2位の大ヒットを記録しました。

1984年に「Overnight Success」をリリースすると、オリコン洋楽シングル・チャートで11週連続No.1(オリコン週間9位/85年の年間47位)を記録、これは同年の洋楽シングルではリマールの「ネバーエンディング・ストーリーのテーマ」に次ぐ年間成績でした。
この曲はSONYのカセットテープ・ビデオテープのコマーシャルソングとして制作されており、当時テレビでのCMやラジオ番組『SONY Night Square』でも頻繁に流され、28万枚の大ヒットの要因となっています。
こうした経緯による作品であるためアメリカではシングルがリリースされておらず、日本とオランダのみの発売でした。

また、本作映像もSONY製品のCM用に制作されたもので、クレジットには多くの日本人の名前が連なっています。
CMで女の子が店のショーウインドーの前でバレエを踊るシーンをご記憶の方もあると思いますが、本作品はブロードウェイに挑戦する若者の心情をテーマとしており、このあたりは前年大ヒットした「Flashdance」を意識したのでしょうか…。

作者のジョーイ・カルボーン(Joey Carbone)は先ごろ紹介したジョン・オバニオンの「里見八犬伝」の作者であり、もう一人の作者リッチー・ズィトー(Richie Zito)はこの作品以降80年代後半にチープ・トリック『Lap of Luxury』やバッド・イングリッシュ『Bad English』、ハート『Brigade』をプロデュースするなど、その才能を開花させました。

 



~【カセットテープ】のお話~

SONY、TDK、maxell、TEAC、Fuji、AXIA、That's、DENON、BASF…
数あるカセットテープの中で、私が初めて買ったのはSONY AHFでした。
90分1本で1000円近くした記憶がありますが、現在だとそれでCD-R50枚が買えちゃいますね!

当時のSONYテープの特徴といえば何といっても“メタリック・カラー”で、とにかく派手でした。
SONYのテープには【HF】を冠するテープが多いですがこれは【Hi-Fi(ハイファイ)】、つまり[High Fidelity(高再現性)]を意味しており、ノーマル・テープだと[CHF<BHF<AHF]のグレードになっています。
Youtubeに当時のSONYテープ総合カタログを紹介した動画を見つけたので、思わず懐かしさが込み上げてきました♪

1984年頃になるとこれらの後継として(再)登場したのが【HF】シリーズ(HF<HF-S<HF-X<HF-ES<HF-PRO)で、「オーバーナイト・サクセス」がCM曲となっていたのは【HF-S】【HF-ES】です。
この頃になるとカセット本体の内部が見える[透明デザイン]が取り入れられており、当初斬新さを覚えたものの慣れると逆に安っぽく見えるでしょうか…。

 


1980年代、音楽の記録媒体として主流だったカセットテープも、今は昔…。
現在も使用している人はごく少数と思いますが、近年これが意外な高値で売買されていることをご存知でしょうか?

最近ネット・オークションを覗いてみるとSONY AHF未開封で1本2000円以上、中古品でも1本数百円ぐらいで売買されていました。
でも、もっと驚いたのは私が昔電気店の店頭で100円で買ったオモチャみたいな安テープが新品4本で13000円で落札されていたことです(中古も高値)!
こんなテープ、いっぱい持ってたのに…。


高値で買っているのがそうであるかはともかく、近年若者の間で【昭和レトロ・ブーム】が続いていて、彼らがレコードやカセットテープを好んで聴いているそうです。
昭和に青春時代を過ごした世代にとってこれらのアナログは昔を思い起こし懐かしい気持ちにさせてくれますが、ネットでいつでも好きな曲が聴け、音楽をデータとして扱うのが当たり前の時代に生まれ育った若者にとって、テープを巻き戻すなど面倒な操作やノイズが入るアナログの音が新鮮なのだといいます。

確かに聴く毎に音が劣化するレコード/テープより、劣化しない音楽データの方が高性能であることは明白ですが、“心のどこかに異物感”があります。
昔の木造日本家屋や、セピア色に劣化した写真に接した際に覚えるあの懐かしさ、安心感とは正反対の感覚…
それはきっと、私たち人間とアナログは時と共に移ろう無常の存在であり、デジタルは生滅変化しない常住(じょうじゅう)の存在だからなのかもしれません。



~Epilogue~



ブロードウェイの舞台では、一夜にしてスターの座を勝ち取るか、
一夜にして振り出しに戻るか、そのいずれかである…


「Overnight Success」のPVの冒頭で、そう説明されています。

今この時点で国民の多くが思い浮かべるとしたら、それは今年メジャー・リーグに渡った【二刀流】大谷翔平選手ではないでしょうか?
正直私は、不調時序盤で大量失点する悪いクセを修正できないと“投手として苦戦(8-10勝)”、下位打線に定着する打撃成績では二刀流を続ける意義を問われ“打者としては長い目で見て厳しい”との予測で、現実にオープン戦はそれ以上に惨たる結果でした。

ところが、ふたを開けてみると開幕10試合で2勝/.389/3本塁打/7打点という豹変ぶり!
このままいくと年間162試合で[32勝/48発]する勢いですが…
妄想はともかく、彼の持つ可能性がどこまで到達するのか楽しみな一年となりそうです。

An overnight success
一夜にしての成功
You hold the key to your happiness
幸福への鍵は、あなたの掌に

古い常識を越えて、どこまでも高く翔び立て!



「オーバーナイト・サクセス」

“Lyrics&歌詞和訳”は下の“続きはこちら>>”をクリックして表示させてくださいね♪


Writer(s): Teri DeSario with Joey Carbone & Richie Zito /訳:Beat Wolf


ひたむきに捜し求めたら、内なる力はきっと見つかる
胸に熱い望みを抱いたなら、必ず勝ち取れる
諦めず挑み続けたら、山の頂だって登り詰める
…だから振り返らず、決して立ち止まらないで

あなたを照らす目映い光
いま、時は輝きとともに動き始め
今夜、抑えきれないほど波打つ鼓動
込み上げてくる…
炎と燃える胸の高鳴り
舞い上がる明日への希望


一夜にしての成功
幸福への鍵は、あなたの掌に
掴み取れ!
誰よりも高く翔び立つ力を

たとえ、どんなに高い山も動かせる
信じる心を友とし、挑む勇気を持ち続けられたなら
どんな広い河も渡ることができる
信じる心を胸に、立ち向かうことがことができたなら

何ものにも、道を邪魔させないで
あなたは夢に近づいている
…それが今日叶うか、知ることなく
込み上げてくる…
炎と燃え上がる胸の高鳴り
高く舞い上がる明日への希望




~Lyricsはこちら~

最後までお読みいただき、ありがとうございました♪
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tags : 音楽 Lyrics 和訳 洋楽 

コメント

いや~懐かしい!久しぶりに聴きました!フラッシュダンスや弾けていたオリビアをも彷彿させるレオタード姿、あの頃は最先端と感じていた80年代サウンド・おしゃれな時代がもう40年近くも昔になるとは・・、年取ったなあ・・(還暦おやじのため息・・苦笑)

2018.04.07  ローリングウエスト  編集

ローリングウエストさん

ローリングウエストさんもご存知でしたか!
確かにフラッシュダンスを彷彿させるし
オリビアのレオタードって、アレですね?(笑)

このサウンドは70年代とは対照的でいかにも80年代ですが
ダンシング・ヒーローみたいに何かのきっかけで
そのうちまた流行るかもしれませんよ。

2018.04.07  Beat Wolf  編集

エピローグで紹介されてるPV・・・

ビデオソフトで買いましたよ~。
あとオーディション参加メンバーがジャケ写に使われてるミニアルバムも。
全て引っ越し時に行方不明に・・・お気に入りまとめた箱だけ紛失ってやつです、トホホ。

自分はSONYはHF-ES、maxellはUDⅡ、AXIAは斉藤由貴でパッケージされた5本組でした。当時はワム!とかトンプソン・ツインズとかCM出まくってましたよね。

2018.04.11  地味JAM尊  編集

Re: エピローグで紹介されてるPV・・・

このビデオ、売りものだったのですね!
youtubeをみると他の曲とオーディション映像を
組み合わせたCMもありました。

私も引っ越しの時に「宝物」を紛失したことがあります。
取って置きを失くすと、ショックですよね。(笑)

ワム&トンプソン・ツインズは、maxellでしたね。
AXIAの斉藤由貴のレーベル、私も持ってました♪

2018.04.11  Beat Wolf  編集

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ジャンルを問わず音楽が大好き♪
古い歌を“過去”として懐かしむだけでなく、『温故知新』…“今”に繋がる何かを探し求めます。



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