歌の内容は、アメリカに暮らすロシア人の青年が何年ぶりかで“Back In The U.S.S.R.(ソ連に帰る)”というものですが、タイトルは当時イギリス政府が推進していた“I'm Backing The U.K.”から採って当初「I'm Backing The U.S.S.R.」だったとされます。 しかし、当時のビートルズの影響力からサスガに“I'm Backing The U.S.S.R.(ソ連を支持する)”ではシャレで済まない騒ぎになるとして、現在のタイトルに改められました。 ソ連政府は西側諸国のロックを固く禁じていたので、国内にはビートルズがツアーで訪れることはおろかレコード販売も許されていませんでしたが若者からの人気は絶大で、密輸や海賊盤が多数流入し中でもやはり「バック・イン・ザ・U.S.S.R.」の人気が一番だったそうです。
Well the Ukraine girls really knock me out ウクライナの娘たちには、マイッタよ They leave the West behind “西側”の話なんか、見向きもしない
このフレーズには、ビーチ・ボーイズの「California Girls」のエキスが詰まってます! 「California Girls」は全米各地の素敵なGirlsを紹介する歌ですが、ウクライナは美人が多いことで有名な土地柄ですね(現在ウクライナは独立国)♪ そんな女の子に“knock me out”という趣旨は、まさに「California Girls」から受け継いでいます。
And Moscow girls make me sing and shout モスクワの娘らにかかったら、歌い叫ばずにはいられなくなる That Georgia's always on my my my my my my my mind. “Georgia's always on my mind”…ってね!
ココも、面白いネタが隠されています! ここでいうGeorgiaは直接的にはアメリカ・ジョージア州のことではなく、旧ソ連の“グルジア”を指します。 グルジアをグルジア語で表記すると“საქართველო”という見慣れぬものですが、英語表記するとGeorgia(ジョージア)となることを知ったポールは、レイ・チャールズのカバーで有名なスタンダード・ナンバー「Georgia on my mind(我が心のジョージア)」に引っ掛けたのです♪
Let me hear your balalaika's ringing out あと、バラライカもたっぷり聴かせてよ Come and keep your comrade warm. 君の“同志”にも迎えてね
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