[Chorus 2] Every "sha-la-la-la" Every "whoa, whoa-oh" そのどれもが、今もなお輝いている Every "shing-a-ling-a-ling" それは素敵に歌い始める すべての最高の思い出たちは 心の中ではっきり甦り 幾つかはなお私を泣かせる 以前と同じように 昨日が甦ったかのように (Shoobie-doo, lang, lang)
[Outro]
~ 概要 ~
「イエスタデイ・ワンス・モア」はカーペンターズ1973年の5thアルバム『ナウ・アンド・ゼン(Now & Then)』からの2ndシングルで、 Billboard Hot 100 の2位(年間70位)、 Cash Box ではNo.1(年間43位)に輝いた楽曲です。 本曲は彼らの中で世界的に最もセールス的な成功を収めたシングルとされており、特に日本ではオリコン洋楽チャートで26週連続No.1、国内売り上げは公称100万枚以上(オリコンでは約60万枚)で当時の洋楽史上最高の売り上げを記録しました。 また、2007年に中国のラジオ番組『China Drive』がリスナーを対象にした【初めて聴いた英語の歌】の集計で50%以上が本曲を挙げているように、21世紀も言語の壁を越えて世界的によく知られている楽曲です。
作詞・作曲はリチャード・カーペンターとジョン・ベティスで、リチャードは日本のドキュメンタリー番組で本曲について“自分が書いた中で一番好きな曲”と言及、自身も1998年の『Pianist, Arranger, Composer, Conductor』や2022年の『Richard Carpenter's Piano Songbook』でピアノ・カバーを発表しています。 アルバム『Now & Then』はA面を【Now(現在)】として彼らの新曲を収め、B面は【Then(過去)】としてオールディーズのカバーをメドレーで編集するコンセプトがあり、その始まりと終わりをカーペンターズ・オリジナル曲で挟むというアイデアによって「Yesterday Once More」と「Yesterday Once More (Reprise)」が創作されました。
一方“天敵”ローリング・ストーン誌で【100 Greatest Singers of All Time 94位】に選出されるカレンの本曲でのヴォーカルは、まさに“歴史的”を抱かせる名唱です。 加えて本曲は“ドラマー”としての彼女の実力が発揮された作品としても知られており、レコーディング時に本曲のマスター音源となるテイクを録り終えた後、リチャードが“今のテイクの後半部分を残したまま前半だけを録り直したい”と無理難題(※)を言い出し関係者を困惑させたものの、カレンの刻む正確無比なリズムキープによって、繋いだ本人も“どこに繋ぎ目があるかわからない”と言うほど完璧に録り直すことができたそうです。 (※それを実現させるにはテープの接合箇所で不自然にならないよう録音済みの前半と、新録する後半のリズムを完全に一致させなければならない)
先述のように本曲の日本での人気は特に高く、1990年に三菱電機のCM曲として使用されました。 人気はセールスだけでなく日本人によるカバーにも表れていて、キャンディーズや晃(フィンガー5)・チェリッシュ から、内山田洋とクール・ファイブ、五木ひろし、八千草薫という意外な人まで本曲を取り上げ、カーペンターズのデビュー40周年の2009年には鬼束ちひろやBENI、MONKEY MAJIK、akiko、他14組がカーペンターズをカバーしたアルバム『イエスタデイ・ワンス・モア〜TRIBUTE TO THE CARPENTERS〜』を発表しています[「Yesterday Once More」はSong for Memories(鈴木康博・山本潤子・細坪基佳)がカバー]。
When I was young, I'd listen to the radio 幼い頃、大好きな曲を心待ちに Waitin' for my favorite songs 耳を傾けていたラジオ
本曲が生まれたきっかけについてリチャードは、自身のウェブサイトで“70年代初頭オールディーズの人気が復活してカレンと僕はとても喜んでいた。このことを歌にして、アルバム『Now and Then』の第2面に収録する予定だったオールディーズ・メドレーを締めくくる作品にしたらいいんじゃないかと思ったんだ…”と、説明しています。 オールディーズ・メドレーにはカレンが初めて人前で歌った曲スキータ・デイヴィス1963年の「The End of the World」や、リチャードがリード・ヴォーカルを担当したビーチ・ボーイズ1964年の「Fun, Fun, Fun」など、二人が幼いころ聴いていた歌のカバーが選曲されました。
コメントを投稿