I Wish~洋楽歌詞和訳&解説

80年代の洋楽ロック・ポップス&ビートルズを中心に、歌詞の和訳と解説+エッセイでお届けします

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「ウィズ・ア・リトル・ヘルプ・フロム・マイ・フレンズ」ビートルズ

2014.02.01

category : Beatles & Solo

Beatles - With A Little Help From My Friends1 Beatles - With A Little Help From My Friends2


The Beatles - With A Little Help From My Friends (1967年)


~Prologue~

1月26日(日本時間27日)に米・ロサンゼルスで第56回グラミー賞が行われ、ビートルズが“生涯業績賞(Lifetime Achivement Award)”を受賞、元メンバーのポール・マッカートニーとリンゴ・スターと共にオノ・ヨーコ、オリヴィア・ハリスンが一同に会しました。
授賞に際しポールの新曲「クイーニー・アイ」のパフォーマンスではリンゴがドラムを叩き、80歳のヨーコ(&ショーン)がそれを見て楽しそうに踊るサプライズも見られましたよ♪

また、翌日に行われた“ザ・ビートルズ・トリビュートライブ ~グラミー・スペシャル・コンサート(The Night That Changed America: A GRAMMY Salute To The Beatles)”では、ビートルズに敬意を表してスティーヴィー・ワンダーやジョー・ウォルシュ、スティーヴ・ルカサー、ユーリズミックス、、マルーン5、アリシア・キーズ、ジョン・メイヤー、ケイティ・ペリー他グラミー・アーティストがビートルズの楽曲を演奏しています。

このステージではポールとリンゴもそれぞれビートルズのヒット曲を披露(計10曲)、そして…
ラスト2曲ではポールとリンゴが共演し、盛大にその幕が閉じられました。
その2曲というのが「ウィズ・ア・リトル・ヘルプ・フロム・マイ・フレンズ」と「ヘイ・ジュード」で、特に「ヘイ・ジュード」はビートルズ解散以降初の共演であり、約半世紀ぶりのことで感慨深いものがあります…。
(どうせなら、ジュリアンも招待して欲しかった!)

このライブの模様は2月11日にWOWOWで放送されるので、視聴可能な方は心にお留め置きくださいね♪


~概要~

「ウィズ・ア・リトル・ヘルプ・フロム・マイ・フレンズ」(以下「ウィズ・ア~」)は1967年6月1日リリース(英)のビートルズ8作目のイギリス盤公式オリジナル・アルバム『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』の収録曲です。
このアルバムは1曲目のタイトル曲が“Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band”という架空バンドの紹介作品になっていて、それに続く形でバンドの歌手“ビリー・シアーズ(リンゴ・スター)”が「ウィズ・ア~」を歌うという設定になっています。

クレジットはお馴染み“レノン=マッカートニー”ですが実際はポールの手による作品で、ビートルズによるシングル・カットはなく翌68年にカバーしたジョー・コッカーは全英1位(全米68位/因みに、ギターはジミー・ペイジ)を記録し彼の代表作となった他、1988年のウェット・ウェット・ウェット、2004年のサム・アンド・マークのバージョンも全英1位を獲得するなど時代を越えて愛され続け、ローリング・ストーン誌“The 500 Greatest Songs of All Time”でも304位にランクされました。

友情をテーマにしたこの歌は、いかにも温厚な人柄のリンゴに似つかわしいテイストで、ソロになってからも彼にとって欠かせない作品です。
1989年から彼のライフ・ワークとなっている“リンゴ・スター&ヒズ・オール・スター・バンド”によるツアーは、まさに彼の人望を物語る豪華な友人達で毎回編成され、この曲はその象徴曲でもあります。
しかし何と言ってもファンにとって嬉しいのは、2009年のデヴィッド・リンチ(映画監督;『ツイン・ピークス』が有名)主催のチャリティー・ライブでビートルズ解散後、初めて“盟友”ポールとこの曲を共演したことではなかったでしょうか!

今回グラミーで2度目が叶ったワケですが、残念ながらグラミーの映像は現在ないので2009年の貴重な映像をご覧ください♪




~この曲はリンゴが歌うからこそ、意味がある~

ビートルズの特筆すべき点の一つに、“メンバー全員がヴォーカルを執る”というのがあります。
ドラマーであるリンゴにも、デビュー以来アルバムで1曲はそれが任されていました(未収録のもある)。
しかし、他のメンバーと異なり元々彼はヴォーカル志向ではなかったし、幼少時病気がちで満足に学校教育を受けられなかったため識字が弱く、作詞作曲はおろか歌詞を見て歌うことにさえ不自由があったのです。
おまけに声域が狭いため、歌える曲も限られ…。

そのため彼は当初から古いカバー曲や、楽曲に余裕のあるジョンやポールに曲を提供してもらって“1曲 /アルバム”を果たしてきたのです。
しかしジョンもポールも、余裕がある限りに於いてはリンゴへの支援を惜しむことはありませんでした。
ユーモアがあって穏やかな彼の人柄は、誰からも愛されたからです。

「ウィズ・ア~」はポールが作りましたが、そんなリンゴの持ち味を上手く歌詞や曲調に込めています。
ただし、当のリンゴからはダメ出しを食らっていて、
“最後音程が上がって終わる所、高過ぎて歌えないから変えて!”
と彼に要求されましたが、そこはポールも“音楽の鬼”…。

“調子っ外れになっても僕は耳を傾けてあげるから、僕のために頑張って歌ってΨ(▼皿▼)♪”
…と言ったかどうかはワカりませんが、この要求を撥(は)ね退けたそうですよ!


~Lyrics~

Lend me your ears and I'll sing you a song,
そんな時も耳を傾けてくれたなら、君のために歌おう…
And I'll try not to sing out of key.
キーを外さないよう頑張ろう…って気持ちになれるんだ

上の、ポールのキツ~い切り返しの言葉は、この部分を用いたフィクションです(要求を撥ね退けたのは本当)。
でも、“こういうもの”ですよね…。
下手だからって誰も聴いてくれなければ、歌う気もなくなってしまいます。
根気強く聴いてあげて場数を踏めば、いつかはきっと上手くなる!

“…ジャイアンでも?”
げっ…!?


What would you think if I sang out of tune,
もし僕が調子っ外れで歌ったら、君はどうする?
Would you stand up and walk out on me.
席を立ち、見捨てて行ってしまう?

冒頭の部分。
実は“2行目”は当初、こうでした…
Would you stand up and throw tomatoes at me?
席を立ち、僕にトマトを投げつける


これを見たリンゴは“イヤな予感”がして、“将来この曲をステージで歌った時、本当にトマトを投げつけられたら嫌だ”と言って、ポールに書き換えてもらったそうですよ!
ナンとなく、ワカるような…?


What do you see when you turn out the light?
(灯りを消したら、何を見るの?)
I can't tell you, but I know it's mine.
そんなの人に言えないよ、僕だけの秘密さ

大好きなトコロです。
この歌はメイン・ヴォーカルのリンゴと、コーラスの“問答歌”となっています。
たぶんこれは“ベッドに入るとき何を想う?”という意味と思いますが、そりゃあ“ステキな夢”は自分だけのものにしておきたいでしょ!
(案外、“ムフフな夢”だったりして?


~Epilogue~

私たちが天から与えられた才能には差異があり、得意分野も人それぞれです。
ここでは曲を作れないリンゴが、才能豊かなジョンやポールに“おんぶに抱っこ”のように映るかもしれませんが、事実はそうではありません。
グループの人間関係が悪くなったとき彼らの天才は何の役にも立たず、彼らの間を取り持っていたのがリンゴでした。
リンゴが非公式にグループを脱退した時、彼らが必死になって留めようとしたことでもわかるように、彼らもリンゴの助けを必要としていたのです。

どんな人間であれ、誰かの助けなしに生きることなどできはしません。
実は、メロディーに収まらなかったため省かれましたが、この曲のタイトルは本来「With a little bit of help from my friends」というものでした。
“友達の助けの(一片)さえあれば…”

ビートルズが4人の友達であるために欠かせぬ大切な“bit(かけら)”こそ、
リンゴその人だったと私は思うのです…。



「ウィズ・ア・リトル・ヘルプ・フロム・マイ・フレンズ」



Writer(s):Lennon-McCartney /訳:Beat Wolf

~Lyricsはこちら~


もし僕が調子っ外れで歌ったら、君はどうする?
席を立ち、見捨てて行ってしまう?
そんな時も耳を傾けてくれたなら、君のために歌おう…
キーを外さないよう頑張ろう…って気持ちになれるんだ


そうさ…友達の、ちょっとした助けがあれば何とかやっていける
ちょっとした助けがあるだけで、元気が湧いてくる
君の助けがあるだけで、頑張ろうって思えるものなんだ


恋人が離れて行っちゃったら、どうしよう…
(一人ぼっちが心配?)
一日の終わりを、どんな気持ちで迎えればいいだろう…
(一人ぼっちが悲しいの?)

いいや…友達の、ちょっとした助けがあれば何とかやっていける
ちょっとした助けがあるだけで、元気が湧いてくる
君の助けがあるだけで、頑張ろうって思えるものなんだ

**
(誰かを必要としてる?)
愛する人が必要なんだ
(誰でもいいの?)
誰かを愛していたいんだ


(一目惚れは、信じる?)
もちろん、いつだって起こり得ることさ
(灯りを消したら、何を見るの?)
そんなの人に言えないよ、僕だけの秘密さ


**

そうさ…友達の、ちょっとした助けがあれば何とかやっていける
ちょっとした助けがあるだけで、元気が湧いてくる
君の助けがあるだけで、頑張ろうって思えるものなんだ
そうさ…友達の、ちょっとした助けがあれば何とかやっていける
ちょっとした、君の助けがあるだけで…


最後までお読みいただき、ありがとうございました♪
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tags : 1967年 友情 サージェント・ペパーズ ほっこり 偉大な曲 

コメント

先日テレビで観たのはグラミー賞のニュースだったのですね(^ ^)リンゴがドラムを⁈知りませんでした。
リンゴの人柄や育ちなど全く知りませんでした。
ビートルズというグループの潤滑油的な存在だったのでしょうね。
そんな人間になりたーい(笑)

2014.02.02  きり  編集

きりさんへ

おぉ、ニュースで入ってましたか!
でも、よく見るとこの二人も年とったなぁ~って、思います。
でも、ジョンやジョージがここまでたどり着けなかったことを思うと
感慨深いです…。

いつまでも、やわらかで滑らかな心を目指しましょう!i-228

2014.02.02  Beat Wolf  編集

おはようございますv-22

「Lyric」の訳詞のところで・・
”(明かりを消したら、何を見るの?)
そんなの人に言えないよ、僕だけの秘密さ”
のところ、いいですねv-21
どきっとなるようで、どこかさらりとしたたかに
交わしているところに魅力を感じますv-353

昨日は、コメントを頂いて・・ありがとうございました。
これからもよろしくお願いしますm(__)m

2014.02.03  結依  編集

結依さん

ありがとうございます♪
そうでしょ!i-236
コーラスと問答する形が、いいカンジですね。
ここで、普通に「~な夢をみるよ。」と答えるのもいいですが
上手にトボけるこの歌が好きです。

こういう気の利いた応答は、ビートルズのインタビューでもよく見られ
彼らの魅力の一端でもあると思います。i-228

2014.02.03  Beat Wolf  編集

歌詞がオトナだなぁ♪

ウィットに富んでいて、
なかなか洒落た歌ですねぇ(^_-)-☆
確かに、
「灯りを消したら…」のくだりが、
堪らなくイイッ(^^)b♪ですわん♪

こんな風に上手に年を取って
今も大切に「歌(自分の好きなコト)を謳歌している」壮年になりたいなぁ…。
(こんな友達が、私にはいないかなぁ…。)

2014.02.09  sunbluelovely  編集

Re: 歌詞がオトナだなぁ♪

オトナですか…
そんな風に考えたことはありませんが
心の余裕とウィットは、確かにそうですね。
灯りを消したら…
「ムフフ」…ってヤツですか!?i-278

友達…
アベちゃんですか?^^
友達といっても、いろんな形でいいと思います。
お互いにとって、有益であるなら♪

2014.02.10  Beat Wolf  編集

こんにちわ、
お邪魔します。
I can't tell you, but I know it's mine.
のところ、
it は、a love at first sight、
mine は、打ち上げ花火の意味じゃないかなあ、
と思うのですが。 地雷?

2016.01.14  ノエルかえる  編集

ノエルかえるさん

私は、I can't ~のラインを「1行上(What do ~)の問いへの応答」と捉えました。
つまり「どんな夢を見る?」の問いに対し、「そんなの言えないよ、夢は僕のものさ(it's mine)」という形です。

ノエルかえるさんは、「3行上(Would you ~ )」と関連付けられたのですね?
打ち上げ花火や地雷の解釈も、ありだと思います。

2016.01.15  Beat Wolf  編集

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