I Wish~洋楽歌詞和訳&解説

80年代の洋楽ロック・ポップス&ビートルズを中心に、歌詞の和訳と解説+エッセイでお届けします

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「オール・マイ・ラヴィング」ビートルズ

2013.05.12

category : Beatles & Solo

Beatles - All My Loving1 Beatles - All My Loving2


The Beatles - All My Loving(1964年)



~Prologue~

ビートルズには、“ナンでこんな良い曲がシングル・カットされないのだろう?”と思うような作品が数多くあります。
「オール・マイ・ラヴィング」もその一つで、本国イギリスで1963年11月22日リリースの2ndアルバム『ウィズ・ザ・ビートルズ(With the Beatles)』に収録されましたが、結局イギリス・アメリカ共に発売されることはありませんでした(アルバムからシングル・カットは1曲もない)。

但し翌年にカナダでシングル・カットされNo.1に輝くと、お隣アメリカにカナダ盤が輸入されBillboardで45位を記録する外、日本でも1964年5月5日に「ラヴ・ミー・ドゥ」とのカップリングでリリースされています。


~Extended Play~

イギリスでは1964年2月7日に“EP盤”として発売され8週間No.1を記録しました。
日本では“EP盤=シングル盤”を指しますが“Extended Play”は英語圏では“収録時間がLP(フル・アルバム)よりは短いがシングルよりは長い”という概念であり、EP盤「オール・マイ・ラヴィング」も4曲入りでした。


~Songwrite~

作品のクレジットは例によって“レノン=マッカートニー”ですが実質的にはポール・マッカートニーによる作品で、リード・ヴォーカルもポール。
ポールによると歌詞はヒゲを剃っていた時に思いつき、1963年5月からのロイ・オービソンとのツアー中のバスで出来上がったそうです。

彼にとってビートルズ初期を代表する名曲で、相棒ジョン・レノンも…
“悔しいほどいい曲さ。残念なことに作者はポールなんだけど(笑)。”と、褒め称えた程でした。


~Vocals~

ハート・ウォーミングなロック・ナンバーでそれだけでも元気をもらえるのですが、サウンドもまた素晴らしい!
ナンといっても衝撃的なのはイントロなしで入ってくるポールの“ダブル・ヴォーカル”で、ほとんど一発録りだった1stアルバムには見られなかった手法です。

当時モノラル録音の表現力の乏しさをカバーするために2トラックの一方に演奏と歌を録音した上で、もう一方には更に歌を入れてヴォーカルを多重録音することで音をふっくらさせていますが、声が微妙にズレているトコロがとてもいいカンジで、デジタル音源で耳の肥えた方が初めて聴いてもきっと新鮮に感じることでしょう…。

ここでは主にポールが三度上を自分でハモっていますが、ライブでは後半部分でジョージ・ハリスンに主旋律を歌わせポールがハモる形を採っていました。

 Live at The Hollywood Bowl


~Guitar~

一方、ギターも新しい試みが為されています。
ジョージは元々チェット・アトキンスのファンでしたが、この曲で初めてカントリー・タッチな“チェット・アトキンス奏法”を披露(間奏)しました。

また、ジョンも難しいリズム・ギターの“3連符弾き”(間を空けずコード・カッティングしながら左手でコードを変えていく奏法)に挑戦していて、上記のようにライブでジョージに歌を譲ったのもジョンがギターと歌を両立できなかったからでした。


~Lyrics~

歌詞はシンプルですが初期のビートルズの中では特に素晴らしく、しばらく離れ離れで会えなくなる恋人に“毎日手紙を書いて、愛を届けてあげる”と、やさしく励ます内容です。
ポールのビートルズ時代の恋人というと女優“ジェーン・アッシャー”が有名ですが、彼女との出逢いがまさに1963年4月頃なので、「オール・マイ・ラヴィング」はツアーで駆け回るポールが、残されるジェーンに宛てたメッセージだと考えられます。

…というコトで、今日はポールの“リアルなラブレター”をお楽しみください♪
また、ビートルズの曲は洋楽の中でも比較的歌い易くコーラスなど友達と一緒に歌えるので、洋楽カラオケ初心者の方にもオススメですよ!



「オール・マイ・ラヴィング」


Writer(s):Lennon-McCartney /訳:Beat Wolf


瞳を閉じてごらん、キスしてあげる
明日は君とお別れだね
でも、いつも僕がそばにいると思ってごらん
しばらく留守にするけれど
毎日手紙を書いて
ありったけの愛を届けてあげる

キスのマネをしてるんだ
唇が淋しがっているから
早く願いが叶いますように…
しばらく留守にするけれど
毎日手紙を書いて
ありったけの愛を届けてあげる

ありったけの愛を、送るから
ありったけの愛、受け取ってね


最後までお読みいただき、ありがとうございました♪
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tags : 1964年 ロック/ポップ 優しい愛 ウィズ・ザ・ビートルズ 

コメント

ク―ッッッヽ(^o^)丿♪

甘々な歌詞ぐぁ…
とろけますね~ぇ(*^_^*)

もう、大好きっ♪ですもの~ぉ(*^_^*)

この頃のビートルズさんの「歌」が1番好きかもしれません。
歌詞も「ぞっこん❤」なモノが多くて、
それも「キュンッ(#^.^#)」ってなっちゃうんですよ~ぉん(*^_^*)

可愛い♪可愛い♪
(言われてみたいっ!…と切望しちゃう歌も多いなぁ…なんてぇ…遠い目…)

2013.05.12  sunbluelovely  編集

Re: ク―ッッッヽ(^o^)丿♪

イイですよね~♪
この曲は、私が洋楽を聴き始めた頃すぐ好きになりました。
だから洋楽に慣れない人でも聴き易いですよ。

この頃のビートルズは、コーラスが特に魅力的ですよね。
そういう意味でもsunbluelovelyさんにとって、「大好物」でしょう!v-345

甘々ですが歌詞はムダがなく洗練されていて、美しいです。
それと「kiss you」「miss you」とかちゃんと韻を踏んでいて、心地よいですよね…。

2013.05.12  Beat Wolf  編集

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2013.05.28    編集

Re: ありったけの愛

手紙だと、数日掛かるからその待っている時間もドキドキするねv-10
今は、メールですぐ返事があるのが当たり前だと思うと、イライラすることが多いかも?

歌詞は、やさしいね…。
何といっても、“ありったけの愛”を届けてるからネっ?

リンクはもちろんOKです!
もしよかったら、私もそちらをリンクするので「相互リンク」ってことでどう?
こちらのリンクの欄を準備するのに少し時間がかかるけど…v-291

2013.05.28  Beat Wolf  編集

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