I Wish~洋楽歌詞和訳&解説

80年代の洋楽ロック・ポップス&ビートルズを中心に、歌詞の和訳と解説+エッセイでお届けします

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George Harrison


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『ファシズム14の兆候』

2020.10.05

category : Others

音楽を後回しにしても伝えたい、私たち国民みんなと、この国の未来にとって大事なこと

10月1日、この国の行方を左右する重大なニュースが入ってきました。
前々回「Zのテーマ」水木一郎の記事で私は、新たに就任した菅義偉首相に“その強大な権力を誰のため、何のために使う?”を問いました。
しかし問いに答えることなく実行されたその返答は、「想像どおりの方向性」と、「想像以上に有無を言わせない強引な権力行使」を抱かせるものでした。
この国は、安倍政権時代以上の強い力とスピード感で、「想像どおりの方向」へと加速しようとしているのかもしれません。
その危険性をお伝えしたく、予定を変更してお届けいたします…。


【続きはこちら>>】をクリックしてご閲覧ください。



~ 菅首相、『日本学術会議』人事に前例ない介入 ~

10月1日、菅義偉首相からの返答は「日本の科学者87万人を内外に代表」し「政府から独立して政策提言を行う“特別の機関”」である『日本学術会議』が新たに推薦した日本学術会議会員(以下・会員)105人のうち6人の任命を拒否するという、『前例ない人事介入』でした。
確かに同会議は内閣総理大臣が所轄し、その構成員である「会員は内閣総理大臣が任命する」事になっていますが、その根拠である『日本学術会議法』第7条2項は以下のように規定しています。

「会員は、第十七条の規定による推薦に基づいて、内閣総理大臣が任命する」

『基づく』は「それを根拠・基盤とする」意味であり、ならば“学術会議の選考・推薦(第十七条)どおり任命するのが法意”のはずです。
(1984年に新会員の選定は公選→学術会議推薦/首相任命制に変わったが、わざわざ「基づいて」という“呪縛”を入れている所に、“首相は人事介入しない”ことの担保を感じます)
これは、1983年の国会審議での政府答弁「(推薦された会員を)そのとおり内閣総理大臣が形式的な発令行為を行うと、私どもは解釈をしておる」からも明白であり、歴代政権もこれを侵さず、あの安倍前首相でさえ学術会議の人事介入は実行しませんでした(もし辞任しなかったら安倍首相が今回実行した可能性はある)。

これに対し、菅内閣の加藤官房長官は10/1の記者会見で人事介入の「憲法違反(学問の自由)」を問われ、「人事に関することはコメントは差し控える/任命権者である政府側が責任を持って行くことは当然/直ちに学問の自由の侵害にはつながらない(要約)」と、答弁しています。
しかし、その言い分が正しいと仮定するならば、『日本国憲法第6条』の「天皇は、国会の指名に基いて、内閣総理大臣を任命する」に従い、「天皇は、国会が指名した総理候補を否認できる」ことになりますが、それでもよいのでしょうか?

「間違いではない。理由はノーコメント」

また、これは任命者名簿に名前が載っていない被推薦者があったため、日本学術会議の事務局が問い合わせた際の政府側の回答です。
多くの専門家が「憲法違反」「法律違反」の疑義を呈する今回の学術会議への人事介入について、政府が「理由はノーコメント」で済むなら、この国はもはや法治国家ではありません。

報道によると、菅首相に会員推薦を拒否された6人は何れも人文・社会科学の著名な学者であり、何れも『安全保障関連法』『特定秘密保護法』『共謀罪法』に反対の意思表明をした専門家でした。
中でも加藤陽子・東京大学大学院教授は「日本近現代史」(幕末以後の日本の歴史)が専門であり、私も過去ログ「ニュー・イヤーズ・デイ」U2で同教授の知見を紹介しましたが、彼女の「歴史に真摯に向き合い究明する姿勢」は、不都合な歴史を消し去りたい「歴史改変主義者にとって目障り」であろうことは想像に難くありません。


私はその記事で、優秀な若手エリートが太平洋戦争の精密な机上演習により「ほぼ史実通りの経過と圧倒的な敗北を予測」していたにも拘らず、東條英機陸相が不都合な予測を「あくまで机上演習」として愚かな大戦争へと突入したことをお伝えしました。
こうした「科学や事実より権力者の都合が優越する風潮」、『ファシズム』と評される概念に共通する特徴の一つです。
【fascism】は原義的に“結束主義”、要は『権力の結束⇒独裁主義』であり、権力を独裁するためには「自らを頂点とする支配階層(権威主義)」の構築が不可欠で、このためファシズムの社会では「科学や事実より権力者の都合が優越」します。

菅首相が政権の意向に沿わない日本学術会議会員の一部を承認しなかったことは、日本を「科学や事実より権力者の都合が優越する国」とする意思表明であり、今後、日本学術会議に限らず日本の研究機関は「政権意向に沿わない研究」や、「『対米戦必敗予測』のような国家にとって重大だけど権力者の不興を買う提言」は回避し、彼らの興を買うための活動に勤しむようになる事を意味します。

しかし近年の日本に見られる“ファシズムの影”は、科学分野だけに限りません。
次項では、そのことについて具体例について考えてみましょう…。


【日本学術会議、総理が6人の任命拒否②】木村草太さん「橋下徹さんは勉強不足!。「説明できるか?」が勝負どころ 松宮孝明さん「日本学術会議の役割。当事者と被害者を誤解してる」




~ ファシズム 14の徴候 ~

1998年に Laurence W. Britt 氏によるアメリカのファシズムの未来を描いた小説『June , 2004』の一節が「Early Warning Signs of Fascism(ファシズムの初期警告徴候)」として紹介され、安倍政権下で特定秘密保護法や安保関連法、共謀罪法の制定などが相次いでいた2017年ごろ日本でも知られるようになり、“今の日本とそっくり”と話題になりました。
ブリット氏はヒトラー(ドイツ)やムッソリーニ(イタリア)、フランコ(スペイン)、ピノチェト(チリ)ら“ファシスト”と呼ばれた7人の指導者の政治を分析し「14項目の共通項」にまとめており、ここにご紹介します(説明の都合上、順番は入れ替えています)。


1. 強力で継続的な国家主義(Powerful and Continuing Nationalism)
2. 人権の蔑視(Disdain for Human Rights)
⇒自民党改憲草案、日本会議、国連の人権理事会からの是正勧告、災害中も赤坂自民亭、自己責任論

『国家主義』は「国家を第一義」の大看板を掲げていますが、『国家』を「(国家権力を握る)権力者=オレ」と置き換えると、安倍・菅政権で起こっている事象の真実性が見えてきます。
つまり『愛国』とは「(権力者である)オレを愛せ」、『国家に貢献せよ』は「オレに貢献せよ」、この『権利』は“配分”であり「人権」を増やせば「オレの権力」は減る、もちろん「オレは取り分を増やしたい」と常に考えている…?


3. 統合する根拠としての敵の特定(Identification of Enemies as a Unifying Cause)
⇒北朝鮮・韓国への執拗な敵愾心(ロシアや中国の領海侵犯に何も言えないのに)

『外敵』は国内にいる者にとって「共通の敵」であり、国内が一致団結し易い心理を利用し「支持率獲得を狙う卑怯なやり方」であるだけでなく、煽った敵愾心が想定以上に拡大し「極度の関係悪化や戦争」に発展する危険性があります。
もし日本周辺で戦争が起きたら、近隣で日本の味方をしてくれる国はあるのだろうか…?


4. 軍事の優越(Supremacy of the Military)
7. 国家安全保障への執着(Obsession with National Security)
12. 犯罪と懲罰への執着(Obsession with Crime and Punishment)
⇒ステルス戦闘機F35、空母保有、長距離巡航ミサイル開発、武器輸出拡大、宇宙安全保障、先制攻撃を含む集団安全保障、安保法、共謀罪法、軍学共同(大学・研究機関における軍事研究)、官邸ポリスの暗躍

自然界がそうであるように、『支配』の原始は「武力」です。
強大な兵器を持つ軍隊強大な強制力を持つ警察・検察に、国民が束になっても敵うはずなどありません。
増して政治権力者は、「自分の有利なルールを作る権力」を持っている…。
権力者が強大な強制力に執着するのは、「力」で人を従わせ、“イザ”というとき「我が身を守る盾」にするためです。
でも“プチ・アメリカ気取り”の軍拡も、中国・ロシアが相手では“焼け石に水”…?


5. 横行する性差別(Rampant Sexism)
⇒杉田水脈議員「女性はいくらでも嘘をつける」、菅内閣・平井卓也デジタル改革担当相「黙れ、ばばあ!」

杉田議員は他にも「LGBTは生産性ない」、レイプされた女性に対し「女として落ち度があった」の発言が有名ですが、彼女の差別的主張は自民党入党以前から繰り返されており、それを知った上で「杉田さんは素晴らしい!」と絶賛し自民党に引き入れたのが安倍前首相でした。
菅新内閣20人中14人の閣僚が議員連盟として名を連ねるナショナリスト団体『日本会議』は、HPで「行きすぎた権利偏重の教育、わが国の歴史を悪しざまに断罪する自虐的な歴史教育、ジェンダーフリー教育の横行は、次代をになう子供達のみずみずしい感性をマヒさせ、国への誇りや責任感を奪っています」と主張しています。


6. 統制されたマスメディア(Controlled Mass Media)
NHK/番組改変問題、「NHK/皇室の祖先は天照大神報道」、「各局キャスター/コメンテイター降板」…ほか数知れず

『第4の権力』とも言われるマスメディアの報じ方次第で容易に大衆を欺けることは、「パンケーキおじさん広報」が証明しています。
安倍前首相や菅首相は頻繁にメディア幹部らと会食を重ね、「アメとムチ」で大メディアをほぼ飼い慣らし今般、“地方紙で圧倒的な影響力を持ちリベラルな姿勢”で知られる『共同通信社』の柿崎明二・前論説副委員長を、菅首相が首相補佐官に起用しましたが、“その人事がもたらす可能性”に私は懸念を禁じ得ません…。


8. 宗教と政治の癒着(Religion and Government Intertwined)
⇒全国7万9千社以上の神社が加盟する神社本庁が支える自民党と、創価学会会長の発意によって結成された公明党による連立政権

信者にとって「神は絶対の存在」であり、神のご威光と政治権力が結託したら、政権に逆らう者には「神の敵」のレッテルが張られます。
戦前の大日本帝国政府は神と同化させた天皇を主権者とし、その名を騙って国民を理不尽で支配し、300万余の民を死に至らせました。
その忌まわしき『国家神道』は敗戦と共に解体されましたが、戦後『神社本庁』として自民党と結びつき、同庁は今も「祭政一致」を主張しています。


9. 企業の力の保護(Corporate Power Protected)
10. 労働者の力の抑圧(Labor Power Suppressed)
⇒消費増税・法人減税、正規雇用を非正規雇用へ、アベノマスク、Go To キャンペーン

殆どの労働者は政治家に献金してくれませんが、企業は“利権”と引き換えに献金も選挙応援もしてくれます。
国民に課す消費増税は企業に対する法人減税の穴埋めであり、非正規雇用を促進したことで企業は数百兆もの内部留保を蓄えました。
国民の殆どが不要としたアベノマスクやお肉券やお魚券、新型コロナ感染最大期に始められたGo To キャンペーンも、第一義的に国民のためでなくお友達企業を救済するためのものです。


11. 知性と芸術の蔑視(Disdain for Intellectuals and the Arts)
⇒日本学術会議推薦者の拒否、公文書の改ざん、統計データの捏造

科学者は「真実究明」、アーティストは「表現究明」が職務です。
一方、政治権力者にとって最重要は真実より「権力維持」であり、最新の科学により「政府の施策は間違い・嘘だった」と証明されでもしたら、政治生命の危機となりかねません。
ファシズムで真っ先に失われるのは「真実」であり、先んじて標的となるのが鋭い知性を持った科学者と鋭い感性を持つ芸術家、そして情報媒体であるメディアです。
しかし彼らが無抵抗となった後、矛先が向かうのは…。


13. 横行する依怙(えこ)ひいきと汚職(Rampant Cronyism and Corruption)
⇒モリ・カケ・桜、カジノ汚職、安倍・菅近親者の準強姦もみ消し、相次ぐ議員による汚職と不起訴…

本気で書くとキリがないので、とにかく全ての根源は「敵はどんな手を使ってでも潰すが、味方はどんな手を使ってでも守る」という人間関係
このような人たちが差配すれば公権力が腐敗するのは当然で、しかし断罪を免れた者のボスへの忠誠心は強固なものとなり、どんな手を使ってでもボスを守ろうとするでしょう。


14. 不正な選挙(Fraudulent Elections)
安倍氏の「ケチって火炎瓶事件」、河井克行法相夫妻・謎の1億5000万円

根源は、「どんな手を使ってでも勝てばいい」という思想。
そのような考え方の安倍氏が選挙で不正を行っても逮捕されず、事件はもみ消され、何事もなく一国の首相にまでなれてしまうのだから、みんなその“成功例”をマネするでしょう。
国民にとっての不幸は、「どんな手を使ってでも自分が勝つという人」が権力を獲得し、「真っ当で他人を思いやることのできる人」が退けられてしまうこと…。



~ Epilogue ~

今回、菅首相が断行した日本学術会議人への介入を、国民は傍観すべきではありません。
彼らにとって「沈黙=承認」であり、菅氏はこれまで数限りなく「何の問題もない」の“菅話法”で記者を突き放し、決して折れることなく定型句を繰り返し、質問者に「答えない質問は無駄」と諦めさせるのが彼の常套手段だからです。

日本で最高の科学者が積み上げた知見を元に政策提言することが認められないなら、その先にどんな未来が待っているか、真剣に考えてみるべきです。
近年テレビや新聞の広告収入は減少し、2018年のデータによると日本の公的教育費対GDP比率は世界150か国中113位(112位アンドラ/114位グレナダ)で、財政難なメディア・研究者ほど今後ますます「権力者に恨まれるよりお友だちになってアメ玉もらおう」となるでしょう。

彼らが権力者に支配された後、どのような風潮へと流れるか…
過去にも紹介しましたが、そうならないために大事な教訓なので重ねてご紹介させていただきます。


彼らが最初共産主義者を攻撃したとき

ナチスが最初共産主義者を攻撃したとき、私は声をあげなかった
私は共産主義者ではなかったから

社会民主主義者が牢獄に入れられたとき、私は声をあげなかった
私は社会民主主義ではなかったから

彼らが労働組合員たちを攻撃したとき、私は声をあげなかった
私は労働組合員ではなかったから

そして、彼らが私を攻撃したとき
私のために声をあげる者は、誰一人残っていなかった



そして、菅首相と親しい橋下徹・元大阪府知事の発言
彼の言葉を聴いていると、まるで「政治家以外は政治に口を出すな」と言っているかのようです。


最後までお読みいただき、ありがとうございました ♪
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