TOTO - Stop Loving You (1988年)~35th Anniversary Tour~ 昨年からスタートした、
“デビュー35周年記念ツアー(35th Anniversary Tour)” で3年ぶりに来日するTOTO。
今回は2回の追加公演を含め、4/23~5/2の期間に計7公演が予定されています。
TOTOのライブといえば気になるのが“誰が歌う?”ですが、今回同行しているのは
ジョセフ・ウィリアムズ で、この選曲はツアーのセットリストよりオリジナルでジョセフがヴォーカルを務めた作品です。
今回のツアーには“世界最高峰のベーシスト”と称されるネイザン・イースト(B)や、元“スティーリー・ダン”のキース・カーロック(Ds)も参加していますよ♪
~Who is “Joseph Williams”?~ ジョセフ・ウィリアムズの
在籍は1986~1989年 と期間は短いですが、
“TOTOの歴代で最も甘いテイスト” としてファンの間でも初代ボビー・キンボールに次ぐ人気のヴォーカリストです。
映画『スター・ウォーズ』シリーズほか数々の大作を生んできた作曲家ジョン・ウィリアムズの次男であり作曲能力に優れ、メンバーとも幼なじみの間柄。
脱退後もメンバーとは親交があり、前回2011年の来日に同行したのもジョセフでした。
~概要~ 「ストップ・ラヴィング・ユー」は1988年のアルバム
『ザ・セブンス・ワン~第7の剣~(The Seventh One)』 の収録曲で、アメリカではシングル・カットされなかったもののヨーロッパ各国ではTop10ヒットを記録しており、日本でも人気が高く当時ツアー中の彼らはこの曲を『夜のヒットスタジオ』でパフォーマンスしました。
メンバーのデヴィッド・ペイチとスティーヴ・ルカサーによる共作で、デヴィッドによる代表曲「アフリカ」はアフリカの野生をイメージさせるサウンドでしたが、本作品はそれを彷彿させるリズムを刻みながらもフュージョンの要素を融合させ都会的な魅惑に溢れたものに仕上げられてています。
こうしたオシャレで爽やかなサウンドとジョセフのソフトなハイトーン・ヴォイスに甘いラブ・ストーリーを想像する方も多いと思いますが、実は
“失恋ソング” です。
フラれたにも関わらず“I can't stop loving you!”と、ドコまでも前向きなメッセージだからこその明るい曲調ですが…
歌では“何食わぬ顔”をしているジョセフも、PVの映像ではかなり荒れてます!
ところで、映像で彼が荒れまくっているその間奏で入ってくるスキャット(バック・コーラス)の声に聴き覚えはありませんか?
これはプログレッシブ・ロック・バンド“イエス”の
ジョン・アンダーソン で、この時イエスは分裂状態でした…。
~Lyrics~ I can almost hear a laugh, coming from your photograph 君の写真から、笑い声が聴こえてくる Funny how a look can share a thousand meanings おかしいね…たった一つの顔なのに、千の表情を浮かべるんだもの 今回、一番のお気に入りです♪
序盤のフレーズですが、PVの入りはそんなシーンから始まっています。
ふと連想したのですが、子供の頃お菓子のオマケで、見る角度によって顔の表情が変わるシールがありました。
“ホログラムシール”と呼ぶそうですが、きっとこういう発想から生まれたのでしょうか…。
今では遊びのためだけではなく、お札の偽造防止にも活用されてますね!
There's a window in a heart, I've tried to look through from the start 心の中に窓があり、始まりから見届けてきたけれど You're never really sure what someone else is thinking 君は、“誰か”の考えなど解りはしない “someone”って、きっと…?
“最初からそうだった”ということは、少し心配りが足りない彼女だったのでしょう…。
それでもコレだけ惚れられているのだから、よっぽどの美人に違いない!
それとも、彼は“M”!?
Tried to catch a shooting star, what seems so close can't be that far 流れ星を捕まえてみせる、近くと思えば遠くはないさ I'm living in a dream that's never ending 僕が生きる夢の世界に、終わりなんてないんだ “流れ星”って、きっと…?
メゲない彼に、温かいエールを送りたい…
(ケド、相手はソッポ向いてる?)
『アンサイクロペディア』 によると…
“夢”とは、若い頃に被れる脳性麻疹(はしか)の事である。 いくらでも再発する上に、成人してからかかると社会的生命に関わる恐怖の病である。 う~む…?
~Epilogue~ I can't stop loving you… この作品の核となるメッセージです。
主人公は写真を眺めては、彼女のいろんな表情を心に描いています。
問題は、彼女が“終わった恋と認識”しているであろうこと…。
見込みのない相手にいつまでも想いを寄せるのは、賢明とはいえないでしょう。
でも、心を占める存在の代わりなど、そう見つかるものではありません。
愛は“愛し愛され”が理想ですが、
たとえ“一方通行”であったとしてもそれが全くない人生より幸せ だと思います。
熱が冷めるまで、辛抱強く見守ってあげたいものですね…。
ところで…
タイトルの
「Stop Loving You」 って、ヘンだと思いません?
趣旨と逆行してるでしょう!
折角なので、メッセージを反映したピッタリな邦題を付けてあげましょう♪
「別れても好きな人」 コトバって、ムズカシイ…
。
「ストップ・ラヴィング・ユー」 VIDEO Writer(s):David Paich, Steve Lukather /訳:Beat Wolf ~Lyricsはこちら~ 心の中を木霊(こだま)する…言葉にならないこの想い 心は空回りのまま、夜も更けてゆく 君の写真から、笑い声が聴こえてくる おかしいね…たった一つの顔なのに、千の表情を浮かべるんだもの 善意の嘘、熟慮の言い訳 ねぇ、これは本当に君? …それとも僕の自責? 遠い記憶が心に閃く もう君はいないのに、この胸の奥が幻を放さない 灯りの下、その瞳を見つめ踊ったこと… [Chorus: ] I can't stop loving you 時は瞬く間に過ぎ去り、 見込みは僅かだとしても 愛のともし火が尽きるまで、この想いは止まらない 心の中に窓があり、始まりから見届けてきたけれど 君は、“誰か”の考えなど解りはしない “誰か”の傷ついた新しい何かや、視点の変化なんか ただ、“誰か”の真心を弄んでいるだけ… 僕はそれを手にしながら、何も理解していなかった 君の名を叫ぶ風の内側に、何が潜んでいるのかを 流れ星を捕まえてみせる、近くと思えば遠くはないさ 僕が生きる夢の世界に、終わりなんてないんだ 灯りの下、君の瞳を見つめ踊ったね… [Chorus: ] I can't stop loving you 時は瞬く間に過ぎ去り、 見込みは僅かだとしても 愛のともし火が尽きるまで…この想い、止まらない!最後までお読みいただき、ありがとうございました♪
関連記事
スポンサーサイト
tags :
1988年 ロック/ポップ 情熱の愛 心地よい
コメントを投稿