「ハヴ・ユアセルフ・ア・メリー・リトル・クリスマス」は【AFI;ミュージカル映画ベスト 第10位】にも選出された1944年のアメリカ映画『若草の頃(Meet Me in St. Louis)』の挿入歌として創作された楽曲です。
劇中では、『オズの魔法使』(1939年)で主人公ドロシーを演じ人気スターとなったジュディ・ガーランドが歌唱しており、これがシングルとして発売されると第二次世界大戦に従軍していたアメリカ兵の間で人気となり、当時の the Billboard charts で27位を記録しました。 作者は作詞;ヒュー・マーティン/作曲;ラルフ・ブレインで、本曲は2004年に【AFI;アメリカ映画主題歌ベスト100 第76位】、2007年に米国作曲家作詞家出版者協会(ASCAP)のランキングで【過去5年間に最も演奏されたクリスマスソングの第3位】に位置付けられたクリスマス・スタンダードです。
「Have Yourself A Merry Little Christmas」は現在まで多くのスターにカバーされてきましたが、その多くもシナトラ ver.に基づいています。 カーペンターズは1978年の『Christmas Portrait』で冒頭の歌詞を追加して録音、プリテンダーズは1987年にチャリティ・アルバム『A Very Special Christmas』でカバーしました。
Kenny G - Have Yourself a Merry Little Christmas (Official Video) 映像も素敵♪
~ Epilogue ~
「Have Yourself A Merry Little Christmas」は映画『若草の頃』の劇中で、父親の仕事の都合により慣れ親しんだセント・ルイスを離れなければならないと告げられ子どもたちが落胆し、幼い末娘トゥーティ(マーガレット・オブライエン)が“引っ越してしまったら、来年サンタさんはどうやって私たちを見つけるの?”と泣き出した後に、次女エスター(ジュディ・ガーランド)の発する言葉として歌われます。 そして、作詞者ヒュー・マーティンが当初提示した歌詞は次のようでした(本項に必要な部分だけ抜粋)。
[Verse 1] It may be your last それ(楽しくささやかなクリスマス)は最後かもしれない Next year we may all be living in the past 来年はみんな過去に生きている
[Refrain] Faithful friends who were dear to us 親愛なる友人たちは Will be near to us no more もう私たちの近くにいなくなる
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