I Wish~洋楽歌詞和訳&解説

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「デヴィル・イン・ハー・ハート」ビートルズ

2020.06.29

category : Beatles & Solo

The Beatles - Devil in Her Heart (1963年)

音楽の楽しさとは、声を上げ、それを誰かと掛け合わすことから始まるのだと教えてくれる作品 ♪

《解説記事を更新》いたしました。【続きはこちら>>】をクリックしてご閲覧ください。


~ Lyrics ~

Writer(s): Richard Drapkin /訳:Beat Wolf

[Chorus1]
(あの娘の心の中には悪魔がいるよ)
でもね…あの瞳が胸をジリジリさせるんだ
(あの娘は君の心を引き裂くつもりだよ)
あぁ…あの唇が本当にゾクゾクさせるんだ

いちかばちか、チャンスに賭けてみるよ
僕にとって、ロマンスはとても大切だから
彼女は決して傷つけず、見捨てたりしない
あの娘は僕に遣わされた天使なんだ

[Chorus2]
(あの娘の心の中には悪魔がいるよ)
違う、違う、そんなの信じない
(あの娘は君の心を引き裂くつもりだよ)
違う、違う、あの娘は騙したりしない

信じないよ、いつかあの娘が行ってしまうなんて
まだ抱きしめても、愛してるとも言ってもらってないのに
彼女は決して傷つけず、見捨てたりしない
ねぇ、君にはわからない?

[Chorus2]

危ない橋を渡っちゃいけないよ
君にとって、ロマンスがそんなに大切なら
彼女は決して傷つけず、見捨てたりしない
あの娘は僕に遣わされた天使なんだ

[Chorus2]

[Outro]
(あの娘の心の中には悪魔がいるよ)
それでも、彼女は僕に遣わされた天使
(あの娘の心の中には悪魔がいるよ)
違う、違う、あの娘は僕に遣わされた天使




~ 概要 ~

「デヴィル・イン・ハー・ハート」は、ビートルズが1963年11月22日に発表した2作目のイギリス盤公式オリジナル・アルバム『ウィズ・ザ・ビートルズ(With the Beatles)』の収録曲です。
本アルバムのレコーディングは同年7月18日 - 10月23日に行われ、その初日に3テイクを録音しオーバーダブを含む全6テイクで仕上げられました。

「Devil in Her Heart」のリード・ヴォーカルはジョージ・ハリスンで、ヴァースではダブル・トラッキング(2重録音)処理が施されています。
バック・コーラスはジョン・レノンとポール・マッカートニーが務めていますが、全体を通してリードとバックの“掛け合い”(call and response)楽式となっており、本曲は『Help!』までのビートルズの生き生きとしたコーラス・スタイルの雛型ともいえるでしょう。
意外に効果を発揮しているのがマラカスで、こちらはリンゴ・スターによる貢献です。

本アルバム14曲中6曲がカバーで、その多くがR&Bナンバーですが、「Devil in Her Heart」もそのうちの一つです。
原曲はデトロイトの黒人女性グループ、ザ・ドネイズ(The Donays)が1962年8月に発表したシングル「Bad Boy」のB面曲で、オリジナルのタイトルは「Devil in His Heart」でした。
作者はリチャード・ドラプキン(Richard B. 'Ricky Dee' Drapkin)、本シングルは全くヒットしなかったためかドネイズはこれ1枚で解散してしまったものの、ビートルズのカバーによって楽曲は21世紀の今日まで残っています。

「Devil in Her Heart」を発表した前後(1963-64)のツアーで、ジョージは「Do You Want To Know A Secret」「Roll Over Beethoven」を自身の歌唱曲としているため、恐らくコンサートで本曲が披露されたことはないでしょう。
ただしビートルズはコンサート以外にも1963年から1965年にかけてイギリスBBCラジオの番組でスタジオ・ライブを重ねており、2013年発売の『On Air – Live At The BBC Volume 2』に本曲の1963年9月25日の音源が収録され、現在はビートルズの公式 YouTube チャンネルでも公開されています。


 
 



~ Story ~

Oh his lips they really thrill me
あぁ…彼の唇が本当にゾクゾクさせる
Oh, her lips, they really thrill me
あぁ…彼女の唇が本当にゾクゾクさせる

ここはオリジナルのドネイズver.(上)と、そのカバーであるビートルズver.(下)を並べてみました。
すなわちドネイズver.は女性の主人公が【he】について、ビートルズver.は男性の主人公が【she】について、それぞれ同性の友人(コーラス)と会話しているような内容となっています。

こうした【コール・アンド・レスポンス】はゴスペルを起源とする黒人音楽でよく用いられていた楽式であり、ビートルズが『Please Please Me』『With the Beatles』でカバーした作品の大半がR&Bであることからも、彼らがどれほど黒人音楽に影響を受けていたか窺い知れるでしょう。


I'll take my chances, for romance is
いちかばちか、チャンスに賭けてみるよ
So important to me
僕にとって、ロマンスはとても大切だから

ここは、元歌が女性を主人公とした作品であったからこそのフレーズではないでしょうか…
女性同士は真剣な恋に対し共感し応援してくれるイメージがありますが、男性が男友達を前にこのような発言をするのは、(相手によりますが)リスクを伴う気がします。

一方、80年代フリークの方はビリー・ジョエルの「Uptown Girl」(過去ログ)を思い出すでしょう。
「Uptown Girl」はビリーが幼少に慣れ親しんだ黒人音楽にリスペクトを込めて創作したものですが、恋ネタもこのぐらい陽性の“ノリ”があれば男友達が協力し易いかもしれません。



~ Epilogue ~

(She's going to tear your heart apart)
おいルパン、お前不二子にハメられてんじゃねえのか?
No, no, nay will she deceive
う~るへ~い、不~二子ちゃんが俺を騙すはずねえっつ~の!

ちょっと『ルパン三世』風に表してみました…。
ルパンであれ、峰不二子であれ、彼らは並外れた魅力の持ち主です。
その魅力を本曲で用いられている言葉から一言で表すなら、【thrill】でしょうか…。
【thrill】は[ゾクゾク・ワクワク]で“恐怖と快感”を併せ持つ概念であり、それは【恋】と似ています

そういえば『ルパン三世 カリオストロの城』ではルパンが、純粋無垢なクラリス王女の求愛に後ろ髪引かれつつも“俺のように薄汚れちゃいけない”と、彼女を諭し旅立ってゆきました…。

恋は“ゾクゾクあってのワクワク”であり、愛は“恐怖を遠ざける究極の安心”です。
クラリスに一時の恋を与えることは出来ても、自分に“永遠の愛”を育むことはできない…
【thrill】の世界に生きるルパンにとって、それは彼女に捧げることのできるせめてもの愛だったのかもしれません。
【恋愛】と一口に表せど、[恋]と[愛]を永く併せ保つことはなかなかの至難です。


(She's got the devil in her heart)
(あの娘の心の中には悪魔がいるよ)
No, no, this I can't believe
違う、違う、そんなの信じない

…ルパンの心を虜にする“小悪魔ちゃん”なら、純朴な彼に何と応えるでしょう? 



「デヴィル・イン・ハー・ハート」 On Air – Live At The BBC Volume 2

最後までお読みいただき、ありがとうございました ♪
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tags : -60's コーラス ピュアな愛 ハートウォーミング ウィズ・ザ・ビートルズ 

コメント

いや~、この曲は知らなかった!ビートルズで自分は聴いたことがない曲はないと思っていましたが初期時代はまだまだ未聴曲がありそうです。まだまだ勉強が足らないと反省しました。

2020.07.01  ローリングウエスト  編集

ローリングウエストさん

ビートルズはシングルとアルバムが別だったりして
コンプリートするのが難しいです。
でも期間が短いのでまだいいですが
ストーンズとか半世紀以上で
余程の覚悟がなければ無理でしょう。(笑)

2020.07.01  Beat Wolf  編集

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