The Beatles - Kansas City/Hey, Hey, Hey, Hey (1964年)
ビートルズ屈指のエキサイティング・ナンバー。ポール・マッカートニーの弾けるヴォーカル ♪
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~ Lyrics ~
Writer(s): Jerry Leiber and Mike Stoller/Richard Penniman /訳:Beat Wolf あぁ…カンサス・シティ 素敵な娘を家に連れ帰ろう Yeah, yeah きっと行くからね、カンサス・シティ 素敵な娘を連れ帰ろう Yeah, yeah それにしても、長い時間が過ぎたものだ 恋人がいなくなってから
「カンサス・シティ/ヘイ・ヘイ・ヘイ・ヘイ」は1964年12月4日に発売されたビートルズ4作目のイギリス盤公式オリジナル・アルバム『ビートルズ・フォー・セール(Beatles for Sale)』に収録された作品です。 英米ではシングル発売はありませんが1965年に Billboard Hot 100 で102位(Cashbox で75位)という記録が残っており、カナダや西ドイツでは「Boys」と、日本では「I'll Follow The Sun」とのカップリングでシングル発売されています。 “イギリス人のビートルズが何故アメリカ内陸部カンザス州カンザス・シティをテーマに?”と思われた方もおられるでしょうが、そもそも本曲はカバー作品であり、その点も含め複雑な経緯があるので、それについて順を追って説明いたしましょう(次項も参照)。
始まりは1952年、後にエルヴィス・プレスリー「Hound Dog」(56年)やベン・E・キング「Stand by Me」(過去ログ)など数々のヒット曲を生み出すこととなるアメリカ人作曲家コンビ、Jerry Leiber and Mike Stoller(作詞;ジェリー・リーバー/作曲;マイク・ストーラー)がテキサスのブルース・マン、リトル・ウィリー・リトルフィールド(Little Willie Littlefield)のために「Kansas City」という曲を創作したことでした。 (※リーバーもストーラーもカンザス出身ではなく、この時点でカンザスに行ったこともなかった) 同曲は同年8月に発売されるもののプロデューサーにより「K. C. Loving」というタイトルに変更されたもので、作者のリーバーとストーラーは大いに失望したといいます。
本曲に転機が訪れたのは1959年、アメリカのR&Bシンガー、ウィルバート・ハリスン(Wilbert Harrison)がオリジナルどおり「Kansas City」のタイトルでカバー、ビルボード誌が本曲を特集し“大いに伝染する危険のあるサウンド、食いつくような曲”と評すると Hot 100 で2週No.1(年間9位)の大ヒットするに至りました。 ただ、これがビートルズがカバーするテイストかというと正反対で、“ゆったりとしたブルース調”はシブくてかっこいいもののポールをはじめとする十代の少年が好む“刺激”に欠けることは一聴して気づくでしょう。 …そう、ポールを魅了したのはこのバージョンではありません。
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