~ Lyrics ~Writer(s): Billy Steinberg, Tom Kelly /訳:Beat Wolf
時計の刻々を聞きながら
私は真っ暗な部屋に横たわっている
今夜、あなたは何処に…
電話は応答がない
夜はあまりに遅々と過ぎてゆく
あぁこのまま終わりたくない、だけど
Alone
[Chorus]
それまでいつも自力で切り抜け
あなたに出逢うまで不安など抱かなかった
なのに今は、それが骨まで凍えさせる
一体どうすれば…
どうすれば、あなたを独り占めできる?
[Verse 2]
どれほど長く私が望み続けてきたか、あなたは知らない
その唇に触れ、きつく抱きしめたいと
どれほど長く待ち続けてきたか、あなたは知らない
今夜、想いを告げるつもりだったけれど
秘密はまだこの胸の中
そして未だ、この愛を知ってもらえぬまま
Alone
[Chorus]
[Outro]
一体どうすれば…
どうすれば、あなたを独り占めできる?
Alone...
~ 概要 ~「アローン」はハート1987年の9thアルバム
『バッド・アニマルズ(Bad Animals)』からの1stシングルで、
Billboard Hot 100 の3週No.1(年間2位/All-time;1958–2018 254位)に輝いた最大のヒット曲です。
作者はマドンナの「Like a Virgin」や
シンディ・ローパーの「True Colors」(過去ログ)、バングルス「Eternal Flame」、 ホイットニー・ヒューストン「So Emotional」など女性ヴォーカル曲で5曲のNo.1ヒットをもち、2011年にソングライターの殿堂入りも果たしている
ビリー・スタインバーグ&トム・ケリー。
ただし「Alone」はハートのために書かれた楽曲ではなく、元々

作者の二人が組んで活動していたユニット
【i-Ten(アイ・テン)】
名義により1983年のアルバム『Taking a Cold Look』で発表したものです。
その後、楽曲は1984年10月にCBS で放映された

アメリカのホームコメディ『Dreams』でジョン・ステイモスとヴァレリー・スティーヴンソンによってカバーされました。
トム・ケリーは1979年にTOTOのワールド・ツアーのバッキング・ヴォーカル/リズム・ギターに同行するなど(
過去ログ「Girl Goodbye」)
サポ-ト・ミュージシャンとしても方々で活躍してきた人ですが、「Alone」でもバッキング・ヴォーカルとして参加しています。
ハートへの楽曲提供のきっかけとなったのもこうした活動によるもので、彼が当時参加した
サバイバー『When Seconds Count』のレコーディングで協同したのが、本アルバムのプロデューサーでもある
ロン・ネヴィソンでした。
そこでトムはロンに
ハートのための“強いバラード”を要望され、オリジナル歌詞の一部を変更して提供されたのが「Alone」だったわけです(

次項詳細)。
ハートの「Alone」はミュージック・ビデオも含め
ドラマティックなロック・バラード
ですが、90年代のアンプラグド・ブーム以降のライブでは
アコースティック・アレンジ
で演じられることが多いようです。
「愛していたい」(過去ログ)がトヨタ ランドクルーザーのCMに起用された1995年のライブ・アルバム
『The Road Home』では、「Alone」の印象的なピアノのフレーズをアコースティック・ギターでプレイしており、彼女らが敬愛するレッド・ツェッペリンの「天国への階段」を彷彿させます。
カバーは、21世紀に4枚の全米No.1アルバムを記録したアメリカのカントリー歌手
キャリー・アンダーウッドが、オーディション番組『アメリカン・アイドル』(シーズン4)で「Alone」を歌唱し、滅多に褒めない審査員のサイモン・コーウェルに“キャリーはアメリカン・アイドルの優勝者になるだけでなく、将来的には最近のアイドルの中でもっともレコードを売るだろう”とベタ褒めされたことが伝説的です。
その他では
セリーヌ・ディオン
が、2007年にアルバム『Taking Chances』でカバーしました。
~ Story ~I always fared well on my ownいつも自力でうまくやってきた'Till now I always got by on my ownそれまでいつも自力で切り抜けi-Ten ver.(上段)とハート ver.(下段)で、歌詞の異なる部分(サビの最初の1行)を並べてみました。
ハート ver.では【Till now】が付け加えられているものの意味自体は大差なく、むしろメロディが大きく異なっています。
作曲者のトム・ケリーはロン・ネヴィソンにハートのための“強いバラード”を要望され「Alone」を提供することを思い描きますが、作詞者ビリー・スタインバーグは乗り気ではありませんでした。
ビリーはi-Ten ver.について歌詞はとても気に入っていたもののメロディに不満を抱いており、“この曲のことは忘れてしまった方がいい”とさえ思っていたそうです。
トムはオリジナルのままで楽曲を提供するつもりでしたがビリーが反対し、そこで
サビの最初の1節を書き直し新たにデモ・テープを作ってみると、ビリーも“なかなかいい曲”に転じ、実際にハート ver.を聴くと“アンの最高に素晴らしい歌で更に良くなった”へと変わり、多くの人に支持される作品となりました。
How do I get you alone?どうすれば、あなたを独り占めできる?Alone, alone他の人から離して…【alone】は[all(まったく)one(ひとり)]で、
“I は you を【alone】にしたい”状況です。
何故なら…
PV冒頭の映像は、有名な映画の“あのシーン”に似てません?

今回この映画(1968年版)を検索して初めて知ったのですが、
“最初にロミオ役の出演依頼を受けたのはビートルズのポール・マッカートニー”だったそうです!
ちなみに本作で
ロミオ役を演じたレナード・ホワイティングは、アビイ・ロードスタジオのエンジニアであったアラン・パーソンズによるプログレッシブ・ロックバンド、
アラン・パーソンズ・プロジェクト1976年のファーストアルバム『怪奇と幻想の物語 - エドガー・アラン・ポーの世界』の
「The Raven」にもパフォーマー/音響効果として関わっています。
Heart Live At The Royal Albert Hall - released 25th November 2016~ 人との安全な距離を保とう…インフルエンザの3-5.9倍の感染力のデルタ株、更に3倍のオミクロン株は「ただの風邪」ではない! ~新型コロナ発災から2年で「5つの波」を被り、3年目となる2022年も残念ながら「6つ目の波」で明けました。
昨年は1/7からの『1都3県の緊急事態宣言』に始まり、7/12から東京都、8/2から6都府県の緊急事態宣言が発せられた中での『東京五輪』強行、感染が拡大し閉幕12日後の
8/20に過去最大2万5992人の新規陽性確認者を記録するなど、
9/30の解除まで殆どの期間を緊急事態宣言/まん延防止等重点措置の制限下に置かれ、苦労の末ようやく11/22に新規陽性確認者を50人まで減らしたのに、そんな大禍をもたらした
デルタ株を押し退け拡大するオミクロン株が流行する海外からの入国をなぜ許可するのか…入国を許可するなら、
許可を与える者(日本政府)がその職責に於いて入国者の身柄をウイルスが感染力を失うまで預からなければなりません。しかし政府は

入国者の身柄を十分な期間隔離せず(自宅待機)、

無症状者の少なからずを見逃す抗原検査1回の陰性で市中へ解き放ち、

総理大臣や外務大臣・在日米軍(恐らく彼らに同行した官僚・関係者らも)が入国時の隔離・待機を免除…など水際対策の職責を果たしておらず、これは「水際対策は感染拡大を遅らせるための時間稼ぎ」などという不可抗力でなく、こんなザルでは
「オミクロン株が国内流入するのは必然」です。
火事は小さなうちに消すのが鉄則であり、
政府が水際対策を徹底してさえいれば、

国内が新たな変異株に脅かさされることも、

医療逼迫も、

営業制限も、

ムダな財政出動も必要なく、

外国人労働者だって呼び戻すことも可能なのに…。
政府が
新たな変異株を国内に流入させ全国に拡散してしまった以上、
防疫の負担は各自治体や全国民に直接及ぶことは避けられません。
1人の患者が平均して何人に感染を広げる可能性があるかを示す
『基本再生産数』で
季節性インフルエンザの1.6に対し
デルタ株は5-9.5という強い感染力を有しますが、
オミクロン株については
「オミクロンのリスクはデルタの5.2倍(3.4~7.6倍)」(英保健安全局)、
「オミクロンの感染力はデルタの3倍」(米疾病対策センター)とする研究報告があります。
世界の統計を鑑みると1/5の「
新規陽性確認者数は258万7853人で
過去最大波の2.87倍(※)」に達しており、
日本だと1日に最大7万5000人レベルまで増える計算です。
(※1/5時点で世界の急拡大もまだ始まったばかりであり、今後2.87倍で済むか…?)
一方で
「オミクロン株はデルタ株より重症化リスクが低い」(インペリアル・カレッジ・ロンドン)との報告もありますが、世界で最も死者が多かったのは2020年12月-2021年5月頃の時期で、その後は
世界のワクチン必要回数接種率も上昇(現在49.8%)しデルタ株でも死者数が低減傾向にあるため(それでも
現在も1日に7千人以上が亡くなっている)、純粋な重症化・死亡率の比較は更なるデータと時間を要するでしょう。
全然違うデルタとオミクロン 対応の根本的転換を【児玉龍彦×金子勝 新型コロナと闘う その先の世界へ】20211225~ Epilogue ~私が懸念するのはオミクロン株の登場により、『政官財周辺の人たち』を中心に
「コロナはただの風邪」だから「活動を制限せず経済を回せ」という風潮が強くなり、厚労省新型コロナウイルス感染症クラスター対策班の人も「ウイズオミクロン」を強調していることです。
しかし私には、彼らが
『ザルの水際対策』による必然的なオミクロン株流入を「
水際対策は感染拡大を遅らせるための時間稼ぎ(だから流入は政府の責任ではない)」と責任逃れの伏線を張り、
『オミクロン株の全国拡散』という失政を「(入っちゃったんだから)
ウイズオミクロン(するのが現実的)」と詭弁を弄しているようにしか思えません。
確かに欧米はワクチンを屋台骨とし強い制限を加えない
『ウイズコロナ』を推し進めており、その結果
1日の新規陽性確認者数がアメリカで90万人、欧州主要各国で20-30万人以上に達する事態となっていますが、
1-2万でさえ対処できない脆弱な医療体制と自己責任型社会の日本でそれを取り入れたら、その“帳尻り”が
『自宅放置』に負わされることは火を見るより明らかでしょう。
(

資源の限られる『医療』は一時的に全てを負えないこともあろうが、
『隔離』を放棄する為政者は「権力」を預かる資格はない)
そして政府お抱えの専門家と称する人々が唱える
『ウイズコロナ』に決定的に欠落しているのが、
「感染拡大するほど新たな変異株を発生させる確率が高まる」という基本原理です。
仮にオミクロン株がデルタ株より重症化リスクが低いとしても、
何倍も感染者が増えれば死者・重症者数も増加することは、常識レベルで想像できるでしょう。
発災以来コロナは幾つもの変異を繰り返してきましたが、その原因には

「ウイルスとの共存を図って変異機会を数多く与えたこと」と、

「質量共に中途半端なワクチンによって、免疫を回避する厄介な変異の発生を誘発した」可能性があると、私は考えています。
危機管理は最悪の事態を想定して構築されるべきものであり、「コロナはこのままただの風邪になる」という
“希望的楽観論”に基づく対処が危ういことは、『大日本帝国』や『原発の安全神話』で悲惨を学んだ日本人なら直観できるでしょう。
【alone】(安全な距離と時間、隔てる)…発災から二年を経て新たに驚異的な感染力をもつオミクロン株を発生させ、過去最大の感染爆発を招いている現実は、現時点で世界首脳も、先進科学力も、ウイルスに力が及んでいないことの証明にほかなりません。
私たち
人類はウイルスを侮らず、邪念を捨て“根本”に立ち返り対峙すべきと思います。
オミクロンは軽症ではない!南アフリカで増え始めた亡くなる人々。何より怖いのは「脳を破壊する後遺症」の存在だ。オックスフォード大学衝撃の研究結果。平田悠貴。一月万冊
最後までお読みいただき、ありがとうございました ♪
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