I Wish~洋楽歌詞和訳&解説

80年代の洋楽ロック・ポップス&ビートルズを中心に、歌詞の和訳と解説+エッセイでお届けします

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「ホワットエヴァー」オアシス

2014.03.04

category : Oasis

Oasis - Whatever1 Oasis - Whatever2


Oasis - Whatever (1994年)


~Prologue~

3月は“卒業”の季節 。
巷からは、早くもその便りが届き始めました。
今日は、新たな第一歩を踏み出す彼らへのエールを込めて…


~概要~

1994年のデビュー・アルバムから2008年のラスト・アルバムまで7作全てを全英No.1(UK Albums Chart) に送り込んだ正統派ブリティッシュ・ロック・バンド、“オアシス”。
「ホワットエヴァー」は1stアルバム『オアシス(Definitely Maybe)』大ヒットの後、その年のクリスマス・シーズンに合わせてリリースされたシングルで、初めて全英チャート(UK Singles Chart)でトップ5(3位)に入った作品です。
オリジナル・アルバムには収録されておらず、解散後発売されたベスト盤『タイム・フライズ…1994-2009』に収録されています。

作品はメンバーのノエル・ギャラガー作詞・作曲として発表されましたが、メロディーの一部がイギリスのミュージシャン/コメディアンのニール・イネス1973年の曲「How Sweet to Be an Idiot」を盗用したとして訴えられ、現在は権利を分け合う形でクレジットには二人の名前が併記されています。
ちなみに、このニール・イネスという人はビートルズのパロディ・バンド “ラトルズ(The Rutles)” の中心メンバーとして有名で、「Get Back」をパロった「Get Up And Go」はこんなカンジです♪

日本ではソニー・VAIO(2002年)、トヨタ・マークXジオ(2007年)、アサヒ・オフ(2009年)、ファミリーマート30周年記念(2011年)など度々CMに起用されているので、普段洋楽をお聴きにならない方にも耳馴染みかもしれません。


~“ビートルズ”っぽい?~

オアシスはギタリストのノエルとヴォーカルのリアムのギャラガー兄弟(ノエルが兄)を中心としたバンドで、出身はイングランド北西部のマンチェスター。
二人は“アイルランド系”の血を引く“労働者階級”の家に生まれ、これと同じIDを持つビートルズをリスペクトしていて、特にノエルはポールに、リアムはジョンの影響を受けています。
これと同様にアイルランド出身の“U2”にも、特別な感情を抱いているようです。

さて、ここでわざわざ“この項目”を設けた理由は、ビートルズ・ファンの方ならきっとお気づきでしょう。
ナンか、“ニオイ”がするでしょ?
「ホワットエヴァー」を聴いていると…♪

すなわち、この作品にはビートルズ中期の雰囲気が溢れています。
まず、リアムの粘り気あるヴォーカルはジョンを想起させるし、ストリングスの被せ方も“ソレっぽい”でしょ♪
コレを意識したように、「ホワットエヴァー」の日本盤CDにはその“該当作品”ともいえるビートルズの「アイ・アム・ザ・ウォルラス」をカバーしたライブ・バージョンがカップリングされていますよ!


~Lyrics~

Always seems to me
いつだって…
You always see what people want you to see
君は、誰かの意図したモノばかり見てるようだ

子どもは、大人を模倣して成長します。
大人は、自分が見せたいモノだけを子どもに見せたがります。
その“カラクリ”に気づき疑問を抱き始めた時、子どもにとってそれが大人への階段の一段目となるのかもしれません…。


But now it's all gone
でも、それは全て過去であり
And you know it's no fun
もはや其処に、かつての“興”はないと知る

この部分、2行だけだと解り辛いのですが・・・。
funはシンディ・ローパーの「Girls Just Want To Have Fun」で何度も出てきた“楽しみ・戯れ”といった単語ですが、この位置にそうした言葉を入れると連の雰囲気を一気にぶち壊してしまうような気がして…?

…なので、それをぼかすように敢えて“興”という面倒な言葉を置いてみました。
(連全体から察すると、“成長した君には、過去の自分は卒業”といった意味合いと私は解釈していますが…。)


~Epilogue~

春は、“旅立ち”の季節…
喩えるなら、“初めて補助輪のない自転車に乗る”気分?

煩わしいものを取り外し、それまでとは違う速さで流れる風を全身で感じながら、軽快にペダルを漕ぐあの爽快感!
補助輪を外しただけで一端(いっぱし)自分が大きくなった気分になり、それまで踏み入ることが叶わなかった未知の世界を何処までも自力で見てみたいワクワク感…。

卒業とは…
そうして補助を一つ、外してゆく確認作業なのかもしれません。

Free to be whatever you
自由…君は何になろうと
Whatever you say
何を言おうとも…

溢れるその胸の高鳴りを、どうか忘れないでください。
時が経つほど、その大切さを実感することでしょう。
熱い期待や希望が、人を動かしているということを。

でも、併せて忘れないで…
補助輪を一つ外す度に、あなたの責任は増しているという事を。
実際ノエルもリアムも、それで“痛い目”に遭っています。
それが、自由…。



「ホワットエヴァー」



Writer(s):Noel Gallagher, Neil Innes /訳:Beat Wolf  

~Lyricsはこちら~



僕は自由…何になろうと
何を選ぼうと
時に、ブルースだって歌うだろう

僕は自由…何を言おうと
何を好きになろうと
正誤など、問題じゃない

**
いつだって…
君は、誰かの意図したモノばかり見てるようだ
あと、どれほど経ったなら
バス(bus)に乗れるだろう
慌てる(fuss)ことなく…
冷静に、自分の力でやってみろ
大したことじゃないさ

自由…君は何になろうと
何を言おうとも…
僕と同じ途に来てくれたなら、うれしいな

君は自由…何処に生きようと
それが、望む場所なら
時に、ただのお喋りも悪くない

**


たぶん…
君は見つけるのだろう
自分についての何か…
かつて識る、君自身の中に
でも、それは全て過去であり
もはや其処に、かつての“興”はないと知る
そうさ…
其処にはもう、無いんだ

*×2

***×2
何をやろうと
何を言おうと
そうさ、構わない…


最後までお読みいただき、ありがとうございました♪
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tags : 1994年 ロック/ポップ 自由 CM曲 

コメント

おはようございますe-60

もうそんなシーズンなのですね。
卒業って言葉を目にするだけでも、胸がキュンとなります。
春咲きの寂しいような旅立ちの空気・・
お別れなのに、次に続く希望は大きいものですものねv-485

”時に、ブルースだって歌うだろう”
ってところが好きです。
バラードではなく、ブルース。
青春の甘酸っぱさとブルースのメロディが、とてもマッチしてますねv-22

2014.03.05  結依  編集

結依さん

そうですね。
卒業って『別れの儀式」でもありますから
さまざまな想いが交錯する瞬間でもあります。
お別れを経なければ、次のステップへ進めない…
宿命とはいえ、辛い場面でもありますね。

同じ悲しみでも、ブルースだと大人っぽいですよね。
ブルースが似合う大人ってカッコイイと思いますが
「悲しみまみれ」の人生は、避けたいです…?v-408

2014.03.05  Beat Wolf  編集

こんばんは♪
息子がオアシスが好きなんです。
「ビートルズっぽいから聴いてみなよ」と
息子に勧められて時々聴いてますよ(*^_^*)

卒業・・・
今夜は退職される方の送別会でした。
別れは辛いです。

2014.03.07  そふぃーおばさん  編集

そふぃーおばさんさま…

そうですか、息子さんはオアシス世代だったんですね。
でも、息子さんとそういう会話できるなんて
素敵な親子関係だと思います♪i-179

卒業・・・
そういえば、そういう卒業もありました!
まさに、第二の人生へに第一歩ですね…。

2014.03.07  Beat Wolf  編集

こんにちは

初めて補助輪のない自転車に乗れた時の爽快感思い出しました。
人生を自転車の補助輪に例えられるなんて素敵ですね!
私の人生にはもう補助輪は無いのかも(^_^;)

2014.03.08  きり  編集

Re: こんにちは

私も、幼い頃初めて買ってもらった自転車のことを思い出しています。
乗れるようになってしまえばジャマな補助輪ですが
考えてみれば、それまでしっかり見守っていてくれたのですよね…i-228

2014.03.08  Beat Wolf  編集

シミジミと…。

大切な人からの「贈り物」の歌でした。

CMで流れる旅、苦しくなった当時の自分を
思い出しました。

未熟だから、
「自分以外の力」が必要なんですよねぇ…。
それは、見えない思いも含めて。

沢山の「力」でここまで来たんだ(生きて)と改めて思いました。
気付かせて頂き、心からの感謝をこめて…(^^)

2014.03.11  sunbluelovely  編集

Re: シミジミと…。

sunbluelovelyさんにとって、特別な歌だったのですね。
歌は、時が経っても変わらずにいるはずなのに
苦しくなったのは、sunbluelovelyさんの置かれた状況が変わったのでしょうか…。

一を聞いて十を知る…
作品の想定以上にsunbluelovelyさんが想像力を働かせ
答えを導いたのでしょう。
そこが、歌の楽しいところでもありますね!i-228

2014.03.11  Beat Wolf  編集

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