I Wish~洋楽歌詞和訳&解説

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「ハートビート」ドン・ジョンソン

2020.07.28

category : 1980年代

Don Johnson - Heartbeat (1986年)

『Miami Vice』ソニー・クロケットのイメージを裏切らないかっこよさ!ギターもクール ♪

《解説記事を更新》いたしました。【続きはこちら>>】をクリックしてご閲覧ください。


~ Lyrics ~

Writer(s): Eric Kaz, Wendy Waldman /訳:Beat Wolf

何を言おうと構わない
おまえはそれを手放すこともできる
おまえにカネがあるかなんて、問題じゃない
俺はこれまで、誰の助けも借りず生きてきた
今もひとり、自分の足で歩いている
それが俺の、あるべき道

誰もが教えてくれる
目の前の逆境に打ち勝つ方法を
だけど、盛る火のそばに立ち続け
俺はその熱を全く感じない
感じることができない


Heartbeat
俺は、熱い鼓動を求め生きている
Heartbeat
鼓動を求め、彷徨っている
この胸の高鳴りと、同じ律動を


俺さえ見ていれば、容易いはず
この気持ちを察するなど
おまえは誤解してる
そして、それは長くかからない
ざわめく俺の心が癒えるまで

探し求めている、俺に似合いの愛を
見つけるのは難しいと、人は言う
だけど俺は、律動を感じ取る
街路の中にある鼓動を…



今なにを感じている?
二人は鼓動を手に入れた
今それは本物?
二人で一つの鼓動を
Heartbeat






~ 概要 ~

ドン・ジョンソンは、ドラマ『特捜刑事マイアミ・バイス』や『刑事ナッシュ・ブリッジス』などで有名なアメリカの俳優です。
今回の編集で彼の経歴を調べて驚いたのは、ルパン三世の劇場映画第1作『ルパン三世 ルパンVS複製人間』(1978年)の英語版『Lupin the 3rd: the Mystery of Mamo』(1979年)で、マモーの研究所の科学者役(日本版では村越伊知郎)で声優として出演(ノンクレジット)していることでした!

そして、彼がブレイクするきっかけとなった作品こそ1984年から放映された刑事ドラマ『マイアミ・バイス』であり、ドラマのヒットにより主人公ソニー・クロケット刑事を演じた彼の人気も一躍アメリカ全土に拡がりました。
マイアミ・バイス人気は85~86年にかけて絶頂を迎えており、ドンも85年に『ミスターセクシー』、86年に『ゴールデングローブ・男優賞(ドラマ部門)』に選出されるなど、そのような時流の中で発表されたのが「ハートビート」です。


シングル「Heartbeat」が1986年8月にリリースされると Billboard Hot 100 で5位、同曲を含む同年11月発売のアルバム『Heartbeat』も Billboard 200 で17位という大ヒットを記録しました。
当時エディ・マーフィーやブルース・ウィリスなど人気俳優が曲を発売するのがちょっとしたブーム(?)となっていた感がありますが、ドンの場合は“筋金入り”と言ってよいでしょう。
ドン・ジョンソンにとって「Heartbeat」は“デビュー曲”である一方、それから7年前の1979年にオールマン・ブラザーズ・バンドのアルバム『Enlightened Rogues』で「Can't Take It With You」をメンバーのディッキー・ベッツと共作、1stアルバム『Heartbeat』でも自ら4曲の創作に携わっています(『1998 CD Extra Tracks』)を含む。

多忙を極める中、ドンが如何に本作へ力を注いでいたかは、“モダンでタフなロックにしたかった/他人がデザインしたようなサウンドにしたくなかった/もしそれに説得力がないと思ったら降りるつもりだった”という、1987年のロサンゼルス・タイムズでのインタビューからも窺えます。
そして、その決意があったにしても信じ難いのは『Heartbeat』をサポートした豪華ミュージシャンの顔ぶれです。
前述のディッキー・ベッツをはじめスティーヴィー・レイ・ヴォーン、ロン・ウッド(ローリング・ストーンズ)、ビル・チャンプリン(シカゴ)、ボニー・レイット、ウィリー・ネルソン、楽曲提供もトム・ペティやボブ・シーガー、ダイアン・ウォーレンほか名だたるスターが顔を揃えており、チャリティ以外の個人のアルバム、しかも俳優の1stアルバムにこれだけの大物ミュージシャンが力を貸すというのも、まず他に例がないでしょう。

しかし意外なことに、“MTV Cops”と呼ばれ当時数々の新曲の媒体となりヒット曲を量産していたドラマ『Miami Vice』で、その主人公を演じたドン自身の新曲「Heartbeat」が劇中で使用されることはありませんでした。
1985年のシーズン1『#20 Nobody Lives Forever』で「Heartbeat」という曲が使用されていますが、これはアメリカのロック・バンド【Red 7】による同名異曲です。
ただし日本では、テレビ東京の独自編集による次回予告でドンの「Heartbeat」が一時使用されていたので、ご記憶の方もあるでしょう。


 



~ Story ~

Your money don´t mean much to me
おまえにカネがあるかなんて、問題じゃない
I´ve been out on my own
俺はこれまで、誰の助けも借りず生きてきた

男らしい心掛けの半面、“ちょっと引っかかる”フレーズです。
男性が相手の女性にわざわざ【君のお金は大きな問題ではない】と言っても、取り立てて美徳にならない気がします…。
実は「Heartbeat」はドン・ジョンソンがオリジナルではなく、本曲の作者の一人であるアメリカの“女性”シンガー・ソングライター、ウェンディ・ウォルドマンが1982年に自身のアルバム『Which Way to Main Street』で発表した作品でした。
つまりこのメッセージは元々、“女性⇒男性”に向けられたものだったのです。
(ウェンディはヴァネッサ・ウィリアムス「Save The Best For Last」(過去ログ)の作者として有名)

ウェンディver.を聴いてみるとアレンジは異なるもののロック色が濃く、中間部のギター・ソロが印象的です。
このギター・ソロは70年代に『Frampton Comes Alive!』で一世を風靡したギタリストのピーター・フランプトンが演じています。

一方、ドン・ジョンソンver.のギター・ソロはドゥイージル・ザッパ (Dweezil Zappa)です。
【Zappa】姓にロック・ファンが聞き覚えのあるように彼はローリング・ストーン誌【100 Greatest Guitarists 22位】フランク・ザッパの息子で、ドンとフランクは60年代末頃から古い付き合いがあったため、ドンによると“彼(ドゥイージル)がオシメをしていた時を知っている”間柄だといいます。




I´ve been standing by the fire
だけど、盛る火のそばに立ち続け
I just can´t feel the heat
俺はその熱を全く感じない

ストーリー的に核心を表していると思えるのが、このフレーズです。
火のそばに立っていると黙っていても“あたたかい”または“熱い”はずなのに、主人公はそれを感じることができません。
その“苦しみ”こそが、本曲のテイストと重なります。

それが具体的にどのようなものであるか…
もしかしたら、あなたにも覚えがあるかもしれません。



~ Epilogue ~

【PV】は『マイアミ・バイス』からの映像と見紛(みまが)うような派手なアクションが含まれており、紛争地のようなシーンは特にドラマを彷彿させるでしょう。
しかし齢を重ね、それに伴う知識や情報を合わせ複眼視すると、また“新たな別の考え”も湧き上がってきます…。

I´m looking for a heartbeat
俺は、熱い鼓動を求め生きている
Beating like mine
この胸の高鳴りと、同じ律動を

PVの主人公はカメラマンであり、彼が紛争地に赴くとしたら、きっとそこに『heartbeat』を抱かせる“何か”があるはずです。
そこで取材できる能力のプロならば、わざわざ命の危険を冒さずとも安全で割のいい“飯の種”など幾らでもあります…。

そのような考えが頭を過ったとき連想したのが、2015年にISILによる日本人拘束事件で殺害されたフリー・ジャーナリストの後藤健二さんや、2015年からシリアで武装勢力に拘束され2018年に3年4ヶ月ぶりで解放されたフリー・ジャーナリストの安田純平さんでした。
日本にとって中東は原油の輸入先であり、自衛隊の派遣先である現地情報は極めて重要にも拘らず日本の大手メディアは自社社員を派遣せず、リスクをフリーランスの『自己責任』に負わせてきたのです。
(“『社命派遣』の責任を免れたい会社”と“『自衛隊派遣の不都合な真実』を報じられたくない日本政府”の合策か…欧米ではテレビ局や大手新聞社などのメディアが戦地にジャーナリストを派遣)
そうした劣悪な条件を強いられながら彼らが危地へと向かうのは、“真実を世界へ伝えることが現地和平に繋がり、日本の国益に資する”と信じ、困難に挫けない『heartbeat(強い使命感)』の持ち主であるが故なのでしょう。

社会にとって、こうした『利他献身』の心をもつ奇特な人こそお金に代え難い宝であるはずなのに、残念ながらこの国ではそれと正反対な『利己保身』の人が尊重される風潮が拡大しています。
象徴的なのが『森友事件』であり、“僕の契約相手は国民”と昭恵夫人の名を記録に残した赤木さんが死に追いやられ、証拠を改ざん・破棄した官僚が尽(ことごと)く罪に問われることもなく栄華を極める社会…。
安倍政権が拡大させた数々の『利己保身』を国民が黙認してきたからこそ、戦後最大の危機とも表される『コロナ禍』に於いてさえ、感染者を受け入れたために経営危機に陥っている医療機関や、自らの感染リスクを顧みず献身的に治療に当たったにも拘らず解雇されようとしている医療従事者を救済せず、桁違いの予算を“政権の紐づき団体”に利益誘導する施策が公然と繰り返されるのです。


Heartbeat...

愛も、社会も、それを持った人を大切にすべきです。



「ハートビート」

最後までお読みいただき、ありがとうございました ♪
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tags : 80's ロック 男の恋 かっこいい マイアミ・バイス 

コメント

こんばんは、Levalloisbeeです。大好きで観てました、「マイアミ」・バイス」、ドン・ジョンソンかっこよかったです。少し青春が戻りました、ありがとうございます。

2020.07.28    編集

Levalloisbeeさん

「マイアミ」・バイス」ご覧でしたか。
ドン・ジョンソン、かっこよかったですね。
私は初めて歌を聴いた時、その歌声に驚きました。(笑)

2020.07.29  Beat Wolf  編集

ドン・ジョンソン、殆ど記憶がない・・、ムムム、1986年くらいから急速に洋楽興味が薄れてきた時代なので記憶が非常に曖昧です。米国の俳優さんだったんですね。

2020.08.02  ローリングウエスト  編集

ローリングウエストさん

それはもったいないことをしました。
ドラマにはグレン・フライやマイルス・デイヴィス、ジェームス・ブラウンほか
多数の大御所が出演していました。

2020.08.03  Beat Wolf  編集

こんにちは。

ドン・ジョンソンって、あのマイアミ・ヴァイスでフェラーリ・テスタロッサに乗っていた刑事役のドン・ジョンソンだったのですね。最初は同姓同名?と思っていましたが、俳優とミュージシャン・・・・神様はなんて不公平なのでしょうか?笑)

土曜か日曜のお昼ごろにTVで見ていました・・・・ワインとチーズで!確かに音楽もご機嫌だったと思います。

2020.08.04  忠      編集

忠さん

そういえば太陽にほえろで刑事役をしていた渡辺徹も
歌手としてもヒットしました。(笑)
そういえば×2
昔は刑事ドラマといえば「アクション」のイメージでしたが
近年はおとなしいストーリーになっている気がします。

ワインとチーズ、優雅ですね。
私が見たのは夜中でした…。(汗)

2020.08.04  Beat Wolf  編集

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