I Wish~洋楽歌詞和訳&解説

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「エヴリバディ」バックストリート・ボーイズ

2019.10.07

category : Backstreet Boys

Backstreet Boys - Everybody (Backstreet's Back) (1997年)

ハロウィンには少し早いけど、もうすぐ“Backstreet”が戻ってくる ...alright?

《解説記事を更新》いたしました。【続きはこちら>>】をクリックしてご閲覧ください。


~ Lyrics ~

Writer(s): Denniz PoP, Max Martin /訳:Beat Wolf

[Intro: Brian & All]
Everybody
体を揺らしてごらん
Everybody
揺らすのさ、わかった?
“Backstreet”が戻ってきた
...alright?

[Verse 1: AJ]
神よ、僕らは戻ってきた
男も、女も、みんな歌おう
特別な趣向へと、あなたを案内しよう
問い掛けるから、すぐ応じて…

[Pre-Chorus: Nick, Brian, All]
僕って独創的?
(...Yeah)
唯一無二?
(...Yeah)
セクシーな男?
(...Yeah)
あなたの必要とするすべて?
さぁ、体を揺らそう

[Chorus: All]
Everybody
(...Yeah)
体を揺らしてごらん
(...Yeah)
Everybody
揺らすのさ、わかった?
“Backstreet”が戻ってきた
...alright?

[Verse 2: AJ]
両手を空へと投げ出し
気にせず、波のようにうねらせてごらん
パーティーが望みなら、叫び声を上げたらいい
また僕らが続きをしてあげる

[Pre-Chorus]
[Chorus]




~ 概要 ~

「エヴリバディ」はアメリカの5人組・男性ヴォーカル・ポップ・グループ、バックストリート・ボーイズ(以降“BSB”)1997年8月の2ndアルバム『バックストリーツ・バック (Backstreet's Back)』からの先行シングルとして1997年6月に発売され、ヨーロッパ各国で大ヒットを記録した作品です。

BSBはヨーロッパ先行で人気に火が付いたため本国アメリカでの対応は遅れており、本曲がヨーロッパでリリースされたころ本国でまだ1枚のアルバムも発売されていませんでした。
ようやく1997年8月にアメリカでの1stアルバム『Backstreet Boys』が発売されるに至りますが、これは1996年にヨーロッパなどでリリースされたアルバム『Backstreet Boys』と同じものではなく、1st『Backstreet Boys』と2nd『Backstreet's Back』から選曲した編集盤となっています(ジャケットの写真は『Backstreet's Back』と同じものを用いている)。

ヨーロッパなどで1997年6月に発売され大ヒットを遂げていた「Everybody (Backstreet's Back)」はこの時点で最新曲であったものの、ジャイヴ・レコード社長の“アメリカでの1stアルバムに【Backstreet's Back】というのは奇妙だ”との考えから当初US盤『Backstreet Boys』には含まれませんでした。
そのため、この時アメリカでリリースされたシングルはヨーロッパで前年ヒットした「Quit Playin' Games (With My Heart)」で、これがBSBにとって本国で初めての大ヒットとなります。

しかし隣国カナダの国境沿いから「Everybody (Backstreet's Back)」が伝わってくると本曲への要望が高まり、BSBのメンバーも本曲をUS盤『Backstreet Boys』に含めるよう社長に直訴(1998年の再発盤から本曲“extended version”が加えられた)、シングルもヨーロッパから9か月遅れた1998年3月に発売され、Billboard Hot 100で4位(年間22位)を記録しました。
この頃にはUS盤『Backstreet Boys』も凄まじい売れ行きで(これまで1400万枚以上といわれる)、この活躍によって1999年の第41回グラミー賞では【Best New Artist】にノミネートされています(受賞者はローリン・ヒル)。

1999年、日本では歴代ダンス・ミュージックの断片が組み込まれたようなモーニング娘。の「LOVEマシーン」が大ヒットしましたが、早速「エヴリバディ」も入っている…?
2013年の映画『ディス・イズ・ジ・エンド 俺たちハリウッドスターの最凶最期の日(This Is the End)』では、劇中で「エヴリバディ」が使用されました…
しかも、“BSBの本人出演”によって!
コメディ・タッチなこの映画の出演で、彼らの“イメージが変わった”という方もおられるのでは?


 
 



~ “ハロウィン”な作品 ~

「エヴリバディ」はクール&ダークなテイストのダンス・ナンバーで、“ハロウィン”的な世界観を抱かせる楽曲ですが、それを増幅させているのがMVでしょう。
メンバーがそれぞれ狼男(ブライアン)やドラキュラ(ハウィー・D.)、ミイラ男(ニック)、オペラ座の怪人(A.J.)、ジキル博士とハイド(ケヴィン)という【original】で【the only one】なキャラクターに扮しています。
そんな“モンスターや多人数で踊る”さまは、きっと“何か”を連想させるでしょう。

…そう、マイケル・ジャクソンの「Thriller」

メンバーにそうしたイメージのホラー映画のパロディ構想が浮かびますが「Thriller」のSFは50万ドル費やしたとされており、レーベル側は映像に多額のお金をつぎ込むのを反対したため、結局BSBが自分でお金を出し、成功したら費用などを払い戻してもらう形で制作されたそうです。
そうして完成した映像は1998年の『MTV Video Music Awards』で【Best Group Video】に輝くなど、高く評価されました。





~ As long as there'll be music ~

「エヴリバディ」は、【Everybody】に【Rock your body!(体を揺らそう)】を呼び掛けている作品です。
PVなどのバージョンではその目的について綴られてはいませんが、「7" Version」(最下の動画)や「Radio Edit」と呼ばれるバージョンの、サビへと繋ぐ【ブリッジ】部分にそれを窺わせる部分があります。

So, everybody, everywhere
だからみんな、何処にあろうと
Don't be afraid, don't have no fear
気弱になったり、恐れたりしないで
I'm gonna tell the world, make it understand
世界に告げて、わからせてあげよう
As long as there'll be music
音楽がある限り
We'll be coming back again
僕らはきっと戻ってくる

魂の入っていない仏像が無意味であるように、音楽にも作者と演者の思いや感情が込められています。
とかくダンス・ミュージックは軽薄に見られがちですが、マイケル・ジャクソンが遺した作品に接した人は、その領域が“【喜び】【怒り】【哀しみ】【楽しさ】”…どのような感情をも表し得ることをご存じでしょう。
自分で表し切れない喜びや、誰にも理解してもらえない苦しみを抱いた時、あなたの気持ちの一番の理解者はきっと音楽です。

音楽の中でも、とりわけ“(抑えきれない)強い感情”を伴ったものが【dance】のような気がします。
その感情の移ろいで、私が最も素敵に表されていると思うのがジーン・ケリーの「Singin' in the Rain」であり、今からもう67年も昔の作品でありながら、これは“究極の感情表現”といえるでしょう。

もちろん音楽やダンスは“受け身”として味わっても効果は得られますが、BSBも【Rock your body!】と呼び掛けているように、実際に“歌い”“体を揺らす”ことで本当の効果が得られるはずです。
“ダンスなんてできない…”とおっしゃる方は、ぜひ【カレ】を手本にしてみてください…
なかなか上手でしょう? 





~ Epilogue ~

バックストリート・ボーイズが『DNA WORLD TOUR - JAPAN 2019』で10/12、10/13、10/16と公演予定でしたが…
台風19号の接近に伴う悪天候が予想されるため、【10/12、10/13のさいたまスーパーアリーナ公演開催中止】が発表されました(10/16大阪公演は開催予定)。

大型で非常に強い勢力の台風19号は【10/12夜に静岡県や東京都心を含む関東地方へ接近、または上陸する見込み】だそうです。
気象庁は今回の台風について【1958年の狩野川台風に匹敵する記録的な大雨となるおそれ】(死者・行方不明者1269人・住宅全半壊4000棟以上)を言及しており、もはやイベントどころではありません。
台風の直撃が想定される地域の方々は、安全地域への一時避難も含め、どうか身の安全を第一にお過ごしください。

みなさまの無事を、お祈りいたしております。



「エヴリバディ」

最後までお読みいただき、ありがとうございました ♪
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tags : 90's ダンス かっこいい ハロウィン 

コメント

MV初めて見ましたよ

米盤は欧州盤のニコイチだったんですね。
(初期ビートルズやストーンズでもあったような・・・)
「スリラー」より最近のジョナス・ブラザース風に感じちゃいました。
衣装がコテコテだからかな?
是非とも「フランケンシュタインの怪物」入れてもらって『フンガーフンガーフランケン~♪』に差し替えられるようしてもらいたいっす。

茶化してますがしっかりベスト盤購入してます・・・
カッコイイ曲はカッコイイ。

2019.10.11  地味JAM尊  編集

Re: MV初めて見ましたよ

デビューからアメリカで2枚シングル出してますがパッとせず
レコード会社もあまり期待してなかったのかもしれません。
欧州で売れてもアメリカで売れるとは限らないという見方は
昔からあって、ビートルズもそれで当初冷遇されました。

『フンガーフンガーフランケン』って
「特定の年代」にしかわからないフレーズでは?(笑)
そういえば、何年か前実写映画化されたのを思い出しました。
未見ですが、調べたところフランケン役が凄い人でした!

2019.10.12  Beat Wolf  編集

小生が洋楽記事でバックストリートボーイズを取り扱うのは、自分の勉強を兼ねて10年後くらいの様な気がしております。(苦笑)

2019.10.14  ローリングウエスト  編集

こんにちはビ-トさん

被害がなくてよかったですね!

ヨ-ロッパから火がついたとは

知らなかったですね

PVはやはりって思いましたもんね~

ナイスですね!

2019.10.14  たまごバナナ  編集

ローリングウエストさん

人生は一生勉強ですね。
お互い、頑張りましょう。

2019.10.14  Beat Wolf  編集

たまごバナナさん

ありがとうございます。
ただ、国内の被害は拡大しており他人事には思えません。

BSBも残りの公演で日本を元気づけてくれると思います。

2019.10.14  Beat Wolf  編集

曲はもちろん素敵なんですけど、オウムダンシング、最高です。
完璧な踊りとリズム。
是非一緒にリズムを刻んでみたいです。

2023.03.09  さぶに  編集

さぶにさん

本当に凄いですね。見ると思わず笑ってしまうくらい。人間だってリズムを合わせるのは案外難しいですから。(笑)

2023.03.10  Beat Wolf  編集

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